ストメント

ストメント

西暦2XXX年の過酷なストレス社会下。ストレスが具現化した人間が、「ストメント」と呼ばれる異形の怪物に変貌する事象が頻発していた。SSF(ストメント鎮圧局)に所属しながら、ストメントを救おうとする宮津梛と、ストメントを皆殺しにしようとする謎の怪物「ストキラー」を軸にした近未来異形バトル。作者である黒木ろくの初連載作品。小学館「裏サンデー」2020年5月20日から2021年2月10日まで配信。

正式名称
ストメント
ふりがな
すとめんと
作者
ジャンル
モンスター・異生物
関連商品
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概要・あらすじ

西暦2XXX年。激しくなる競争化社会、管理社会の中で、ヒトはより多くのストレスを抱え込むようになっていた。そしてある日、ついにそのストレスが具現化し、「ストメント」という異形へと変貌する人々が現れた。彼らは理性を持たず、通常の人間とは共存できない。人類は、ストメント鎮圧局(SSF)という特殊部隊を組織し、ストメントの捕獲、処刑を行うようになった。SSF東野隊に配属された宮津梛(ナギ)は、父から自分を救うためにストメントになってしまった兄を、いつか人間に戻したいと考えている。そのため、「ヒトもストメントも救いたい」という理想を持って任務にあたっていた。ある日、ナギは、東野隊長から連絡を受け、ゴーレム化した高校生の鎮圧に向かう。ゴーレムは想像以上に巨大で、街を破壊して歩いていた。拘束用のワイヤーも通じないため、ナギはストメントの弱点である肩甲骨の下に鎮静剤入りの弾丸を打ち込んだ。ようやく大人しくなり、かろうじて理性を取り戻したゴーレムと、ナギは話をすることができた。高校生がゴーレムになってしまった経緯を聞いてやったナギは、「ツラかったな」と頭をなでてやる。ゴーレムが涙を流した次の瞬間、何者かが突然飛んできて、ゴーレムの首をあっさり切断した。ゴーレムを殺したのは、同じくストメントと化した怪人だった。怪人はストメントであるにも関わらず、理性を有していた。ナギに対し「ストメントは悪い芽だ」「ストメントを皆殺しにする」と言い残して姿を消した。その後、ゴーレムを殺した謎の怪人は「ストキラー」と名付けられた。ストメントの救済を願うナギと、ストメントの殲滅(せんめつ)を目論むストキラー。違う「正義」を持った二人の対立は激化していく。

登場人物・キャラクター

宮津 梛 (みやづ なぎ)

ストメント鎮圧局(SSF)東野隊隊員の男性。前髪を立てたショートヘアが特徴で、幼少時は父に虐待されており、それに怒った兄がストメント化。兄が父を殺す姿を目撃している。暴走した兄に襲われそうになったところを、SSF史上伝説の支局長といわれる大和洋に救われる。兄のストメント化は自分のせいだと思い、保護研究施設に収容されている兄を、いつか人間に戻したいと考えている。「ヒトもストメントも救う」という信念を持って任務にあたっている。

大和 洋 (やまと ひろ)

数々の功績により、ストメント鎮圧局(SSF)史上、最速で支局長に昇進した伝説の男。宮津梛(ナギ)の命を救い、それ以来、自分が結婚するまでナギの面倒を見る。捜査中の事故で死亡したと言われていたが、ストメント化した姿でナギの前に現れる。「ストメントは悪い芽だ」と断言し、ストメントを殲滅することを目的としている。

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