ろまんす五段活用

ろまんす五段活用

ある日、突然大金持ちの娘だったことが発覚した市村麦子は、これまでとはまったく違う生活へと放り込まれてしまう。財閥の跡継ぎとなる男性と結婚しなくてはならなくなった麦子の、真実の愛を求める姿を描いたシンデレララブストーリー。「週刊少女コミック」に1989年13号から連載された作品。

正式名称
ろまんす五段活用
ふりがな
ろまんすごだんかつよう
作者
ジャンル
家族
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概要・あらすじ

市村麦子は2歳の時に、捨て子だったところを今の両親に拾われ、素直で真っ直ぐな明るい女の子に育った。そんな麦子の前に、ある日突然、黒塗りのベンツが現れ、麦子は自分が大金持ちの紫堂家のお嬢さまであることを知る。実の祖父である紫堂雄三郎に歓迎され、紫堂家に住むことを勧められる。しかし、ケタ外れの金持ちの生活がピンと来ない麦子は、これまで通りの暮らしに戻ろうとする。

ところが、養父母は雄三郎の陰謀でブラジルへ転勤させられてしまっていた。しかも、養父母に家を買ってあげた代わりに、5年以内に500万円を返さないと、麦子は紫堂家の4人の息子たちと結婚しなければならない、という要求を飲まされてしまう。

登場人物・キャラクター

市村 麦子 (いちむら むぎこ)

社宅に住む15歳の少女。行動力があり、思い込んだら一直線な性格。好きな人のためになら、どんなことでもする覚悟がある。実は大金持ちとして知られる紫堂家のお嬢さま。2歳の時に誘拐されたが、怖くなった犯人に捨てられたという過去がある。本当の名前は「紫堂すみれ子」。いつか金持ちになり、自分を拾って育ててくれた養父母に、恩返しをしたいと考えている。

紫堂 由基 (しどう よしき)

紫堂雄三郎の弟の孫。市村麦子にとっては、はとこにあたる17歳の男の子。嫌味っぽく、やたらと麦子のことを目の敵にしている。これは麦子と結婚することにより、紫堂家の跡取りになることを嫌がっているため。実は優しい性格である。高校を卒業したら紫堂家を出て、紫堂の名前に頼らずに、自分の力を試してみたいと思っている。

紫堂 雄三郎 (しどう ゆうざぶろう)

市村麦子の本当の祖父。財閥の会長。髪の毛もまゆげも真っ白で、眼鏡をかけている。やっと会えた麦子が可愛くて仕方がない。麦子を家に引き留めるために、麦子の養父母をブラジルに転勤にさせるなど、優しそうに見えて手段を選ばない。自分のお気に入りの紫堂由基と、麦子を結婚させたいと思っている。

紫堂 彩人 (しどう あやと)

紫堂雄三郎の弟の孫。市村麦子にとっては、はとこにあたる17歳の男の子。眼鏡をかけ、物腰も柔らかく言動も紳士的。一方で女グセが悪く、不特定多数の女性と関係を持っている。紫堂由基のポーカーフェイスを崩したいと、意地悪をすることも多いが、実はすべて由基を心配してのこと。

紫堂 周平 (しどう しゅうへい)

紫堂由基の弟。市村麦子にとっては、はとこにあたる14歳の男の子。初対面で麦子を気に入り、いきなり夜這いをかけようとしたため、以降は警戒されている。人懐っこい性格で、やることは大胆なのに小心者なところもあり、どこか憎めない人物。

紫堂 渉 (しどう わたる)

紫堂彩人の弟。市村麦子にとっては、はとこにあたる16歳の男の子。かつて付き合っていた女性が、金目当てだったことを知って以来、女嫌いになってしまった。しかし、麦子の純粋さに心を打たれて、好意を抱くようになる。

森川 耕一 (もりかわ こういち)

紫堂雄三郎の秘書。眼鏡をかけた45歳の男性。雄三郎にとても忠実で、彼の右腕として、紫堂家に関わるすべてのことを取り仕切っている。妻と子供がいる。

新倉 麻里 (にいくら まり)

市村麦子と同じクラスに転校して来た女子。自分こそが本物の「紫堂すみれ子」だと名乗る。麦子と結婚しても紫堂の家を継ぐ必要はないと、紫堂由基と麦子が婚約するよう働きかける。実際は、雄三郎の親友である神戸の大財閥の孫娘で、本名は「宮原麻里」。名を騙ったのは紫堂雄三郎の計画に協力するためであった。ちなみに新倉麻里本人は、紫堂彩人のことが好き。

場所

紫苑学園 (しおんがくえん)

紫堂家が設立した私立の学校。市村麦子、紫堂由基、紫堂周平、紫堂彩人、紫堂渉らが通う。中等部、高等部が隣接している。近代風の建物で、男子の制服はブレザーにネクタイ。女子の制服はブレザーにベストで、胸元にリボンが付いている。

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