あらすじ
絶滅危惧種の男子高校生
日本に隕石が落下した翌日、高校生・黒石レオのとなりの家に白石モニカという美少女が引っ越してくる。レオの妹である黒石岬と同じクラスに転入してきたモニカは、レオに「あなたは絶滅危惧種(レッドデータアニマル)だから、あたしがお守りします」と告げる。事実、その日からレオは、人間の姿に化けた異星人から襲撃を受けるが、モニカはレオを狙う異星人たちを次々と撃退していく。彼女が背負うコアラのリュックの中身は、絶滅危惧種を守るためにやって来た異星人保護官(レンジャー)・Qであり、モニカはQの星で作られた戦闘用アンドロイドであった。Qとモニカは、民間組織「ADTT」と協力しながら、金目当てで地球人を連れ去ろうとする宇宙人から、人々を守っていたのだ。レオを守ることを使命とするモニカは、まだ人間の心を理解していないこともあって、落ち込むレオを元気づけるために裸を見せようとしたり、キスをしたりと少し感覚がズレており、レオをどぎまぎさせる。一方のモニカも、アンドロイドでありながら、レオに対する愛情らしき感情が芽生えつつあった。
もう1人の絶滅危惧種
黒石レオの身柄を狙う異星人のシールは、教師の体を乗っ取り、レオの通う学校を襲撃する。白石モニカとQによって助けられたレオだったが、シールから地球が1年後に巨大隕石の落下によって、レオ以外の人類が滅亡すると伝えられる。それをレオの妹・黒石岬も偶然聞いてしまい、岬は絶望するが、ADTTが開発した装置を使って岬の記憶を消し、ひとまずは事なきを得るのだった。そんな中、レオのクラスに白クマのリュックを背負った眼鏡をかけた美少女・飯倉星が転入してくる。星もレオと同じ絶滅危惧種であり、レオと共に日本でただ二人で生き残る存在だった。その後、社会科見学で博物館を訪れたレオたちは、シールたち異星人の襲撃を再度受けて、モニカとQが倒されてしまい、レオと星は絶体絶命のピンチを迎える。
登場人物・キャラクター
黒石 レオ (くろいし れお)
とある高校に通う2年生の男子。両親と妹の黒石岬の四人で、マンションで暮らしている。ある日突然、白石モニカから黒石レオが絶滅危惧種(レッドデータアニマル)であると告げられ、賞金稼ぎの異星人から狙われる立場となる。そしてモニカから「あなたをあたしがお守りします」と伝えられ、レオのなんでもない日常が一変する。
白石 モニカ (しらいし もにか)
黒石レオのとなりの家に引っ越してきた美少女。レオが通う高校の黒石岬と同じクラスに転入してきた。高身長でピンクの髪をショートカットにしており、異星人保護官(レンジャー)・Qがコアラに化けたリュックを背負っている。その正体はQの星で作られた戦闘用アンドロイドで、高い戦闘力を誇り、レオを守ることを使命としている。銃で異星人にトドメを刺す際は、「アーメン」ではなく、「ザーメン」と口にする。恋や愛といった感情を持たないが、護衛対象であるレオに愛情らしき感情を抱くようになる。
Q (きゅー)
alpha234という星からやって来た異星人。絶滅危惧種(レッドデータアニマル)を守る保護官(レンジャー)で、階級は大佐。ふだんは眼帯をしたコアラの着ぐるみの姿をしており、白石モニカのリュックに扮しているが、その中身は筋肉ゲルと呼ばれる黒い流動体の体を持つ。性格はドSで、会話の中に下ネタを混ぜて話す。
黒石 岬 (くろいし みさき)
黒石レオの1つ下の妹。レオと同じ高校に通う1年生。同じクラスに転入してきた隣人の白石モニカが、レオに思いを寄せていることを知り、一応応援する立場を取っている。1年後に地球に巨大隕石が落下し、レオ以外の日本人が絶滅するという話を偶然聞いてしまって絶望するが、レオからの提案を受け入れ、その記憶を特殊な装置で消去してもらう道を選んだ。
中西 鉄太 (なかにし てった)
黒石レオのクラスメイトで悪友。スケベで、レオの家に風呂を借りに来た白石モニカの入浴中、覗きをしようとした。高校生ながら下の毛がまだ生えていないらしく、モニカからは「パイパンさん」と呼ばれ、そのことを気にしている。
美園 (みその)
民間組織「ADTT」に所属する女性。BOSSの秘書を務めている。BOSSの趣味から、胸元があらわになったボンデージに白衣といういでたちをしている。秘書という立場ながら、実質ADTTの業務を中心になってこなしている頼れる存在。
BOSS (ぼす)
民間組織「ADTT」を指揮する男性。元航空幕僚長(空将)を務めていた。秘書の美園からは「ボス」と呼ばれるが、「空将」と呼ぶように指導している。いつも軍服を身につけ、眼帯をしている。
入船 (いりふね)
民間組織「ADTT」の技術担当の男性。戦闘用アンドロイドである白石モニカのメンテナンスを担当し、alpha234のテクノロジーを利用した武器の開発も行っている。
シール
絶滅危惧種(レッドデータアニマル)である黒石レオを捕らえようとしているハンターの異星人。自称・狩りの天才で、不定形の流体型の体を持ち、人間になりすますこともできる。ふだんは女性の姿をしている。
飯倉 星 (いいくら あかり)
黒石レオのクラスに転入してきた女子高校生。眼鏡をかけた優等生タイプの美少女で、実はレオとつがいとなる予定の、もう一人の絶滅危惧種(レッドデータアニマル)。自分のつがいとなるレオの姿が見たくて、仙台から引っ越してきて、レオに対して積極的にアプローチを繰り返している。保護官としてJを連れているが、パワードバックボーンを装着しているため、生身で異星人と互角に戦うことができる。自分とレオ以外の日本人が絶滅することに対して悲しいという感情は持ち合わせておらず、むしろみんな死んでほしいと口にしている。
J (じぇい)
飯倉星の保護を担当する異星人保護官(レンジャー)。ふだんは白クマの着ぐるみのリュックに扮し、星に背負われている。着ぐるみの生地は伸縮自在の素材でできており、最大1分の1の白クマサイズまで巨大化することができる。Qとは昔からの知り合い。
ユゴス族 (ゆごすぞく)
光学迷彩スーツを使う種族の異星人。カメレオンのようなスーツを装着して、起動させると周囲に溶け込ませて姿を消すことができる。シールに呼ばれて、複数人が地球へやって来ており、社会科見学で博物館へやって来た黒石レオたちを襲撃する。
集団・組織
ADTT
日本国民をアブダクション(異星人による誘拐)から守るために活動する民間組織。「ADTT」は、エイリアンディフェンスタクティカルチームの略。元航空幕僚長のBOSSがリーダーを務め、秘書の美園、技術担当の入船らが所属している。本部はBOSSの趣味で、エロかわいいSMショップを隠れ蓑にしている。Qと白石モニカも協力しており、Qの出身地であるalpha234のテクノロジーを切り売りすることで活動資金を得ている。民間組織ではあるが日本政府から認可を受けており、米軍とも関係があるため、警察よりも優先して現場を指揮することもある。
その他キーワード
パワードバックボーン
ADTTが開発した装備。背中に装着すると、脊髄を通して人間の運動能力を10倍に高めることができる。もともとある身体機能を高めるだけのため、体に負担をかけないように使用後3分間で切れるリミッターが付いている。飯倉星はパワードバックボーンを装着しているため、高い身体能力を発揮して、異星人と生身で戦うことができる。この装置の存在を知った黒石レオもパワードバックボーンを切望し、支給された。
クレジット
- 原作