概要・あらすじ
サラリーマン・原真一は、妻・春代の料理について、とくに関心を抱いていなかった。だから、妻が料理学校に通いたいと言い始めた時も、息抜きになればくらいの思いで、正直どうでもよいと感じていた。しかし、物事をポジティブに捉え、おだてに乗りやすい妻の料理熱はしだいにエスカレートしていき、原真一は妻がどこに行こうとしているのか、わからなくなっていく。
登場人物・キャラクター
原真一
妻である春代と父、息子の4人で暮らすサラリーマン。妻の料理には特に関心を抱いておらず、春代の料理熱がエスカレートしていくさまを見て困惑する。
春代
原真一の妻。料理好きで友人に誘われて料理学校に通い始める。おだてに乗りやすい性格で、夫である原真一の苦言もすべてポジティブに捉える。
父
原真一の父親。1年前に先立たれた妻の介護を春代に任せきりだった負い目から、春代の料理学校の授業料を負担する約束をした。春代が家を捨て、料理を生業に生計を立てる準備をしているのではないかと心配する。