概要・あらすじ
中学生のときより漫画家となることを目指して努力してきた真城最高と高木秋人は、亜城木夢叶というペンネームでデビューを果たす。さらに高校在学中にも関わらず週刊少年ジャックで連載を勝ち取った。
だが、学業と両立できるほど週刊連載は甘いものではなかった。作品のアニメ化を目指す亜城木夢叶に、漫画家ならではの苦難がつぎつぎと襲いかかる。
登場人物・キャラクター
高木 秋人 (たかぎ あきと)
『バクマン。(第2シリーズ)』の主人公のひとり。中学時代の同級生である真城最高とコンビを組み、亜城木夢叶というペンネームで活躍する漫画家。原作担当。最高からはシュージンと呼ばれる。 担当編集の港浦吾郎にギャグ漫画を書いてほしいと懇願され、了承するが、ギャグを生み出すことに苦労する。中学時代より交際していた見吉香耶と結婚する。
真城 最高 (ましろ もりたか)
『バクマン。(第2シリーズ)』の主人公のひとり。中学時代の同級生である高木秋人とコンビを組み、亜城木夢叶というペンネームで活躍する漫画家。作画担当。秋人からはサイコーというあだ名で呼ばれる。 かつて思いを寄せていた亜豆美保に、自分たちの作品がアニメ化されたら結婚してほしいと申し込む。以降、脇目も振らずその夢に向かって努力を続けている。エグい作風こそが秋人の持ち味であると信じて疑わないため、ギャグを書かせようとする編集者の港浦吾郎に疑問を抱く。
福田 真太 (ふくだ しんた)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。新妻エイジのアシスタント時代に真城最高と出会い、以降週刊少年ジャック連載作家で仲の良い人たちと「福田組」を結成。紙面では作品で勝負しつつ、ピンチの時は助け合うという男気を見せる。 納得できないことがあると、すぐに編集部と対立する、トラブルメーカーの一面も。「KIYOSHI騎士」という作品を連載中だが伸び悩み、趣味のバイクを題材とした読み切り漫画を構想する。
佐々木編集長 (ささきへんしゅうちょう)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。週刊少年ジャックの現編集長。真城最高の病気によって「疑探偵TRAP」が長期休載を余儀なくされたとき、高校生に連載させるのは間違いだったと自身の決断を反省し、亜城木夢叶の両名が高校を卒業するまで連載は休載するとの判断を下す。 この処置に納得できない福田真太を筆頭とする福田組の面々は、各々の連載をボイコット。 多数の作品が週刊少年ジャックを休載するという、一大事件へと発展する。
中井 巧朗 (なかい たくろう)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。長年漫画家になることを夢見ながらアシスタントとして経験を重ねてきた人物。画力には定評があり、背景や仕上げの技術もトップクラス。原作者の青木優梨子とコンビを組み、週刊少年ジャックで「hideout door」の連載をスタート。 惚れっぽい性格で、青木優梨子やその他女性陣との交際を目指す。
青木 優梨子 (あおき ゆりこ)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。現役女子大生の漫画家で、蒼樹紅というペンネームで活動する。「hideout door」という作品では原作者として中井巧朗とタッグを組み、連載を開始する。 「hideout door」終了後は自身の作風と少年誌に望まれる内容とのギャップに悩み、少年誌での連載を断念しかけるが、担当編集である山久雅和の強い希望により続行。 得意とする恋愛作品で、作画も自らが行い、連載を目指す。男性との交際経験がない青木優梨子は男性の気持ちが分からず、高木秋人と意見交換を重ねるうちに少しずつ惹かれていく。
亜城木 夢叶 (あしろぎ むと)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空の漫画家。真城最高と高木秋人によるコンビのペンネームで、初掲載作品である「この世は金と知恵」より使用する。高木秋人と交際していた見吉香耶が名付けた。 「疑探偵TRAP」という作品で、高校在学中にも関わらず週刊少年ジャックで連載スタート。この作品より、担当編集が服部哲から港浦吾郎へと変わる。以降、ギャグ漫画の「ひらめきタントくん」、ストーリー漫画の「PCP」とつぎつぎに作品を生み出していく。 また「PCP」より担当編集が服部哲へと戻る。
山久 雅和 (やまひさ まさかず)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。週刊少年ジャックの編集者で、自ら望んで青木優梨子の2代目担当編集となる。青木優梨子はちょっとエッチなラブコメディで大成すると自説を持ち、少年誌から撤退しようとしていた青木優梨子を説得して踏みとどまらせる。
港浦 吾郎 (みうら ごろう)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。週刊少年ジャックの編集者で、「疑探偵TRAP」より亜城木夢叶の2代目担当編集となる。ギャグ漫画に強い思い入れがあり、ギャグが得意ではない亜城木夢叶へギャグ漫画を書くよう懇願して対立するなど、編集者としては未熟な一面が目立つ。 だが悪い人物ではなく、漫画への情熱が結果的に空回りしているだけで、担当作家である亜城木夢叶の成功を強く望んでいることには変わりない。
平丸 一也 (ひらまる かずや)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。かつては一介のサラリーマンだったが、通勤電車で見かけた週刊少年ジャックを読んで、これなら自分でも描けると思い、退社。まったくの素人ながら漫画家を目指し、即週刊少年ジャックで連載を勝ち取る。 サラリーマン時代より楽をすべく漫画家になったのに、実際は激務というギャップに絶望。嫌々漫画を書くが、そんな作品がおもしろいという、新妻エイジとは方向性の異なる天才。 初連載作品である「ラッコ11号」は人気を呼び、アニメ化も果たした。
高浜 昇陽 (たかはま しょうよう)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。漫画家を目指す青年で、亜城木夢叶が「疑探偵TRAP」を連載時、アシスタントとして雇われる。漫画への情熱は人一倍ある反面、自身が認めない人物とは関わりを閉ざす。 真城最高に対しては高校生活と執筆活動を両立しているという理由で尊敬しており、自分の夢を語るなど徐々に心を開いていく。後に「BBケンイチ」という作品で週刊少年ジャックの連載を勝ち取り、亜城木夢叶のよきライバルとして成長していく。
見吉 香耶 (みよし かや)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。亜豆美保の親友で、高木秋人の恋人。秋人と真城最高のペンネームである亜城木夢叶の名付け親でもある。秋人が浮気していると勘違いしたことから、安心させる目的もあって秋人から結婚を申し込まれ、それを快諾。 結婚後は高木香耶となった。亜城木夢叶の仕事場にちょくちょく出入りし、たまにベタなどの仕上げも手伝う。
亜豆 美保 (あずき みほ)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。真城最高の恋人で若手の声優。「聖ビジュアル女学院」というアニメで声優デビューを果たし、その実力とルックスで着実に経験を重ねていく。 亜城木夢叶の作品がアニメ化したときに声優として出演することが夢で、その夢が叶ったら最高と結婚する約束を結んでいる。夢が叶うまでは最高と会わないと決めているが、最高が入院したときはお見舞いに駆けつけるなど柔軟な姿勢も見せる。 実は8年前に最高の絵を見たときから、彼の絵と彼自身に惹かれていた。デビュー当時の歌唱力はちょっと残念だったが、努力を重ね向上している。
服部 雄二郎 (はっとり ゆうじろう)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。週刊少年ジャックの編集者で、新妻エイジや福田真太の担当編集。直接接点がないながらも、亜城木夢叶の実力や気概を高く評価しており、影ながら応援している。
新妻 エイジ (にいづま えいじ)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。高校入学と同時に上京し、週刊少年ジャックで「CROW」を連載。以降人気作家となる、編集部も認める天才。亜城木夢叶とは互いに認め合う最大のライバルで、彼しかできない方法で亜城木夢叶へ塩を送る。 非常に速筆で、「CROW」を連載しているにも関わらず新連載「+NATURAL」の作画も担当。週刊少年ジャックで異例ともいえる2作同時連載を果たす。
岩瀬 愛子 (いわせ あいこ)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。真城最高や高木秋人の中学時代の同級生で、以前高木秋人に振られている。以後、秋名愛子というペンネームで小説家デビューを果たす。 入学した大学で先輩である青木優梨子から刺激を受け、また秋人への複雑な想いもあり、漫画原作者への道を歩み始める。そうして描き上げた「+NATURAL」は、自身初となる少年漫画の原作であるにも関わらず、担当編集である服部哲すら諸手を挙げるクオリティ。 新妻エイジが作画を引き受け、週刊少年ジャックでの連載を獲得した。
服部 哲 (はっとり あきら)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。週刊少年ジャックの編集者で、原稿を持ち込んできた亜城木夢叶の両名にアドバイスを行い、ふたりの実力を着実に延ばしていく。ふたりの初連載作品である「疑探偵TRAP」から担当が変更となったが、影ながら亜城木夢叶を応援し、間接的に彼らの力になろうと活動する。
真城 信弘 (ましろ のぶひろ)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空のキャラクター。真城最高の叔父で、川口たろうというペンネームで活動していた漫画家。故人。生前、週刊少年ジャックにおいて「超ヒーロー伝説」という人気漫画を連載。 同作はアニメ化もされるが、連載終了後はヒット作を生み出すことができなかった。何度も漫画を書き続けて編集部へ持ち込みを続けるうち、過労によってこの世を去る。中学時代、同級生の春野美雪に思いを寄せており、文通を続けていた。 自身の作品がアニメ化されたら結婚を申し込もうと密かに誓いを立てていたが、アニメ化を待たず、春野美雪は別の男性と結婚していることを知る。当時の卒業アルバムから、その春野美雪は亜豆美保の母親であることが判明した。
その他キーワード
週刊少年ジャック (しゅうかんしょうねんじゃっく)
『バクマン。(第2シリーズ)』に登場する架空の雑誌で、実在する集英社の週刊少年ジャンプがモデル。編集部には、佐々木編集長を筆頭に、服部哲、服部雄二郎、港浦吾郎ら編集部員が在籍。この編集者の大半も、実在の編集者がモデルになっている。
クレジット
原作
バクマン。 (ばくまん)
高い画力を持つ真城最高が作画を担当し、文才のある優等生高木秋人が原作を担当するコンビでプロの漫画家を目指す物語。実在の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」を舞台に、実際に行われているアンケート主義や専属契約な... 関連ページ:バクマン。