乙女のはらわた星の色

乙女のはらわた星の色

宇宙に存在しているさまざまな種族と交わり、多様性を獲得して繁栄してきたウェーヴェ人が、地球にやって来てから20年後の世界が舞台。「地球人は地球人同士で繁栄するべき」という純血主義を抱きつつも、年相応の性欲を持つ地球人の少年、犬養ゲンの苦悩と奮闘を描いたラブコメディ。ゲンに好意を寄せるウェーヴェ人の美少女が多数登場し、きわどいお色気シーンも盛り込まれている。「ジャンプスクエア」2019年1月号から連載の作品。

正式名称
乙女のはらわた星の色
ふりがな
おとめのはらわたほしのいろ
作者
ジャンル
異星人・宇宙人
 
ハーレム
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あらすじ

第1巻

名門の森陵学園高等学校に進学した犬養ゲンは、人並みに性的なことに興味を抱きつつも、純粋な地球人としか付き合わないと心に決めて過ごしていた。しかしそんなゲンに対し、ウェーヴェ人ミリカが接近を試みる。特殊な体質ゆえに孤独なミリカに対して、ゲンは友達になることを宣言する。これをきっかけに、ウェーヴェ人たちはゲンに好感を抱き、恋人になってほしいとゲンを次々と誘惑するようになる。一方、プライドが高いタレラはゲンよりも優れた男性を自分のものにしようと、あえて興味を抱かずに過ごしていた。そんなつれない態度がゲンにとっては逆に新鮮で、ゲンの方からかかわりを持つようになる。その様子を見ていたウェーヴェ人の女子たちはタレラに対し、あこがれと嫉妬心を抱くようになる。注目されることに気分をよくしたタレラは、ゲンを本気で陥落させようと行動を起こし、いつの間にか本当にゲンに好意を抱くようになってしまう。そんな中、森陵学園高等学校に2週間遅れで入学してきたキゥリプは、10年以上前から思い続けてきたゲンと再会し、ゲンを自分だけのものにしようと過激な行動を起こす。

第2巻

ウェーヴェ人の女子から絶大な人気を誇る犬養ゲンは、森陵学園高等学校内で自治警察の働きをしている倶楽部小手毬会から目をつけられる。代表の大間々町真鶴は、ミロミィスゥヴィにゲンを粛清させようとさっそく動き出す。しかし二人は、ゲンの人格を究極の博愛主義者に変えてしまうなど、失敗続きに終わる。そんなある日、学園内に大量のゲンが発生する事件が起こり、彼らはふだんのゲンの人格とは異なる言動を繰り返し、学園内はパニックに陥る。それはゲンを自分たちの倶楽部に入会させたい翠嵐会の、プロモーションの一環だった。さらにゲンは地球人の巨乳美少女からせまられるが、相手は科学技術で姿を変えた翠嵐会の男性の強羅浩嗣で、倶楽部に所属する者から翻弄される。さすがに苛立ちを覚えたゲンは自らで倶楽部を立ち上げると宣言するが、過去10年で新規の倶楽部が認められたのは2組だけと狭き門だった。しかし、その状況を面白く感じた翠嵐会代表のクナキオはゲンに対し、「一時間以内に100人の唾液を集めれば新設を認める」と厳しい条件をつきつける。

登場人物・キャラクター

犬養 ゲン (いぬかい げん)

森陵学園高等学校に通う1年生の男子で、地球人。年齢は15歳。学生寮ではミツヨシと同室。かつて尊敬する祖父からウェーヴェ人の地球侵略が着実に進み、近いうちに純粋な地球人は消滅すると聞かされ、危機感を募らせている。生まれながらに頭脳明晰だったこともあり、名門の森陵学園高等学校に進学し、地球人の保護を目的とした政治活動を起こすことを励みに日々を過ごしている。年頃の男子らしく性欲はあるものの、あくまで恋愛対象は地球人であることをゆずらない。それによって逆にウェーヴェ人から興味を抱かれ、誰が犬養ゲンを陥落させるかという勝負の対象にされてしまう。また、非常にまじめな性格で融通のきかないところも、ウェーヴェ人にとっては誠実に感じられ、理想の結婚相手と見なされている。ゲン自身は男女交際の経験もなく童貞のため、魅力的なウェーヴェ人から誘惑されるとすぐに恋に落ちそうになるが、地球人の保護のために必死に耐えている。幼い頃に事故に遭いそうになったキゥリプを助け、額にその時にできた傷が残っている。

ミリカ

森陵学園高等学校に通う1年生の女子で、ウェーヴェ人。年齢は15歳。大昔にウェーヴェ人と交配した種族の「発情と求愛のサインとして体が発火する」といった特殊な体質を持って生まれる。また、ミリカ自身の惚れっぽい性格もあり、小学生の頃は毎年10人以上の人間にやけどを負わせ、病院送りにしている。そのため、中学時代からは周囲にいた人々から避けられるようになり、友達が一人もいない。森陵学園高等学校に入学してからは、愛すると相手を傷つけてしまうので、一方的に誰かに愛されたいと、行動を起こすが当然うまくいかず、生きている理由を見いだせずにいる。特殊な体質ゆえにつねにオドオドとしており、自己評価が非常に低い。自分の特殊体質を受け入れてくれた犬養ゲンに好意を抱き、彼女なりの消極的なアプローチをしている。一方、女性に見境のないミツヨシに対しては、悪気なく辛らつな言葉を口にする。

キゥリプ

森陵学園高等学校に通う1年生の女子で、ウェーヴェ人。年齢は15歳。タレラからは「キュウリ」と呼ばれている。惑星間の転勤が多い両親の仕事の都合で、犬養ゲンたちよりも2週間遅れで森陵学園高等学校に入学した。およそ10年前に地球に住んでいた際、事故に遭いそうになったところをゲンに救出されたことをきっかけに、以降別の星からゲンのストーカー行為をしていた。ゲンへの執着が非常に強く、いわゆる「ヤンデレ」気質の持ち主。夢はゲンを自分だけのものにすることで、そのための犠牲は厭わない。同じウェーヴェ人のタレラやミリカからも、恋愛が絡むと豹変するヤバイ人だと、警戒心を抱かれている。生まれながらにして指先から特殊な生体パルスを撃ち込み、相手の快楽中枢を刺激して一時的に再起不能にする能力を持つ。一度暴走をすると誰にも止められないが、大間々町真鶴のキスだけが弱点。

タレラ

森陵学園高等学校に通う1年生の女子で、ウェーヴェ人。年齢は15歳。猫を彷彿とさせる大きな耳と長いしっぽ、小さな八重歯が特徴で、オタク趣味を持つ地球人からは非常に人気が高い。歩いているだけで撮影会ができるほどのかわいらしい容姿のため、タレラいわく「神に選ばれた存在」と周囲に自慢をしている。乗せられると非常にきわどいポーズや露出度の高い水着を身につけることも厭わず、性的な搾取をされている節がある。プライドが非常に高く、周りにいる人間を見下しているため、親しい友達はおらず単独行動を好む。出会った当初、犬養ゲンに対しては、自分よりもレベルの低いウェーヴェ人が群がる地球人だと眼中になかった。しかし、ゲンとかかわり合ううちに好意を抱き、自分のものにしたいとアプローチを繰り返すようになる。キゥリプとは犬猿の仲で、彼女からは「メス猫」と呼ばれている。

ミツヨシ

森陵学園高等学校に通う1年生の男子で、地球人。年齢は15歳。学生寮では犬養ゲンと同室。チャラチャラとした軽い性格で、極度の女好き。ウェーヴェ人の「侵略的婚活」も大歓迎の様子で、さまざまな女性を取っ替え引っ替えして楽しんでいるプレイボーイ。交際経験もなく童貞のゲンをからかうことが多い。ふだんは軽薄な言動が多いが、ミリカがその体質のせいで周囲から避けられていることを知った時には励ましの言葉を掛けるなど、情に厚い一面を持つ。

大間々町 真鶴 (おおまままち まなづる)

森陵学園高等学校に通う女子で、地球人。倶楽部は小手毬会に所属している。小手毬会の会長を務め、周囲からの信頼は非常に厚い。黒髪で清楚、儚げな雰囲気を漂わせた美少女で、犬養ゲンたちの代では卒業生総代の最有力候補だった。学園内の秩序を乱す人物を排除しており、ミロミィやスゥヴィにゲンを粛清するように指示を出す。キスが非常にうまく、興奮したキゥリプの暴走を止めるほどのテクニックを持つ。厳格な性格ながら困っている者には優しく、タレラがゲンに本気で愛されたいと本音を打ち明けた際には、的確なアドバイスを送っている。小手毬会に所属している女子生徒からは「真鶴おねえさま」と呼ばれて慕われている。

ミロミィ

森陵学園高等学校に通う1年生の女子で、ウェーヴェ人。倶楽部は小手毬会に所属している。大間々町真鶴のことを尊敬しており、命令にはなんでも従う。額から一本角を生やした特徴的な容姿を持つ。スタイル抜群のウェーヴェ人が多い中、ミロミィだけは胸の小さい幼児体形をしている。基本的にまじめな性格ながら、調子に乗りやすい一面がある。また、うんちくを長く語りたがる癖があり、タレラからは苦手なタイプとして避けられている。学園内での犬養ゲンの人気者ぶりを見て危機感を抱いた真鶴から依頼され、ゲンに接近する。取り巻きのウェーヴェ人に嫌われるように振る舞えとゲンに命令し、練習相手になったことをきっかけにマゾ性に目覚めてしまう。

スゥヴィ

森陵学園高等学校に通う女子で、ウェーヴェ人。倶楽部は小手毬会に所属している。口数が少なく、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。頭に二本の触覚のようなものが生えている。自己防衛のために催眠波動を発する種族の末裔で、暗示によって他人を自由にあやつることができる。その際に、性感帯にスゥヴィ自身の唾液をぬることでさらに暗示が強まることから、事前にあやつりたい相手の肌を舐める行為を行う。大間々町真鶴から依頼を受け、犬養ゲンに暗示をかけることとなる。恋愛のことになると常識が欠如しがちなウェーヴェ人の中でも感情の起伏が少なく、話せばわかるタイプ。

クナキオ

森陵学園高等学校に通う男子で、ウェーヴェ人。倶楽部は翠嵐会に所属し、会長を務めている。ウェーヴェ人の女子生徒から絶大な人気を誇る犬養ゲンに興味を抱き、勧誘したいと行動を起こす。とにかく面白いことが好きで、笑いのためであれば多少の犠牲は厭わない。

強羅 浩嗣 (ごうら ひろつぐ)

森陵学園高等学校に通う男子で、地球人。倶楽部は翠嵐会に所属し、副会長を務めている。筋骨隆々の屈強な体を持つ。ウェーヴェ人の女子生徒から絶大な人気を誇る犬養ゲンを翠嵐会に入会させるため、高度な科学技術によって強羅浩嗣自身が巨乳美少女に変身して色仕掛けを試みる。

ネンカロ

森陵学園高等学校に通う女子で、ウェーヴェ人。1週間に一度の頻度で強い発情期を迎える体質の持ち主で、その際には学園で罠を張り、何も知らない男子生徒がやって来るのを待っている。その策略ゆえに、一部の男子生徒からは「アリ地獄」と呼ばれている。また、下腹部から強い催淫効果を持つ液体を分泌する体質を持つ。あくまで相手と合意のうえで体の関係を持つウェーヴェ人の中では珍しく、強制的な性行為を厭わない。

集団・組織

小手毬会 (こでまりかい)

森陵学園高等学校に存在する倶楽部の一つ。会長は大間々町真鶴が務め、ミロミィ、スゥヴィたちが所属している。倶楽部独自のルールとして、女子生徒しか所属することを許されない。学園内では自治警察のような働きを積極的に行っており、倶楽部の中では卒業生総代の選出率がトップだった。犬養ゲンに対しては多くのウェーヴェ人を虜にし、学園内の秩序を乱している厄介者だと認識している。また、翠嵐会とは古くから犬猿の仲で、解散してほしいと切に願っている。

翠嵐会 (すいらんかい)

森陵学園高等学校に存在する倶楽部の一つ。会長はクナキオが、副会長は強羅浩嗣が務めている。倶楽部独自のルールとして、男子生徒しか所属できない。学園内の秩序を壊す行為を繰り返しており、小手毬会から嫌われている。学園内で遊ぶことを目標としており、たびたびトラブルを起こしている。しかし最終的には、生徒たちのあいだでいい思い出や笑い話になるため、問題視されていない。また、公にはされていないものの、遊ぶことには女遊びも含まれている。実際に翠嵐会に所属すると月に2回、地球人の女子との合コンに参加できる特典がある。クナキオがウェーヴェ人の女子生徒から絶大な人気を誇る犬養ゲンに興味を抱き、勧誘を行っている。歴代の卒業生総代に選出された男子全員が翠嵐会の出身者でもある。

場所

森陵学園高等学校 (しんりょうがくえんこうとうがっこう)

15年前にウェーヴェ人によって設立された高校。日本初の地球人とウェーヴェ人の共学校で、学園内ではウェーヴェ人の持つ優れた最新技術を学ぶことができる。また、学費はもちろん学生寮もすべて無料となっており、日本最難関のエリート校として全国に名を馳せている。

その他キーワード

倶楽部 (くらぶ)

森陵学園高等学校にある複数の自治団体の総称。生徒たちが自主的に設立し、運営を行っている。代表的な倶楽部として小手毬会、翠嵐会がある。表向きは同じ志を持つ者同士で学園内の秩序を守ったり、学園生活の思い出を作ったりする集団として活動しているが、真の目的は倶楽部内に所属する者から卒業生総代を出し、卒業後の豊かな人生につなげていくこと。また、新しい倶楽部を設立することは難しく、ここ10年で2組しか承認されていない。

卒業生総代 (そつぎょうせいそうだい)

森陵学園高等学校の卒業時点での最優秀生徒で、毎年一名が選出され、卒業時に表彰を受けることでその地位を認められる。森陵学園高等学校には非常に優秀な人材がそろうため、成績だけで優劣がつけられず、最終的に生徒の投票で決められることとなった。学園の歴史とともに、卒業生総代となった人物は社会的な成功が約束されており、周囲の取り巻きたちも豊かな人生を送れる。そのため、自分が所属する倶楽部から卒業生総代を出そうと躍起になっている。

ウェーヴェ人 (うぇーゔぇじん)

20年前に地球にやって来た宇宙人。これまで宇宙に存在しているさまざまな種族と交わり、多様性を獲得して進化を続けてきた。容姿や体質など、個人によって微妙に異なる。文化の中心は「恋愛」で、異性交遊を中心に生きている。地球にやって来た目的は「侵略的婚活」で、地球人とのあいだに子供を作り、さらに種族を繁栄させようと行動を起こす。地球で婚活する代わりに、ウェーヴェ人たちが持つ最新の科学技術を用い、環境や資源といった地球環境にかかわるすべての問題を解決している。最初は懐疑的だった地球人も、ウェーヴェ人の魅力的な容姿と言動に陥落し、次々と子供が誕生している。実際に昨年度に誕生した新生児の半数が、地球人とウェーヴェ人の混血である。ミツヨシいわく、「異種姦(いしゅかん)大好きドスケベ民族」で、恋愛に対しては非常に積極的。一方、犬養ゲンのような「地球人は地球人同士で繁栄するべきだ」と考える純血主義と呼ばれる人々も少なからず存在している。同時にウェーヴェ人にとってゲンのような信念を持つ者は、陥落させると恋愛上手として仲間から一目置かれるため、モテることが多い。

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