あらすじ
第1巻
美少女の3Dモデルを使ってVTuberデビューを果たし、1か月で登録者数10万人を達成したおじさんのねこます。予想外の反響に喜びと戸惑いを隠せなかったねこますは、自作3Dモデルのねこまと共に、VTuberとしてデビューをするまでの軌跡を語り出す。しかし、その軌跡は華やかなVTuberの活動とはまるで違う、あまりにもつらく、重苦しいものだった。2011年から勤め始めた工場では、うまく仕事をこなせず部署を転々とし、疲労困憊の日々が続いていた。このままではダメだと一念発起し、仕事の傍らに絵の勉強を開始。職を辞して自作の絵を動かせるLive2Dを勉強し、作成したノベル風作品をコンテストに応募するものの選外に終わる。さらLive2Dで培った技術を活かして作ったノベルゲーム「けもみみセンキ」を持ち込んで本格的に就活を始めるが、5社すべてで書類選考落ちするという挫折を味わってしまう。その後、3Dモデリングの勉強を始めたねこますは、3Dモデルを使って会話ができるVRChatの世界に没頭。VRChat内のコンテストなどに参加して楽しんでいたが、「3Dを生業にしたいなら、稚拙でもいいから世間へアピールしたほうがいい」という閃きに基づき、自作3Dモデルの「みここ」を使い、ネットで注目され始めていたVTuberとしてデビューをする事を決意。かわいい見た目と素朴な男性ボイスとのギャップ、さらにそのはじけっぷりが注目を集め、期せずして人気者になるのだった。
登場人物・キャラクター
ねこます
見た目がバーチャルなYouTuberであるVTuberのおじさん。自作3Dモデルのロリ狐娘「みここ」を使い、2017年11月8日にYouTubeデビューを果たした。大きな狐耳と金髪のツインテールの髪型で、脇が大きく空いたピンクの着物を身につけている。かわいらしいロリッ娘な容姿と、朴訥な男性ボイスとのギャップ、さらに「世知辛いのじゃ～」などの独特なフレーズが受け、わずか1か月でYouTubeの登録者数が10万人を突破し、一躍人気VTuberの仲間入りをする。各種の属性が含まれた本名はやたらと長く「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさんのねこます」と言う。これを略し、「のじゃおじ」と言う愛称で呼ばれていた。VTuberになるまえは工場勤務を経験しており、厳しい労働環境の中で疲労困憊となる日々を送っていた。つらい現実と将来への不安を打破するため、一念発起して絵やLive2Dの勉強を始めた事がきっかけとなり、さまざまな事柄にチャレンジする事になる。その後、ゲーム製薬や就職活動、コンビニのアルバイト、ニートといった紆余曲折を経て、世間にアピールするためにVTuberとしてデビューを果たす。未来的・革新的な技術への興味が非常に強く、VR（バーチャルリアリティ）で行える3Dモデルを使用した人々のディープな交流の仕方に感激し、VRの世界に大好きな「ケモミミっ娘」の世界を作ろうとしていた。
ねこま
コウモリをモチーフにした美少女の3Dモデル。VRChat主催のハロウィンコンテストに出品するアバターとしてねこますが作った。コウモリのようなフードをかぶっているロリっ娘。コンテストには落選したが、ねこますはその理由を、露出が少ない事だと分析していた。作中ではねこますの自分語りの相手役となり、人格を持ったキャラクターとして登場している。
その他キーワード
VTuber (ばーちゅーばー)
外見がバーチャルなYouTuber。3Dモデルや2Dモデルを使っているが、演者は人間。「ブイチューバ―」とも読む。3Dを仕事にしようと考えていたねこますは、夢で見た「3Dモデルを仕事にするならアピールが必要」という閃きに基づき、自作3Dモデルの「みここ」を使ってVTuberデビューを果たす事になる。
Live2D
2Dイラストを自在に動かせるソフト。ねこますが絵の勉強をしている過程で手を出した。ただし、使いこなすにはかなりの修練が必要。ねこますはLive2Dに総計12万円を投資し、ノベル風作品やゲームを作成してコンテストや就活に投入したが、いずれも結果は芳しくなかった。
クレジット
- 原案
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ねこます
書誌情報
- SHARE
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- EC
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