概要・あらすじ
持田 春菜は、幼馴染のヒロユキと、公園でふざけてお互いの「ヒミツの部分」をくつっけてしまう。その結果、妊娠してしまった春菜は、悩みながらも子供を産む決意をする。この事実を知ったクラスメートたちは、最初はとまどいながらも、やがて春菜を助けるため団結していく。
登場人物・キャラクター
持田 春菜 (もちだはるな)
東京都の郊外に住む小学五年生。幼馴染みのヒロユキと、知識がないまま、お互いの「ヒミツ秘密の部分」をくっつけてじゃれあった結果、妊娠してしまう。その事実を大人たちに隠したまま、畑の小屋でクラスメートの力を借りて出産する。12年後には売れっ子モデルとなっている。
鶴巻 ヒロユキ (つるまき ひろゆき)
持田 春菜の幼馴染。昆虫好きの大人しい男の子。春菜と公園で遊んでいるうちにお互いの「ヒミツの部分」をくっつけてみたところ、彼女を妊娠させてしまった。
八木 希代子 (やぎ きよこ)
持田 春菜が所属するクラスの担任を務めている。指導力不足からクラスを学級崩壊させてしまうが、春菜が子供たちだけで赤ん坊を産んだことを知ると、一貫して子供たちの側に立って、事態の収拾に奔走した。ジェンダーフリー支持者。
丸山 球 (まるやま たま)
持田 春菜の親友。朝倉真由を加えた3人組でいつも遊んでいる。ピアノを習っている。真ん中分けショートヘアの小学五年生。性根が据わった性格。春菜と球は「春菜©」(はるなちゃん)、「球©」(たまちゃん)と呼び合う。
朝倉 真由 (あさくら まゆ)
持田 春菜の親友。丸山球を加えた3人組でいつも一緒にいる。語尾に「~ナ」を付ける口癖がある。富士額でノンビリ顔の小学五年生。春菜と真由は「春菜©」(はるなちゃん)、「真由©」(まゆちゃん)と呼び合う。
吉田 美香 (よしだ みか)
持田 春菜のクラスの学級委員。真面目な性格でクラスの仕切り屋。将来の夢は外交官。祭の夜、春菜に真由と間違えられて、妊娠を告げられてしまう。以来、親身になって春菜の面倒を見た。メガネにおさげ髪の小学五年生。
久保田 万作 (くぼた まんさく)
持田 春菜のクラスメイト。体が大きく、生田目ミツオを子分のように従えていた。いじめっ子的な面があり、よく鶴巻ヒロユキにちょっかいをかける。ヤギセンに反抗的な態度をとることが多く、クラスが学級崩壊した際も、中心的な役割を果たした。春菜の出産の際には、彼の持っていたベーゴマのヒモでへその緒を切った。 坊主頭で唇の厚い小学五年生。
生田目 ミツオ (なまため みつお)
持田 春菜のクラスメイト。小学五年生。父親は産婦人科医院の院長。ブタマンといつもつるんでいる。春菜の出産の際には、子供ながら「産婦人科」の知識をいかし、見よう見まねながらも、見事に赤ん坊を取り上げた。このことがきっかけとなり、産婦人科医を目指すこととなる。
川上 大吾 (かわかみ だいご)
持田 春菜の同級生。5年2組。春菜が好意をもっている相手。お腹の子の父親として、春菜に指名されたこともあった。行動力があり、6年生とも渡り合うことができる元気者。
持田春菜の母 (もちだはるなのはは)
持田 春菜の母親。しっかり者でやさしく、包容力がある。春菜の出産が明かになった後も、落ち着いて事態の対応につとめた。
持田春菜の父 (もちだはるなのちち)
持田 春菜の父親。会社員。家の中ではあまり存在感がない。春菜の出産後もさほど目立った動きは見せなかった。
持田春菜の祖母 (もちだはるなのそぼ)
持田 春菜の祖母。同居している家族の中で、只一人、春菜の妊娠に気がついた。子供を産もうとしている春菜を元気づけ、守ろうとしたが、出産の三日前に死去してしまう。
持田春菜の祖父 (もちだはるなのそふ)
持田 春菜の祖父。春菜たちと同居し、先祖伝来の地で農業を営む。妻である春菜の祖母が亡くなったことをきかっけに痴呆が進行してしまう。春菜の家族の中で、一番最初に赤ん坊を抱いた。男の子であることを大変喜び、「跡継ぎ」と相好を崩した。
持田 秋美 (もちだ あきみ)
持田 春菜の姉。高校二年生。友人の朋子が妊娠し、その中絶費用を捻出するため、家のお金をくすねてしまう。
野村 (のむら)
持田 春菜の担任教師八木 と交際していた男性。2年間付き合いながらも体の関係はなかった。関係を迫ったところ、八木に振られてしまい、その後、ストーカーと化す。
持田 元 (もちだ はじめ)
持田 春菜の息子。春菜がクラスメートたちの助けを借りて、畑の小屋で産んだ子供。すくすく成長して、12年後、春菜と同じ小学校に通っている。