あらすじ
第1巻
足圧マッサージ専門の店「あしらく堂」に勤めるセラピストの学日舎フミは、自称・神の足(の裏)を使ってイケメンの男性の疲れを癒やすことに無常の悦びを感じていた。店にやってきたイケメンの男性客、中津川健を見て、ついヨダレが止まらないフミは、さっそく中津川の全身を踏みほぐし、仕事の疲れを癒していく。人間は声を出すとリラックスできるため、気持ちよかったら気にせずに声を出していいと言われた中津川は、マッサージのあまりの気持ちよさについあえぎ声を漏らしてしまう。そのあえぎ声を聞きながらの施術中、フミも興奮して絶頂を迎えるのだった。(第1話「おつかれ現代人」。ほか、6エピソードと番外編を収録)
登場人物・キャラクター
学日舎 フミ (まなびや ふみ)
足圧マッサージ専門の店「あしらく堂」のセラピストを務める女性。自称・神の足(の裏)を使って足圧マッサージを施すことで、お客様を健康に導くことに悦びを感じている。セラピストとしては有能で、足の裏を通じて客の疲れやコリを的確に把握し、みごとに癒してみせる。お客がいない時は通りに出て店のビラを配るなど、仕事熱心でまじめな性格の持ち主。出張サービスとして、お客の自宅を訪問して施術することもある。特にイケメンの男性をマッサージするのが好きで、自分のマッサージでイケメンがあえいでいるのを見ると、つい自分も興奮してしまう。しかし、エッチな目的で来店するような客に対しては、毅然とした態度で注意する。
中津川 健
八王子市在住の男性。エンジニアを務めている。年齢は29歳。会社では後輩に手を焼き、大きなストレスを抱えている。仕事帰りで「あしらく堂」に立ち寄り、学日舎フミに足圧マッサージをしてもらう。足圧マッサージは初体験だったが、フミの施術によって身も心も癒され、また来店すると満足して帰っていった。
茶津々 カオル (ちゃづつ かおる)
足圧マッサージ専門の店「あしらく堂」が気になっている男子高校生。姉にパシりにされたり、所属しているサッカー部の女子マネージャーに説教されたりと、女性を怖いと感じている。しかし、たまたま見かけた優しそうな学日舎フミのことが気になり、店を訪れる。フミの足圧マッサージを受け、彼女のファンになる。
茅野 弘文
町田市在住の営業職を務める男性。年齢は32歳。足圧マッサージの専門店「あしらく堂」に出張マッサージを依頼し、自宅で学日舎フミの施術を受ける。用心深い性格で、フミを自宅に上げる際に誓約書にサインさせた。仕事で他人を頼るのが苦手で、すべて自分一人で背負ってしまうため、肩がガチガチに凝っている。セルフケアには自信を持っており、フミのマッサージに細かい指示を出すが、フミの熱意と技術にほだされて体を預け、人に頼ることの気持ちよさを知る。
鶴岡 鉄九 (つるおか てっきゅう)
うどん職人の若い男性。うどん作りの工程で、コシを出すために生地を足で踏む作業が苦手で悩む中、美しい脚を持つ学日舎フミに見惚れ、「私を踏んでください」と街中でフミに土下座した。フミからは変態かと勘違いされたが誤解も解け、足圧マッサージをしてもらうことになった。自分が踏まれるうどんの気持ちを理解するため、フミにはうどん職人のコスプレを要求して施術の様子を録画するなど、やたらと熱が入っている。
薔薇園 (ばらぞの)
足圧マッサージ専門の店「あしらく堂」のセラピストを務める女性。学日舎フミの先輩。フミからは「ローズ先輩」と呼ばれている。細やかな気遣いができて女子力も高く、セクシーで巨乳の頼りがいのある人物。フミを「フミちゃん」と呼んでかわいがっており、仕事終わりに食事に誘うなど関係も良好。以前にエステで働いていた経験を活かし、触れるか触れないかくらいの強さで触るタッチング技術に優れ、フミはその技術を「ゴッドハンドローズ」と呼んでいる。
美衣 (みい)
学日舎フミの学生時代からの友人の女性。頭に大きなリボンを付けている。おしゃれでかわいらしい雰囲気を漂わせており、接客業をしている。立ち仕事のためか、足がパンパンにむくんでいるとフミに指摘される。久しぶりにフミと数羽に会って、ドライブや温泉を楽しんだ。
数羽 (かずは)
学日舎フミの学生時代からの友人の女性。眼鏡をかけたクール系美人。デスクワークのため、肩こりに悩まされている。久しぶりにフミと美衣に会って、温泉へ行く際は車の運転を務めた。