ハーラーダービー

ハーラーダービー

防御率1位なのに勝ち星が少ない、球界屈指の実力投手である周米留斗。その原因が「試合の膠着(こうちゃく)」だと考えた米留斗とその相棒の猛津亜流人は、わざと打たれて試合をコントロールすることを思いつく。選手の心理状態や、試合の流れを描いたプロ野球漫画。小学館「ビッグコミックスペリオール」2020年第7号より連載を開始。

正式名称
ハーラーダービー
ふりがな
はーらーだーびー
原作者
森高 夕次
漫画
ジャンル
野球
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
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概要・あらすじ

プロ野球チーム、パープル「レインズ」に所属する周米留斗は、防御率1位を誇るエース。しかし、勝ち星に恵まれているとはいえず、昨年もリーグ4位といまひとつの成績だった。「なぜ、思ったほど勝てないのか」。米留斗は、大学時代からの相棒である捕手の猛津亜流人に疑問をぶつける。米留斗は自分なりにある考えを持っており、それを亜流人に確認したかったのだ。自分の考えはあるが、口に出すことはためらわれるという亜流人に、米留斗は一つの提案をする。明日一日ゆっくり考えて、明後日お互いの考えを同時に言おうというのだ。亜流人はそれを承諾。そして約束の日がやって来た。試合終了後のロッカールームで、二人はお互いの考えを同時に口に出す。「相手を抑え込みすぎるから、味方が点を取ってくれない」。二人の考えはまったく同じだった。米留斗が投げる日は「点を取られない」とバッターが思い込み、「少ない点数で勝てる」と判断した結果、バッターの得点するモチベーションが下がるのではないか。また、米留斗が先発の日は「ピッチャーが投げ勝つ日」「ピッチャーが重い日」であり、野手にとっては「守り勝つ日」である。だから、バッターのモチベーションが「攻撃側」ではなく「守備側」に偏ってしまうのではないか。非科学的なことだが、米留斗が勝ち星に恵まれないのは、人間の心理によるものかもしれない。そう考えた二人は、ある実験をしようと話し合う。それは「意識的に失点し、味方の得点を促そう」というものだった。試合の流れをコントロールしようというのだ。わざと点を取られるなど、チームへの背信行為であり、バレたらまちがいなくクビだろう。しかし、二人の思いは止められなかった。次の米留斗の先発で、壮大な実験を行うことにした。

登場人物・キャラクター

周 米留斗 (しゅう べると)

パープル「レインズ」に所属するプロ野球選手。ポジションは投手。背番号18。少し長めの赤毛が特徴。圧倒的な防御率を誇るが、勝ち星にはあまり恵まれない。自分と関係のない試合でも熱心に研究する、求道者のようなまじめさを持つ。その姿勢が災いし、チームでは少し浮いている。正捕手の猛津亜流人とは、大学時代からの相棒。亜流人と二人で、試合の流れをコントロールする、壮大な実験を試みる。

猛津 亜流人 (もうつ あると)

パープル「レインズ」に所属するプロ野球選手。ポジションは捕手。背番号27。周米留斗とは大学時代からバッテリーを組んでいる親友。実力に反して勝ち星に恵まれない米留斗の悩みを解決するため、米留斗と二人で、試合の流れをコントロールする、壮大な実験を試みる。

クレジット

書誌情報

ハーラーダービー 2巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-08-28発行、 978-4098606955)

第2巻

(2020-12-25発行、 978-4098607907)

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