ガガガガ

ガガガガ

舞台はスラム化した無法の街朧燈地区。奪われたドラッグ残光を奪い返せという命を受けたベニマルとレーイチが街の武装グループらと壮絶な殺し合いを繰り広げる様を描いた、ハードコアバイオレンス漫画。

正式名称
ガガガガ
ふりがな
がががが
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

廃墟となった人工島「キカイ島」と、海を隔てて隣接する無法の街「朧燈地区」は、互いに暴力集団を抱えながらも、一定の均衡を保ち存続していた。しかし、ある日新興勢力「三兄弟」が「キカイ島」のドラッグを強奪。「奪われた薬を奪い返せ」と依頼を受けたキカイ島の住人ベニマルは、正体不明の新入りレーイチと共に朧燈地区に乗りこんでいく。

軽い仕事だと思っていたベニマルだが、「三兄弟」は朧燈地区を制圧しており、奪われたのは幻のドラッグ・残光と発覚。さらには武闘派ヤクザ匂坂組の介入と、しだいに状況が悪化していく中、二人は三兄弟を追い、やがて朧燈地区の悪党どもを巻き込んだ殺し合いに発展していく。

登場人物・キャラクター

ベニマル

キカイ島の住人で、金髪をリーゼントにした男。ホドホドにジャンキーだが拳銃の名手。キカイ島の顔役リタの依頼を受け、朧燈地区に奪われたドラッグを奪い返しにいく。ある単車を修理することが念願で、奪われた物が幻のドラッグ残光と知った時は仕事を降りようとしたが、リタにGSX-Rのキャブレーターをチラつかせられ、考えが一変した。 トラブルメーカーであり、リタいわく「状況を悪化させる天才」。武器はリタから手渡された拳銃Cz75だが、弾が左に逸れる癖がある。

レーイチ

キカイ島に流れ着いた、長身でオールバックの男。リタの口利きでベニマルの相棒となり、共に朧燈地区にドラッグを奪い返しにいく。実は甘党で、常にボンタンアメを持ち歩いている。素手の喧嘩に強く、特に腕力は相当で殴りつけた相手を吹き飛ばすほどである。三兄弟の長兄レキはかつての相棒で、浅からぬ因縁がある。

リタ

キカイ島のドラッグ売買の元締めで、中年の男。表向きは「奪われたドラッグを奪い返す」ために、ベニマルとレーイチを朧燈地区に送り込んだが、裏にある別の目的を持つ。

タモツ

キカイ島の住人で、隻眼の男。リタの右腕。武器はソードオフしたショットガン。

タロ

キカイ島の住人で、ベニマルの同居人。本業はメカニック。ベニマルが乗り回している車ルサンチマン号の持ち主。

ベンゾ

キカイ島の住人。流れ着いたばかりのレーイチを襲うが、返り討ちにされ、重傷とトラウマを負った。

キリ

三兄弟のリンの女。かつては朧燈地区を仕切っていたコウの女であり、自分の魅力を武器に要領よく立ち回っている。過去、ベニマルとも関係を持っていたことがある。真正のマゾヒスト。

レキ

武装グループ三兄弟の長兄でリーダー。冷静沈着な切れ者。かつてはヤクザだったが、組の本部長を斬殺し、追われる立場となった。キカイ島の売人から、残光を奪い朧燈地区を束ね、自分たちを狙う匂坂組と交渉を目論んでいる。過去レーイチと共にアオQ(青少年矯正局)を脱走しており、相棒だったこともある。 日本刀の使い手。

タク

武装グループ三兄弟の仲兄。普段は冷静だが、いったん火がつくと歯止めの効かない性格。ズームと暗視機能を持つサングラスを常にかけている。右腕は義手で、これは指を鉤爪やナイフに付け替え可能な武器でもある。

リン

武装グループ三兄弟の末弟。凶暴かつ調子に乗りやすい性格で、兄たちにたしなめられることが多い。右目が斜視。武器は両腕に仕込んだ刃。バイクのクラッチレバーを握りに流用し、袖下に仕込んだ鞘に組み込むと一瞬で刃が飛び出るという仕組み。

ボーズ

武装グループ三兄弟のメンバー。頭の両側と後ろを剃り上げ、天辺の髪を逆立てた髪型と、顔に入ったタトゥーが特徴。レキの舎弟だが、リンにコキ使われており、そのことを不満に感じている面もある。武器は投げナイフと中に鎖を仕込んだ鉄パイプ。

コウ

朧燈地区を束ねていたチームのリーダーだったが、新興の三兄弟の台頭により、地位を脅かされている。武器は仕込み刀。

テツ

朧燈地区の武装グループ黒犬のリーダー。三兄弟の台頭で気が大きくなり、ベニマルに楯突くも、左足を撃ち抜かれる。

匂坂 (さきさか)

暴力団匂坂組の組長。禿げ上がった小柄な中年だが、頭の切れる危険人物。かつては武闘派として組を大きくしていたが、現在は政治家と癒着した上層部を嫌い、以降に反した行動を取っている。裏である目的を、リタと計画している。

ウメ

暴力団匂坂組の構成員で、匂坂のボディガード。パンチパーマが特徴。ベニマルとは旧知の仲。武器は拳銃FN ブローニング・ハイパワーとドス、足に隠し持ったリボルバー。

カブ

暴力団匂坂組の構成員で、匂坂のボディガードの巨漢の男。匂坂に拾われ、組員となった。腕力が強く、人を片手で投げ飛ばすほどである。

店長 (てんちょう)

朧燈地区のクラブ「カッシーニ」の店長。白人の男だが、なぜか関西弁を使う。匂坂組と付き合いがあり、外にコネを持つ人物。容姿のモデルは実在のミュージシャンイギー・ポップ。

オデン屋のオヤジ (おでんやのおやじ)

朧燈地区でオデンの屋台を営んでおり、ベニマルとは親交がある。左目に眼帯をしており、なぜか汗かかない体質。吃音だが本気を出せば、普通に喋れる。

援助交際のオッサン (えんじょこうさいのおっさん)

女子高生を買春したところ、援助交際狩りにあい、朧燈地区に拉致された。オデン屋で出会ったベニマルに助けを求めるも、拒否される。

集団・組織

黒犬 (くろいぬ)

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区の武装グループ。メンバーはライダースに革パン、リーゼントなどのロッカーズスタイルである。リーダーはテツ。

ゲバルト

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区の武装グループ。日和見主義のためほかのグループに嫌われており、特にコウのグループには目の仇にされていた。三兄弟が台頭した際も真っ先に下につく。

紅蠍 (さそり)

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区の武装グループ。揃いのツナギに、アラブ風の頭巾(カフィーヤ)が特徴。ベニマルらキカイ島を恐れている反面、敵愾心も強い。

PAPERHEADZ

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区の武装グループ。野球のユニフォームと、顔にしたメイクがトレードマーク。モデルは映画ウォリアーズに登場する不良グループ。

匂坂組

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区に出入りする、唯一の暴力団。組長は匂坂。上部組織は政治家と癒着し、与党の私設警察と化している。武闘派で、匂坂直属の武装集団を持つ。

ケーサツの皆さん

『ガガガガ』に登場する組織。朧燈地区付近に配属されている警官たち。ドラッグの乱用、私的な処刑などを行い、完全に腐敗している。三兄弟とはレキの残光で金儲けをするという話に乗り結託した。

場所

キカイ島 (きかいじま)

首都圏の埠頭沖に浮かぶ人口島。かつては化学プラントが立ち並ぶ工業地帯だったが、オイルショックのあおりを受け衰退。その後爆発事故を起こし閉鎖され、犯罪者やホームレスが住みつきスラム化。ドラッグの売買など、各種非合法の商売を行っているが、暴力団とは手を組まず、周囲に一般市民も存在しないため、警察からも黙殺されている、治外法権状態にある。 そのため、「悪の理想郷」として全国に名を馳せている。

朧燈地区 (ろうとうちく)

首都圏の臨界地域に造成された埋立地。キカイ島と海底トンネルで繋がっている唯一の陸地。キカイ島の衰退とともに急速にスラム化し、犯罪者が集まる無法地帯となった。暴力団も立ち入らず、付近の警察も腐敗しているため取り締まりも行わなれていない。多数の武装グループが跋扈しているが、キカイ島の暴力には恐れ、一定の距離を置いている。 ただ、キカイ島ブランドの高純度なドラッグの顧客ではある。

カッシーニ

朧燈地区にあるクラブで、不法滞在の外国人が経営している。付近の悪党のたまり場で、外では賭けレース、中ではドラッグの売買や、売春、賭けボクシングなどの犯罪が行われている。中立をうたっているが、裏で匂坂組と結託している。

その他キーワード

残光 (ざんこう)

『ガガガガ』に登場するドラッグ。高純度のキカイ島ブランドの中でも最高品質。服用すると強烈な高揚感が生まれるほか、時間の鈍化、身体能力の向上などの効果もある。ただし、服用量によっては錯乱してしまう。また、痛覚をシャットアウトし、通常なら即死するほどの重症をも耐えうるようになる。リタはこれを使い、ある計画を目論んでいる。 三兄弟がこれを強奪したことが、本作の発端である。

ルサンチマン号 (るさんちまんごう)

『ガガガガ』に登場する乗り物。車種は日産スカイラインC110型通称・「ケンメリ」。ドアが開かず、外れたフロントウインドウから乗りこまなければならない。ベニマルが乗り回しているが、持ち主はタロである。

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