アオのハコ

アオのハコ

バドミントン部に所属している猪俣大喜は、バスケットボール部の次期エースと期待されている先輩・鹿野千夏に思いを寄せている。意外なきっかけから、千夏と一つ屋根の下で暮らすことになった大喜の奮闘を描いた青春ラブストーリー。恋愛模様だけではなく、それぞれの登場人物が、スポーツと真摯に向き合う姿も描かれている。「週刊少年ジャンプ」2021年19号から掲載の作品。

正式名称
アオのハコ
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あおのはこ
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あらすじ

あこがれの千夏と同居生活がスタート

猪俣大喜は、女子バスケットボール部の次期エースとして知られる、一つ年上の鹿野千夏に片思いしていた。どうにかして千夏とかかわりを持ちたいと願う大喜だったが、なかなかチャンスは巡ってくることはなく、時だけが過ぎていく。そんな中、大喜は朝の練習が終わったあと、本校舎の鍵が開かず、寒い中で一人耐えている千夏を目撃する。大喜は勇気を出して千夏に声をかけ、自らが持っている防寒具を手渡す。このことがきっかけで、大喜は千夏から顔と名前を認識されるようになる。少し距離が近づいたことを喜ぶ大喜のもとに、千夏の両親が海外赴任するため、彼女も転校するらしいとの噂が入ってくる。しかし、バスケットボールで全国優勝を目指す千夏は、家族と離れて日本に残ることを選び、互いの母親同士が知り合いという縁で大喜の自宅に下宿することとなる。突然の出来事に動揺する大喜だったが、彼の気持ちを知ってか知らずか千夏は自由気ままに振る舞う。

微妙な距離感に心乱される大喜

同居生活がスタートして間もなく、猪俣大喜鹿野千夏と同じ栄明(えいめい)高校に進学する。以前よりも距離は縮まったものの、大喜は千夏とどう接していいのか悩んでいた。そんな中、大喜が蝶野雛といっしょに帰宅していると、千夏が針生健吾と共に楽しそうにしている姿を目撃する。自分たちも性別を超えた友達同士じゃないかと励ます雛だったが、大喜はどうしても千夏の笑顔が納得できないでいた。さらに針生が千夏のことを「ちー」とニックネームで呼んでいたことにもショックを受け、大喜の心は大いに乱れる。そんなある日、大喜は針生と練習試合を行うことになる。対戦相手が千夏を巡るライバルとなる可能性もあり、さらにバドミントン部のエースの針生であることから、大喜は緊張していた。しかし大喜は試合中は千夏への恋心に振り回されることなく、バドミントンに集中するべきだと考え、エースの針生相手に奮闘する。

高校生活で初めての試合

バドミントンの練習試合で猪俣大喜針生健吾に負けたものの、部内ではその実力と根性が認められることとなる。そして針生は、インターハイ地区予選のバドミントン男子ダブルスで自分とペアを組む相手として、大喜を指名する。毎日、針生のしごきを受けて大喜は疲弊するものの、同時に周囲から期待を寄せられることに喜びを感じていた。迎えたインターハイの地区予選では、大喜と針生のペアは順調に勝ち進んでいく。そんな中、針生はかつて学校外のジュニアチームでペアを組んでいた岸翔一郎から声をかけられる。岸は鹿野千夏のファンで、以前からしつこく彼女の連絡先を教えてほしいと針生に頼み込んでいたのだ。そんな岸に対して針生は事もあろうか、今度のシングルスの試合で大喜に勝ったら千夏の連絡先を教えると告げ、大喜にプレッシャーを与える。

大喜と千夏の初デートと雛の気持ち

猪俣大喜岸翔一郎に勝利し、鹿野千夏の連絡先が彼に伝わらなかったことよりも、バトミントンの試合が純粋に楽しかったことに充実感を覚える。そんな中、笠原匡の計らいもあり、大喜と千夏は初めて二人で外出することになる。水族館デートを楽しんだ二人の距離はますます縮まり、大喜は千夏の前でも、以前より自然体で接することができるようになっていた。そんな中、蝶野雛は自らが通っている接骨院で千夏に偶然会い、大喜のいいところをアピールしようと奮闘する。しかし、その話の中で千夏は、雛が大喜に好意を抱いてることに気づいてしまう。一方の雛は、千夏の忘れ物を届けに彼女のあとを追っていくと、躊躇なく猪俣家に入っていく彼女の姿を目撃し、大喜が千夏と同居していることを知る。これまで大喜とは性別を超えた親友同士だと思っていた雛だったが、二人の関係にショックを受け、涙を流してしまう。

登場人物・キャラクター

猪俣 大喜 (いのまた だいき)

栄明中学校に通う男子。のちに栄明高校に進学する。中学、高校共にバドミントン部に所属している。早朝に体育館で自主練習を行っている鹿野千夏に思いを寄せているが親しくなる機会もなく、片思いをしている。その後、千夏の両親の海外赴任をきっかけに、大喜の自宅でいっしょに暮らすようになり、距離を縮めていく。千夏と交際したい気持ちはあるものの、彼女がバスケットボールを優先していることも理解しているため、無理に関係を進展させることは望んでいない。千夏の存在が部活動への熱意の原動力にもなっているが、純粋にバドミントンを愛しているため、千夏とは関係なく情熱を注いでいる。猪俣大喜自身の母親と千夏の母親は栄明中学校、栄明高校のバスケットボール部に所属していた同級生で、実は昔から鹿野家とつながりがあった。

鹿野 千夏 (かの ちなつ)

栄明高校に通う女子。バスケットボール部に所属している。猪俣大喜の一学年上にあたる。早朝に体育館で自主練習を行っていた際、同じ体育館内で行われていたバドミントン部の練習に参加していた大喜の存在を知る。その後、両親の海外赴任をきっかけに、大喜の自宅に居候するようになる。大喜から恋心を寄せられていることに気づいているものの、今はバスケットボールを優先したい気持ちが強く、誰とも付き合うつもりはない。どんな時でも堂々と振る舞う凛とした雰囲気を漂わせた美人ながら、バスケットボール部の次期エースとして周囲から期待を寄せられているため、ひそかに強いプレッシャーを感じている。また、雑誌に取り上げられる機会も多く、全国にファンがいる。母親が大喜の母親と同じく栄明中学校、栄明高校のバスケットボール部に所属していたため、昔から猪俣家とつながりがあった。同級生からは男女問わず「ちー」と呼ばれている。

蝶野 雛 (ちょうの ひな)

栄明中学校に通う女子。のちに栄明高校に進学する。中学、高校共に新体操部に所属している。猪俣大喜の同級生で、自称大喜の親友を自称しており、軽口を叩き合う間柄。大喜には伝えていないものの、彼に恋心を抱いている。しかし、大喜が鹿野千夏に思いを寄せていることを知っているため、どうアプローチしていいかわからず、なかなか素直になれずにいる。小柄でかわいらしい容姿で、明るく親しみやすい性格のため、男子生徒の中には蝶野雛ファンも多く、練習中に見学にやって来るほど男子に人気が高い。父親が元体操日本代表の選手で、その才能を受け継いだ天才肌だと思われて妬まれることもあるが、実際には日々練習に励んだ成果である。

笠原 匡 (かさはら きょう)

栄明中学校に通う男子。のちに栄明高校に進学する。中学、高校共にバドミントン部に所属している。猪俣大喜の同級生で、大喜の親友でもあり、彼が鹿野千夏に片思いをしていることも知っている。また、親の都合で千夏と同居することになったいきさつも、大喜から打ち明けられているなど、彼から信頼を寄せられている。クールな性格で喜怒哀楽を表に出すタイプではないが、面倒見がよく友達思いの性格をしている。大喜と千夏の仲を取り持つような言動も多く、観察力にも優れている。

針生 健吾 (はりゅう けんご)

栄明高校に通う男子。バドミントン部に所属している。猪俣大喜の一学年上にあたる。バドミントン部ではエースとして君臨しており、針生健吾に勝てる部員はいない。同じクラスで席がとなりの鹿野千夏と親しく、性別を超えた友情を築いている。そのため、千夏との距離が近いことから、一時は大喜にライバル視されていたが、実際には他校に芸能活動をしている美人の彼女がいる。大喜のバドミントンのセンスと根性を認めており、ダブルスのペアを組む際には彼を指名した。言動が軽くチャラチャラとした印象を与えるものの、根はまじめで努力家。大喜のリアクションがおもしろいこともあり、たびたび千夏がらみのことで彼をからかって遊んでいる。

岸 翔一郎 (きし しょういちろう)

下富高校のバドミントン部に所属している男子。猪俣大喜の一学年上にあたる。かつて学校外のジュニアチームに所属していた際、針生健吾と男子ダブルスのペアを組んでいた。その縁から栄明中学・高校の学園祭を訪れた際、岸翔一郎自身が好きなアニメキャラクターに瓜二つの鹿野千夏と出会い、それ以降熱烈なファンとなった。針生に何度も千夏の連絡先を教えてほしいと依頼しているが、うまくごまかされている。

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