バガボンド

実在した剣豪・宮本武蔵の半生を描く作品である。現代における武蔵のイメージを決定づけたとされる吉川英治作の大衆小説『宮本武蔵』を原作とし、青年期の武蔵が数々の武芸者との闘いを経て剣者としての自己を確立していく過程が描かれる。連載開始は1998年、以後何度かの長期休載を挟みながら2015年10月現在も連載は継続中であり、作者井上雄彦にとっては最長期にわたる作品となっている。なお、単行本は2014年7月時点で37巻に及ぶ。2000年講談社漫画賞一般部門受賞。2000年第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門受賞。2002年手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。

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正式名称
バガボンド
原作者
吉川英治
漫画
ジャンル
戦国時代
 
江戸時代
レーベル
モーニングKC(講談社)

総合スレッド

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世界観

本作の舞台となる時代は、戦国末期~江戸初期となっている(物語は関ケ原の合戦直後から始まるが、それ以前のエピソードも描かれている)。ただし、本作で主に描かれるのは、宮本武蔵を代表とする個人としての武芸者の闘いと内面の物語であり、登場人物たちの動向が徳川幕府の成立や豊臣家の滅亡といった大きな歴史の流れを左右することはない。

あらすじ

以下に『バガボンド』37巻までのあらすじを紹介する。なお、便宜上いくつかの章に分けて記述しているが、この区切りは本稿のみのものであり、作中では明確な章立てはされていない。

武蔵編

母を知らず、剣術家である実父新免無二斎からも愛情を注がれずに育った少年新免武蔵。故郷の宮本村でも、鬼の子と忌み嫌われていた武蔵は、17歳の1600年、唯一の友である本位田又八と共に関ケ原にいた。西軍の雑兵として戦に参加したふたりは、敗軍の兵となり戦場を落ち延び、偶然知り合った未亡人お甲に匿われるが、お甲を狙う野武士の集団と戦うことになる。武蔵は、死闘の末に野武士たちを討ち果たすが、又八はその戦いに参加することなくお甲とその娘と共に姿を消してしまうのだった。武蔵又八の道はここで大きく分かれるが、以後何度となくふたりの軌跡は交差していくことになる。

武蔵は、又八の許嫁であるおつうに又八の生存を伝えるべく宮本村へと戻るが、村の衆に追われ捕らえられてしまう。きつく縛られ木に吊るされた武蔵は生死の境をさ迷うが、なんとか脱出を果たし、僧沢庵の言葉により名を宮本武蔵と改め、剣の道に生きるために旅立った。

それから4年後、京に現れた武蔵は、若き達人として知られる吉岡清十郎に挑むため吉岡道場へと乗り込む。しかし、清十郎には一歩も動けぬままに額を切り裂かれ、その弟吉岡伝七郎とは互角に闘うも腹に深手を負ってしまう。結局、吉岡道場との決着はつかぬまま、武蔵は京を離れることになった。

奈良の槍の聖地・宝蔵院へとたどり着いた武蔵は、宝蔵院流槍術の二代目胤舜に挑むが、その圧倒的な技の前にかつてない恐怖を覚え、なりふり構わず逃げ出してしまう。己の未熟さ・弱さを痛感し苦悩する武蔵に手を差し伸べたのは、宝蔵院の先代である胤栄であった。胤栄と寝食を共にする日々の中で、新たな境地に至った武蔵は、再び胤舜と対峙し、紙一重の差で勝利を得、胤舜との再会を約束して宝蔵院を後にする。さらに柳生の庄での剣聖柳生石舟斎との出会い、異形の武器である鎖鎌の使い手宍戸梅軒との死闘を経た武蔵は、再び吉岡清十郎吉岡伝七郎に挑むべく、京へと歩を戻す。

小次郎編

関ケ原から遡ること17年。越前の浜辺で無気力に生きる老人の元に、一振りの長剣と共に赤子が流れ着いた。老人はかつて剣豪として知られた鐘巻自斎。赤子は後に佐々木小次郎として知られることになる男児である。弟子である伊藤一刀斎に敗れて以来気力を失い、自身がすべてを捧げたはずの剣からも遠ざかり、ただ老いの中に時を過ごしていた自斎だったが、無垢な赤子である小次郎を育てることに心を注いでいく。だが、その小次郎は生来の聾者であった。他者の声を聴くことができず、自身も言葉を持たぬ小次郎は、幼子のような心のままに剣を操ることに没頭していく。

時は流れ、長身の少年となった小次郎の前に、希代の武芸者として名高い伊藤一刀斎が現れた。かつての師である自斎が育てた小次郎の剣の才を看破した一刀斎は、小次郎を自斎の元から天下へと連れ出す。旅を続ける中、強者との実戦によって小次郎を鍛え上げていく一刀斎だったが、小次郎には剣者として必要である臆病さが欠けていることを見抜き、それを教え込むために落ち武者狩りが横行する関ケ原に小次郎を置き去りにしてしまうのだった。無数の農民たちや生き延びた強者たちとの不眠不休の殺し合いを続ける小次郎。この窮地を切り抜けたとき、小次郎は一刀斎にも迫りうる剣者として成長を遂げるのだった。

吉岡道場編

吉岡伝七郎との闘いから1年後の年の瀬、武蔵は再び京の都に足を踏み入れた。伝七郎も武蔵との決着を望み、決闘の場所と日取りを市中に張り出す。これにより、武蔵と吉岡一門との勝負の行方は都中の話題となっていく。勝負の日である正月九日に向け、門人たちとの熾烈な稽古に励む伝七郎。しかし、この勝負に先んじる元旦の夜明け前、吉岡道場の当主吉岡清十郎はひとり武蔵へと襲い掛かり、その剣の前に斃れるのだった。吉岡道場へ清十郎の死を告げた武蔵は、偶然知り合った本阿弥家の先代光悦の館に滞在を許され、清十郎から受けた傷を癒すのだった。

光悦の館には、もうひとりの客人がいた。言葉を持たぬ剣者佐々木小次郎である。その素性も知らぬままに束の間の邂逅を得た武蔵と小次郎は、互いの力量を感じ、友情にも似た奇妙な感情を味わう。そして正月九日、武蔵は約束通り決闘の場に現れ、衆人環視の中伝七郎を討ち果たす。

当主とその弟を武蔵によって斃された吉岡道場は、吉岡十剣の筆頭植田良平を党首に据え、武蔵を抹殺せんと動き出した。吉岡側が門人70余名をもって己を討たんとしていることを知った武蔵は、一度は京を離れようとするものの、戦いに背を向けることができず、吉岡一門が待つ一乗寺下り松へと切り込んでいく。技を競うのではなく、ただひたすらに武蔵の命を絶とうとする70余名の剣士を相手に、悪鬼のごとく刀を振るい続ける武蔵。ついには、そのすべてを討ち果たすことに成功するが、その代償として右足に大きな傷を負ってしまう。動かぬ足と失血、疲労にさいなまれながら京から離れる武蔵の口から洩れたのは小次郎の名であった。

漂白編

吉岡一門との闘いで負った傷のため山中で倒れた武蔵を救ったのは又八であった。かつての友に背負われ山寺に運び込まれた武蔵は、そこでおつう、沢庵らと再会する。しかし、意識を取り戻した武蔵の右足は、すでに歩くことさえままならない状態となっていた。沢庵から「闘いはもう終わりだ。剣を捨てよ」と諭され、煩悶する武蔵だったが、私闘を行ったという罪を名目に京都所司代に捕らえられてしまう。しかし、所司代は武蔵に好意的であり、この捕縛も剣名を上げた武蔵に興味を持ち始めた諸藩の意を汲むと同時に、武蔵を保護しようという意図のものであった。自由に面会を許された沢庵から、そして所司代からも仕官を勧められる武蔵。だが、武蔵はもう一度己のすべてをぶつけられる勝負を求めて、所司代の元から脱出する。

それと時を同じくして、光悦の館で世話になり続けていた小次郎にひとつの出会いが訪れる。九州小倉細川家の剣術指南役を小枝一本で倒したことで、新たな指南役として招かれることになったのだ。小次郎は京の都から西の地へと旅立っていく。

一方、やはり京を離れた武蔵は、山中での伊藤一刀斎との邂逅を経て、痩せた土地に作られた寒村へと辿り着く。そこで父を失ったばかりの童子伊織と出会った武蔵は、なぜかその地に腰を落ち着け、百姓仕事に熱中し始めるのだった。丸一年の間、村人たちと共に飢饉に耐え、土を相手に汗を流す武蔵。いつしか、自由に動かなかったはずの右足にも回復の兆しが見え始めていた。

休載期間

本作は、2015年時点で18年に及ぶ長期連載作品だが、途中3度に渡って長期休載されている(2004年からは約1年間、2010年末から約1年半、さらに2014年初頭より1年間)。特に2010年からの2度目の休載は、2010年年頭に作者井上雄彦自身が、「バガボンド」は今年で終わらせる]と宣言していたこともあって、多くの読者を驚かせた。再開後の2012年には、休載期間中の井上の動向を追った書籍(後述の『空白』)が発表され、その中で作者自らが「終わり時を逃したかもしれない」という旨の自省とも迷いともとれる発言を残したことでも話題となった。

表現上の特徴

本作の描画表現は非常に写実的であり、キャラクターの表情や肉体に漫画的なディフォルメが為されることは皆無ではないが非常に少ない。また、会話シーンはもとより剣戟などのアクションシーンであっても、動きを表現する効果線の使用は極端に控えめとなっている。

また単行本14巻以降(前述のあらすじでは小次郎編以降)は、ペンではなく筆によって描かれており、それ以前とは明らかに描線が異なる。

特殊設定

本作は吉川英治による大衆小説「宮本武蔵」を原作としているが、同小説をそのままコミカライズしたものではなく、井上雄彦による独自の設定・解釈が為されている。まず、キャラクター面では、原作に登場した武蔵の姉が存在しない、小次郎が生来の聾唖者である、といった違いがある。エピソード面でも、原作では宝蔵院胤舜と武蔵が闘うことがない、という点も大きな違いとなっている。

また、本作は全般として非常に現実性の高い歴史劇である一方で、死者の魂や内なる怪物といった非現実の存在が度々描写されている。それらの大半は、登場人物(主に武蔵)の内面や心理の表出と受け取ることが可能なものだが、中にはそれだけでは説明が付かないような動きを見せる者(おつうの前に姿を見せる植田良平の霊など)も登場する。しかし、それらはすべて登場人物の個人的体験として描写され、作品世界内に物理的な影響を及ぼすことはない。

派生作品

書籍

『WATER』:『バガボンド』のカラー原画集。

『墨』:『バガボンド』のモノクロ原画集。

『空白』:2010年から2012年に渡る『バガボンド』休載期間中の井上雄彦の活動を、インタビューを中心に綴った書籍。帯の記された言葉は「バガボンドはいかに描かれなかったか」。

DVD

『DROW』:『バガボンド』の制作過程を記録したDVD。

イベント

『井上雄彦 最後の漫画展』:2008年から2010年にかけて、東京、熊本、大阪、仙台の4都市で開催された井上雅彦の個展。『バガボンド』のエピローグともなり得る宮本武蔵の最期を描いた書下ろしの作品群(単行本等には未収録である)が展示された。

評価・受賞歴

2000年講談社漫画賞一般部門受賞。

2000年第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門受賞。

2002年手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。

登場人物・キャラクター

主人公
実在の剣豪宮本 武蔵がモデル。新免無二斎の子として作州(いまの岡山県)宮本村に生まれる。人と交わらず、父らに命を狙われ孤独であった。幼馴染の本位田 又八とともに関ヶ原の戦いに赴くも、戦いに敗れて落ち延...
実在の剣豪佐々木 小次郎がモデル。落城した越前北庄城(きたのしょうじょう)から、まだ赤子の時分に小舟で落ち延び、父佐々木 佐康(ささき すけやす)の師である鐘巻自斎のもとで剣術の達人へと成長する。生ま...
宮本武蔵とは幼馴染で同い年。母はお杉だが、実際は妾の子。武蔵とともに村を出て関ヶ原の戦いに赴くが、落ち延びてお甲に助けられる。許嫁であるおつうを裏切り、お甲と結ばれ京都でヒモ同然の生活を送る。伏見で倒...
実在の人物沢庵宗彭がモデル。各国を放浪する僧侶。宮本村で殺されそうになっていた宮本武蔵を救い、生きる道を説き、おつうとともに逃げることを勧める。幼少期の佐々木小次郎にも会っており、剣で左腕を傷つけるこ...
七宝寺で拾われた孤児で、お杉のもとで育てられる。本位田又八の許嫁だが、宮本武蔵に想いを寄せている。沢庵宗彭とともに武蔵を助け、宮本村を離れる。沢庵の勧めもあり、柳生石舟斎のもとで奉公する。武蔵と再会を...
自らを宮本武蔵の弟子と称する少年。奉公先から「武蔵の弟子になれ」と追い出され、強引に武蔵の弟子となる。柳生との戦いの中で武蔵とはぐれてしまい、おつうとともに彼を追う旅に出る。
本位田又八の母。宮本武蔵らからは「おばば」と呼ばれる。又八とともに関ヶ原へ向かった武蔵を恨んでおり、「悪蔵」と呼ぶ。又八が生きていることを知り、京都へ向かう。その後武蔵とおつうがともに逃げたことを知り...
実在の人物新免無二がモデル。宮本武蔵の父。息子の才能を恐れ、世に天下無双は二人いらぬと武蔵を殺そうとする。十手術の達人でもあり、その手ほどきを受けた武蔵は自らの戦いの中で二刀流を編み出した。
辻風典馬の弟。兄が宮本武蔵に殺された後、武蔵を殺そうとするが、それは仇討ちではなく、自らも兄を恨んでおり、先に兄を殺したことへの嫉妬であった。鎖鎌の達人だった盗賊宍戸梅軒を殺し、梅軒の名を名乗る。梅軒...
実在の人物吉岡直綱がモデル。剣術吉岡流の創始者吉岡拳法の長男で現吉岡流当主。奔放で酒と女好きな性格から評判は悪く、実力は弟吉岡伝七郎のほうが上だと噂されていた。朱美がお気に入りで店へよく足を運んでいた...
実在の人物吉岡直重がモデル。剣術吉岡流の創始者吉岡拳法の次男で、吉岡清十郎の弟。真面目で愚直な性格ゆえに周囲からの人望は厚い。兄清十郎が当主に選ばれたことに反発。自分に足りないものを求め修行の旅へ。満...
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クレジット

原作    

ベース

宮本武蔵