概要・あらすじ
高校時代、教師志望のまじめな優等生だった豊臣秀幸は、家庭麻雀の経験があるという理由から、雀荘に入り浸る同級生織田信太郎、明智光一、徳川康兵衛の三人組に麻雀でボロボロに負かされてしまって以降、驚異的なツキのなさにも関わらず、麻雀にとりつかれてしまう。下北沢大学に進学して以降も、三人組に賭け麻雀でむしられる毎日だったが、かつての高校の同級生、早見明菜と再会。
豊臣を心配する彼女は、麻雀を辞めるよう忠告する。
登場人物・キャラクター
豊臣 秀幸 (とよとみ ひでゆき)
下北沢大学の男子学生。千葉県出身。高校時代は教師を目指す優等生だったが、織田信太郎、明智光一、徳川康兵衛の三人組に麻雀でボロボロに負かされてしまって以降、驚異的なツキのなさにも関わらず、麻雀にとりつかれてしまう。大学進学後も三人組のいいカモとして、賭け麻雀で借金を膨らませていく。 打ち筋はセオリー重視の堅実派だが、とにかく運が無いため引きが悪く、振込みが多い。高校時代の同級生早見明菜と再会後、恋人として付き合うようになった。学生麻雀大会で、学生名人の座を獲得したのがほぼ唯一の白星。漫画研究会に所属している。大学4年時に単位が取れず、留年。雀荘いちばんかんのメンバーとしてバイトをしながら大学に通い続ける。 ネーミングは豊臣秀吉が元になっていると思われる。
早見 明菜 (はやみ あきな)
下北沢大学の女子学生。千葉県出身。豊臣秀幸とは同じ高校出身で、上京後再会、恋人として付き合うようになる。織田信太郎、明智光一、徳川康兵衛の三人組に負け続けている豊臣に対して、当初は麻雀をやめるように忠告していたが、勝って見返すべきと思うようになり、自ら卓に座ったところ、驚異的なツキを持っていることが発覚。 以降自分も次第に麻雀に嵌っていく。大学でも成績優秀で、卒業後は、大手証券会社野々村証券に就職。会社でも出世頭として目をかけられている。ネーミングは早見優と中森明菜が元になっていると思われる。
織田 信太郎 (おだ しんたろう)
下北沢大学の学生。千葉県出身。ネーミングは織田信長が元になっていると思われる。豊臣が麻雀で借金を重ねる天敵である三人組のひとり。セオリー無視の強欲な手筋で、強引にツモ上がるタイプ。一発ツモが多い。大学卒業後はテレビ局のアシスタントディレクターとなるが、一度失職。 その後長距離トラックの運転手となる。
明智 光一 (あけち こういち)
下北沢大学の学生。千葉県出身。ネーミングは明智光秀が元になっていると思われる。豊臣が麻雀で借金を重ねる天敵である三人組のひとり。超合理的かつ冷静な手筋で、三人組の中でもトップクラスの雀力を持つ。大学卒業後は医師となるが、一度失職。その後無医村の医師になるべく旅立つ。
徳川 康兵衞 (とくがわ やすべえ)
下北沢大学の学生。千葉県出身。ネーミングは徳川家康が元になっていると思われる。豊臣が麻雀で借金を重ねる天敵である三人組のひとり。セオリー無視の鳴き麻雀から大物手を作りあげる恐るべき感性の持ち主。大学卒業後はコピーライターとなり、一度は売れっ子にまでなるが失職。その後、実家の電気屋を継ごうと故郷に帰る。 千葉弁で喋る。
ケンジン
豊臣秀幸を「師匠」と慕う浪人生。大阪出身。大阪では「哭きのダボ健」と呼ばれていたと自称している。何故か豊臣のアパートの居候となる。
渡辺 (わたなべ)
豊臣秀幸の後輩。下北沢大学の学生。漫画研究会所属。豊臣に強引に連れて行かれた雀荘いちばんかんでの負け分を返すため、いちばんかんでバイトを始める。
ユカ
豊臣秀幸のバイトする雀荘いちばんかんを経営するママさん。かつて新宿でクエスチョンユカという名で知られていた雀士でもあり、難解な迷彩を捨て牌に施し、待ち牌を当てさせるクイズ戦法を使う。
ババプロ
特徴的な巨大なたらこ唇のプロ雀士。実在の人物馬場裕一をモチーフとしたキャラクター。
桜田 門外 (さくらだ もんがい)
20年間無敗を誇る雀士。実在の人物桜井章一をモチーフとしたキャラクター。
井出 洋介 (いで ようすけ)
東京大学出身のプロ雀士。早見明菜に頼まれ、豊臣秀幸の特訓をする。実在の人物井出洋介をモチーフとしたキャラクター。