概要・あらすじ
何者かの攻撃をきっかけに、世界はまたたく間に戦争と混乱に陥った。その後、すっかり荒廃した地球にやって来たのは、うさぎの姿をした異星人たちだった。ウサギによると、世界を破壊したのは、人に化けて潜んでいるタヌキだった。ウサギたちは、人間に化けて生活するタヌキを駆除し、人間には食料の配給を行った。人々はウサギの庇護のもと、細々と日々を暮らしていた。姉と共に、身寄りのない子供たちのコミュニティーに所属するツキトも、廃品拾いでみんなの生活を支えながら生きていた。そんなある日のこと。ツキトは、ウサギたちが人間の死体を捨てているのを目撃する。事情を問いただすツキトに、ウサギたちは襲いかかってきた。ウサギはツキトを抑え込み、彼の金玉をもぎ取ってしまう。しかし、なぜかツキトは死なず、ウサギたちが放つ火炎放射も平気だった。驚いたウサギが逃げようとした時、ジープに乗った軍服姿の人間が現れた。彼らは「人間軍」だった。人間軍は、ツキトをさらって自分たちのアジトに連れて行く。そこでツキトは、ウサギたちの目的が人間の捕食であることを知る。ウサギたちは、地球で人間たちを育てて収穫し、液状にして出荷していたのだ。人間軍の大将により、タヌキと人間のハーフだと知らされたツキトは、ウサギとの闘いに巻き込まれていく。
登場人物・キャラクター
ツキト
黒髪の少年。姉と共に、身寄りのない子供たちの小さなコミュニティーに属し、スマホなどの廃品を回収して暮らす。ある日、うさぎの姿をした異星人の正体を知ったため、襲われて金玉を抜かれる。たぬき型異星人と人間のハーフで、ウサギたちが放つ火炎攻撃でも死なない特殊体質。ウサギと戦う抵抗勢力「人間軍」と出会い、共に戦うことになる。
ウサギ
うさぎの姿をした二足歩行の異星人たち。たぬき型異星人によって荒廃した地球にやって来て、人類の保護を宣言する。しかし、地球破壊の真犯人はウサギであり、真の目的は人間を食料として育てることだった。スピードと格闘能力に優れ、両手から火炎を放つこともできる。
タヌキ
たぬきの姿をした異星人たち。昔、宇宙の星々で粗暴な行いをしたため、地球に追いやられ、人間に化けて細々と生活していた。うさぎ型異星人により、地球破壊の汚名を着せられ、駆除の対象にされている。
書誌情報
ツキトウサギ 4巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2021-04-19発行、 978-4098505128)
第2巻
(2021-08-18発行、 978-4098506750)
第3巻
(2021-12-10発行、 978-4098508327)
第4巻
(2022-04-19発行、 978-4098510801)