グラゼニ~パ・リーグ編~

グラゼニ~パ・リーグ編~

『グラゼニ』『グラゼニ~東京ドーム編~』の続編。左のサイドスロー投手、凡田夏之介の野球人生を描いた球界マネーサバイバル漫画。プロ野球選手の稼ぎ方や、お金をメインテーマに、選手と球団の交渉、監督、コーチの采配など球団の内情が細かく描かれているのが特徴。夏之介を取り巻く周囲の人々の人生も多く語られる。仙台に拠点を移し、パ・リーグで先発投手として挑戦する夏之介の奮闘を描く。講談社「モーニング」2018年17号から連載。なお、漫画家のアダチケイジはこの「パ・リーグ編」より足立金太郎に改名した。

正式名称
グラゼニ~パ・リーグ編~
ふりがな
ぐらぜに ぱりーぐへん
原作者
森高 夕次
漫画
ジャンル
野球
レーベル
モーニング KC(講談社)
巻数
既刊13巻
関連商品
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概要・あらすじ

所属していた文京モップスでは、来季の先発枠が残されていなかったため、先発での活躍の場を求めてFA宣言をした凡田夏之介。凡田獲得に名乗りをあげたのは古巣の神宮スパーダースと仙台ゴールデンカップス。契約金には3000万円もの開きがあったものの、凡田はパ・リーグの仙台ゴールデンカップスを選んだ。先発で一勝でも多く、勝ち星をあげたい、自分がどこまで勝てるか挑戦してみたい。

そういった思いから、対戦頻度の少ないパ・リーグの打者と戦う方が、投手として有利と考えたからだった。仙台ゴールデンカップスに移籍し、沖縄、久米島で一次キャンプに参加していた凡田。紅白戦の2回途中で8失点してしまう。向井監督はもう1点取られたら凡田を代えるつもりでいたが、徳永ピッチングコーチはカウントの途中で、凡田を代えさせてくれと監督に進言。

満塁の中、スタンドに入る大きなファールを2度打たれたところで交代となった。青ざめた表情でマウンドを降りる凡田。しかし、あそこで交代していなければ12失点する可能性が高かった。紅白戦を観戦していた仙台パーフェクTVの老山花子アナウンサーは、徳永コーチに、「あそこで交代したのは同県人の温情か?」と厳しい質問を浴びせる。

向井、徳永、凡田は同じ山梨県出身なのだ。そんな厳しい質問をする老山も実は山梨出身。監督やシニアディレクターとも仲が良く、他の人に言われる前にキツイ質問をする事で、周りのガス抜きをしていたのだった。

彼女は同じ山梨県人として、チームメイトに打たれまくっている凡田がパ・リーグで通用するのか、厳しい目で見張り、心配するのだった。

登場人物・キャラクター

凡田 夏之介 (ぼんだ なつのすけ)

パ・リーグの仙台ゴールデンカップスに所属する左サイドスローの投手の男性。背番号は41。球威はそこそこだが、コントロール抜群で長い間、中継ぎの投手として活躍してきた。日本を代表する人気球団、文京モップスで優勝に貢献するが、肘の靭帯を損傷。トミー・ジョン手術を受け、快復後は先発で起用してもらう。先発投手として活躍したいという思いから、FA宣言し、3年4億5000万で仙台ゴールデンカップスと契約した。 山梨県出身。天然パーマに太いまゆげ、黒縁眼鏡で大きな鼻が特徴。性格は神経質で肝っ玉が小さく、考えすぎるタイプ。選手の年俸と成績はほぼ頭に入っている。

徳永 (とくなが)

仙台ゴールデンカップスのピッチングコーチの男性。山梨県出身で、神宮スパーダースの元投手。通算49勝。選手引退後はオトワラジオで野球解説者を務めていた。先輩として凡田夏之介によくアドバイスしており、トクさんと呼ばれて慕われていた。色黒で面長の顔、鷲鼻が特徴。

向井 (むかい)

仙台ゴールデンカップスの監督の男性。仙台ゴールデンカップスのコーチから監督に就任。自分がつなぎの監督であることを理解している。山梨県出身。坊主頭に長いもみあげ、大きな団子鼻、つながった太い眉、タラコ唇が特徴。

老山 花子 (ろうやま はなこ)

仙台パーフェクTVの女性アナウンサー。仙台ゴールデンカップスを取材し、厳しい質問を選手や監督、コーチに浴びせる。山梨県出身。ワンレングスの長い髪で、顔立ちのはっきりした美人。ズケズケとしたキツイ質問をするものの監督やコーチと仲が良く、よく飲みに行っている。

集団・組織

仙台ゴールデンカップス (せんだいごーるでんかっぷす)

パ・リーグの球団。FA宣言した凡田夏之介を3年4億5000万で獲得した。監督は向井、ピッチングコーチは徳永。向井、徳永、凡田は山梨県出身のため、「山梨ライン」「山梨閥」と呼ばれ、向井が権力を使って同県人を集め出したと噂される。

クレジット

前作

グラゼニ

後にシリーズ化される『グラゼニ』シリーズの1作目。原作は本作以外にも数々の野球漫画を手掛ける森高夕次(コージィ城倉)。プロ野球チームの神宮スパイダースに所属する中継ぎ投手が、自身の年俸を上げるべく、厳... 関連ページ:グラゼニ

グラゼニ~東京ドーム編~ (ぐらぜに とうきょうどーむへん)

『グラゼニ』の続編。カネを稼ぐことを第一目標としている中継ぎピッチャー・凡田夏之介がプロ野球業界の中で生き残るべく細かい戦略を立てて戦ってゆく様子を中心に、プロ野球に関わる様々な人々の生活を描く野球漫... 関連ページ:グラゼニ~東京ドーム編~

続編

グラゼニ~大リーグ編~ (ぐらぜに だいりーぐへん)

原作・森高夕次、漫画・足立金太郎(アダチケイジ)による「グラゼニ」シリーズの第4部。森高夕次は原作者として「グラゼニ」シリーズのほか、『おさなづま』『ショー☆バン』 など、漫画家としてはコージー城倉名... 関連ページ:グラゼニ~大リーグ編~

関連

グラゼニ ~夏之介の青春~ (ぐらぜに なつのすけのせいしゅん)

「グラゼニ」シリーズのスピンオフ作品。作画を担当した、太秦洋介のデビュー作。2000年頃の山梨県が舞台。圧倒的な運動神経でモテまくる、15歳の凡田夏之介は、中学野球で活躍し、やがて野球の名門校へと進学... 関連ページ:グラゼニ ~夏之介の青春~

書誌情報

グラゼニ~パ・リーグ編~ 13巻 講談社〈モーニング KC〉

第1巻

(2018-06-22発行、 978-4065121450)

第2巻

(2018-09-21発行、 978-4065128411)

第3巻

(2018-12-21発行、 978-4065143667)

第4巻

(2019-04-23発行、 978-4065150641)

第5巻

(2019-07-23発行、 978-4065165218)

第6巻

(2019-10-23発行、 978-4065176160)

第7巻

(2020-01-23発行、 978-4065181607)

第8巻

(2020-04-23発行、 978-4065191033)

第9巻

(2020-07-20発行、 978-4065202326)

第10巻

(2020-11-20発行、 978-4065212912)

第11巻

(2021-03-23発行、 978-4065225660)

第12巻

(2021-07-20発行、 978-4065235553)

第13巻

(2021-10-21発行、 978-4065257180)

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