概要・あらすじ
葵井ユージは地味で友達もいないオタクの少年だった。そんな彼の家に、母親の知人の息子であるという桃地山焦が居候することになる。ある日、不良に呼び出され暴力を振われていたユージの前に桃地が現れ、あっという間に不良を倒してしまう。24時間付きまとってくる桃地に対して異常なものを感じるユージだったが、既にその時には彼は非日常の世界へと巻き込まれていた。
登場人物・キャラクター
葵井 ユージ (あおい ゆーじ)
中学2年のオタク少年。アニメやゲームの美少女が大好き。女性に対して免疫がなく、ちょっと話しかけられただけで挙動不審になってしまう。当初は本人も気づいていなかったが、「血の力」という能力を持っている。この能力は血を飛び道具のように投げて、武器として使うことができる。
桃地 山焦 (ももち さんしょう)
葵井ユージの家に居候している男子中学生。ユージを抱えて数メートルも跳躍したり、4人の不良に絡まれた際も一撃で相手を倒すなど、驚異的な身体能力を持つ。ユージが自覚していなかった「血の力」の存在を知っており、ユージを守ることが自分の使命だと考えている。
亥尾 甲 (くろお こう)
「血の力」を持つ男性。普段は白重八歌、青雨鱗司郎、朱羽弥古たちと行動を共にしている。自信過剰で、作戦や戦闘においても無闇に1人で突っ走る傾向がある。血を固めてグローブ状にして戦うスタイルを取る。
白重 八歌 (しろえ はっか)
「血の力」を持つ男性。普段は亥尾甲、青雨鱗司郎、朱羽弥古たちと行動を共にしている。冷静沈着で礼儀正しく、常に敬語で話す。血を固めて矢のように飛ばして戦うスタイルを取る。
青雨 鱗司郎 (あおう りんしろう)
「血の力」を持つ男性。普段は亥尾甲、白重八歌、朱羽弥古たちと行動を共にしている。基本的に適当な性格で、甲には「何も考えていない」と常に言われている。他の3人とは違い、どのように血の力を行使するのかは不明。
朱羽 弥古 (あけは やこ)
「血の力」を持つ男性。普段は亥尾甲、白重八歌、青雨鱗司郎たちと行動を共にしている。いつもおどおどしており、自分の意見を主張することができない気弱な性格。「血の力」を使って、味方を癒す力を持っている。
紺 弧抓 (こん こつね)
唐突に葵井ユージを襲撃してきた男性。「血の力」の来歴について詳しい。謎の多い人物で、襲ってきたかと思えば、次に会った時にはユージの好きな漫画「許婚漬け」の同人ゲームのポスターをプレゼントしたりと、行動に一貫性がない。
若井 ゆめか (わかい ゆめか)
葵井ユージのクラスメイトの女子。二次元に生きていくと決めたユージでさえ、一瞬心を奪われてしまうほどの美少女。他のクラスメイトたちは、ユージのことを桃地山焦のオマケとして扱っているが、若井ゆめかだけはユージも1人の人間としてきちんと扱い、接している。
桃地 胆
桃地山焦の弟。葵井ユージのことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。妹属性を持たないユージをときめかせるほどの「妹力」の持ち主で、本当は男性ながら美少女にしか見えない。兄と同じように、ユージを守ることが自分の使命だと考えている。