カイゼルスパイク

カイゼルスパイク

超人的な跳躍力と爆発的なスパイク力を持つアタッカーの少年が、部員不足で廃部寸前だった弱小バレー部を復興させる熱血スポーツ漫画。「週刊少年ジャンプ」平成12年33号から46号にかけて連載された作品。

正式名称
カイゼルスパイク
ふりがな
かいぜるすぱいく
作者
ジャンル
バレーボール
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概要・あらすじ

高校進学後に廃部寸前のバレー部に入部した皇雪斗御門諒平の友人コンビ。入部早々に主将の石島淳司に大口を叩いた雪斗は、それを証明するかのような超高校級のジャンプ力と、そこから繰り出される強烈なスパイクを披露する。とある事情で中学時代はバレー部に所属していなかったうっぷんを晴らすかのようなプレイを見せた雪斗は、意欲と実力のある新たな部員、そして優秀な先輩と一致団結して、弱小バレー部を立て直していくのだった。

登場人物・キャラクター

皇 雪斗 (すめらぎ ゆきと)

頭にハチマキをしている高校1年生の男子。身長は170センチを少し越える程度だが、常人離れした滞空力のあるジャンプを誇る少年。中学生時代は部活には参加せず、川原沿いに作った即席コートを使い、友人の御門諒平と一緒にバレーの練習に励んでいた。凪城南高校入学後はバレー部に入り、超高校級のジャンプ力を活かしてチームの得点源となり、部を盛り立てていく。 高い打点から繰り出すスパイクは強烈で、その威力は空き缶を地面に叩きつけてペチャンコにするほど。反面、諒平のあげるトスでしか本領を発揮できないという弱点を併せ持つ。自信満々な楽天家だが、やや喧嘩っ早く、特に友人を侮辱されると烈火のごとく怒り出す。バレーに対する姿勢は真摯そのもので、バレー以外のことで時間を潰すのを嫌い、授業では人一倍集中し、真面目に勉強に取り組む文武両道なタイプ。 「邪魔する輩は何処の誰であろうと叩き潰すのみ」が持論。

御門 諒平 (みかど りょうへい)

皇雪斗の友人の男子高校生。196センチという高身長を誇るが、トス以外の能力はからっきしなため、セッターを務めている。性格は気弱で、体力にも難があるが、雪斗の滞空力を計算した見事なトスを上げる能力を持っており、そのコンビネーションプレイは高校トップクラス。雪斗とはいつも一緒におり、練習でもプライベートでも自由奔放な雪斗に振り回されっぱなしだったが、彼の内面を誰よりも良く知る、唯一の理解者。 背の高さからバスケ部などに勧誘されることもあった。

天野 士郎 (あまの しろう)

クールな性格をした、口数の少ない高校1年生の男子。中学時代は近隣でも有名な強豪バレー部を擁する海玲高校からも引き合いがあるほどの有力選手だったが、凪城南高校入学後はバレーから身を引き、バレー部には見向きもしなかった。皇雪斗から勧誘された時も、「今時バレーなんかはやらない」という理由で固辞している。雪斗のたび重なる勧誘に根負けし、なし崩し的にバレー部員となる。 憎まれ口が多いのが玉に瑕だが、選手としての技量はかなり高く、冷静に状況の分析もできるリアリスト。

石島 敦司 (いしじま あつし)

凪城南高校のバレー部で主将を務めている男子高校生。部員不足で廃部寸前に追い込まれたバレー部の将来を憂えており、新入部員としてやって来た皇雪斗と御門諒平を大歓迎していた。高校トップレベルである雪斗のスパイクに感嘆するも、雪斗が諒平のトスでしか本領発揮できないことをすぐに見抜き、雪斗に対して猛特訓を課していた。

倉森 三千絵 (くらもり みちえ)

凪城南高校の女性教師で、バレー部の顧問。廃部寸前になったバレー部の再建に懸命になっており、部員になってくれるリスキーな生活を好む男子を探している。身長の低さとやや幼い容姿がコンプレックスとなっており、皇雪斗から顧問ではなくマネージャーと勘違いされた時には、酷く落ち込んでいた。

池上 光弥 (いけがみ みつや)

凪城南高校のバレー部員で、高校2年の男子。スパイクレシーブの達人で、わずかな動きでスパイクの威力を殺すことができる。自信過剰気味だった皇雪斗のスパイクを見事に受けきり、先輩としての威厳を保つことに成功した。やや直情的だが、後輩の面倒見が良いチームのムードーメーカー的存在。もともとはスポーツマンは女子にモテるという不純な動機でバレー部に入った一介の部員にすぎなかったが、公式戦で他校に惨敗したことで一念発起し、チーム有数の実力者となった。

滝林 弘明 (たきばやし ひろあき)

凪城南高校のバレー部員で、高校2年の男子。穏やかな物腰と優しい風貌をした少年で、池上光弥とよくつるんでいる。過去に他校との公式試で惨敗したショックにより、次々と部員が辞めていく中で、最後まで踏みとどまった部員の1人。廃部寸前になった今でも、バラバラになったままで終わりたくないという強い思いを抱いている。倉森三千絵のファン。

睦月乃 静奈 (むつきの しずな)

凪城南高校に通う女子高生。日本人とイタリア人のハーフで、白金色の髪を持つ美少女。敬虔なクリスチャンで、廊下で出会った皇雪斗に興味を抱き、バレー部のある体育館まで見学に出向いた際、華麗にジャンプする雪斗の姿に天使の面影を見出す。一連の出来事を「主の導き」である認識し、そのままマネージャーとしてバレー部への入部を果たした。

佐貴本 (さきもと)

海玲高校のバレー部に所属する長髪の男子生徒。強豪のバレー部の一員であることを鼻にかける傲慢な性格。部員と一緒に街を散策している時に、御門諒平にジュースをこぼされてトラブルとなり、皇雪斗に対して「(高校生活を無駄にしないために)バレーはやめた方がいい」と上から目線で煽っていた。

那神 (ながみ)

海玲高校のバレー部に所属する男子生徒。常識的な性格をしている大人しい少年で、友人の佐貴本が皇雪斗たちとトラブルを起こした際には、侮辱的な言動を繰り返す佐貴本をたしなめていた。超人的なジャンプ力とスパイク力を披露した雪斗を警戒し、彼がスパイクで潰した空き缶を持ち帰っていた。

柏樹 (かしわぎ)

両親を失い、自暴自棄になっていた皇雪斗にバレーを教えた男性。故人。頭に血が上りやすい雪斗に対して、「腹が立ったらボールを殴る」と教え、精神面での成長も促していた。形見としてボールを雪斗たちに残している。

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