概要・あらすじ
小さな会社に勤める不破雷蔵は少し無理をして広いアパートに引っ越したのだが、そこに手抜き工事の発覚により事務所を失った会社が同居することになってしまう。新入社員として田舎から上京してきた15歳の少女・氷山一角とは起居を共にすることになった上、人妻で元彼女の兼森時子が夫婦喧嘩のたびに家出して転がり込んでくることで、奇妙な三角関係ができることになる。
登場人物・キャラクター
不破 雷蔵 (ふわ らいぞう)
『りびんぐゲーム』の主人公で、ナミフクDMサービスに勤める25歳。行き当たりばったりな性格が目立つが、根は真面目で誠実。狭いアパート暮らしに嫌気がさして引っ越すが、資金不足から元彼女の兼森時子にお金を借りている。時子からは「雷ちゃん」と呼ばれている。ヘビースモーカーで、くわえタバコをしていることが多い。
氷山 一角 (ひやま いずみ)
『りびんぐゲーム』のヒロインで、主人公の一人。ナミフクDMサービスの新入社員。中学を卒業して島根県から上京した15歳の女の子で、素直でちょっと頑固な性格の持ち主。長い黒髪を三つ編みにまとめていることが多い。父親は開業医で、実家には義母とまだ幼い異母弟がいる。東京に出てきたのは、父親との確執が原因。
兼森 時子 (かねもり ときこ)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、不破雷蔵の元彼女。雷蔵と別れた後に結婚しているが、夫婦喧嘩など何かにつけては雷蔵の部屋を駆け込み寺のように利用する。料理や掃除など家事に関する能力が高く、会社が同居する雷蔵の部屋を綺麗に片付けたりしている。
社長 (しゃちょう)
ナミフクDMサービスの社長で、氏名は不明。メガネとヘアバンドが特徴。ふたりの受験生を子に持つ母親。氷山一角の義母とは親友同士で、家庭の問題を抱えていた一角を東京に呼び面倒を見ることにした。会社の業績や移転先など苦労が絶えないが、基本的に明るく楽天的に振る舞っている。
千里 (せんり)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、ナミフクDMサービスの経理を担当する中年男性。メガネをかけており、慇懃な態度で不破雷蔵をよくからかっている。
難波 (なんば)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、ナミフクDMサービスに努めるOL。長い黒髪と、常にかけている大きめのサングラスが特徴。不破雷蔵の先輩で口げんか相手でもある。会社ではコンピュータとデザインを担当。会社の旅行で温泉旅行に行った際、サングラスを外した姿が描かれている。
一石 (いっせき)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、ナミフクDMサービスの社員のひとり。メガネをかけており、長めの髪を襟足でまとめたヘアスタイルが特徴。メガネを外すとハンサム。会社では営業その他を担当。社長が不破雷蔵にと持ってきた見合いの相手・仁藤萌子に一目ぼれし、後に結婚した。
兼森 万夫 (かねもり みつお)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、兼森時子の13歳年上の夫。不動産業を営む「兼森開発」の社長でお金持ちなナイスミドルだが、妻を心配するあまり盗聴器を仕掛けるなど問題行動も多い。冷静で有能な秘書・駒田を常に連れており、公私にわたるさまざまな場面でその力を発揮させている。会社が倒産した際、妻ともども一時的に雷蔵の部屋に転がり込んだが、後に駒田とふたりで会社を再建する。 雷蔵からは「旦那」と呼ばれている。
石橋 幸子 (いしばし ゆきこ)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、不破雷蔵が暮らすアパートの大家。無断で部屋に会社が入っていたり、氷山一角や兼森時子など複数の女性が出入りしていたことから退去を命じるが、一角が16歳になったら結婚することを条件にそれらを認める。雷蔵が兼森万夫との相撲勝負でわざと負けたのを目撃したことから、雷蔵のことを「八百長男」と呼んでいる。 かつてOLだった頃、下宿に暮らしていた10歳年下の兼森万夫と恋仲だった。
集団・組織
倉本兄妹 (くらもときょうだい)
『りびんぐゲーム』の登場人物で、不破雷蔵の階下に住む倉本大志(くらもとたいし)と倉本陶子(くらもととうこ)の兄妹。ふたりともチェロ奏者で、芸術家気質の持ち主。演奏がうまくいかないときは、どちらも不機嫌さがもろに出た凶悪な顔つきになる。兄は氷山一角に、妹は雷蔵に好意を持ち、ふたりの関係が発展しないようさまざまな手段を講じていた。
ナミフクDMサービス (なみふくでぃーえむさーびす)
『りびんぐゲーム』の登場人物たちが勤める小さな会社。ダイレクトメールの制作と発送が主な業務。新築のビルに移転するはずが、手抜き工事が発覚して引っ越すことができなくなり、不破雷蔵のアパートに間借りしていた。