レッド・リン-紅い梅と蒼い梅-

レッド・リン-紅い梅と蒼い梅-

梅の研究に没頭する主人公の高遠林が、台湾から嫁いできた兄嫁・メイファの不審な行動の真意を探るサスペンスコミック。老舗梅干しメーカーで巻き起こる二人の女性の対立や騒動、人間ドラマなどが描かれた作品。

正式名称
レッド・リン-紅い梅と蒼い梅-
ふりがな
れっど りん あかいうめとあおいうめ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
関連商品
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概要・あらすじ

老舗梅干し会社「ウメトウ」の娘・高遠林は、梅林にこもって梅の観察を続けていた。そんな時、兄である高遠壇が台湾からやってきたメイファと結婚。彼女は契約農家の娘で、器量もよく、気の利く良嫁だったが、らの祖父である高遠柱が亡くなった時から、家の墓に唾を吐き捨てたりと不穏な言動が目立っていく。不審に思ったは、メイファの目的を探るべく行動を起こしていく。

登場人物・キャラクター

高遠 林 (たかとお りん)

高遠家の長女で、人並み外れた記憶力を誇る。メイファがウメトウ乗っ取りを画策していることにいち早く気づき、自分の家族を守るために彼女の闇を暴く決意を固める。一時期はメイファの策略によって家族から孤立するが、楠次郎の助力を得て彼女の裏の姿を家族の前に引き出すことに成功。 さらにメイファ本人も救うため、メイファが日本やウメトウを敵視する理由を探るべく彼女の足跡を辿ることとなる。

李 梅花 (り めいふぁ)

高遠壇の嫁として台湾から来日した女性。しかし内心ではウメトウに並みならぬ憎悪を抱いており、嫁に入ったのもウメトウのすべてを奪い取る計画の一部だった。かつてはウメトウの梅干しを好む家族思いの心優しい女性だったが、高遠柱が祖父に手ひどい裏切り行為を行ったと誤解し、憧れを憎悪に反転させてしまう。

高遠 壇 (たかとお だん)

高遠家の長男で、ウメトウの現社長。台湾で落とした携帯電話をメイファが拾ったことが縁で、恋愛の末に結婚。仲睦まじい夫婦として共に過ごすが、林の計らいによってすべてが乗っ取りのために利用されていることに気づき、疎遠になる。しかし内心ではまだメイファのことを愛しており、彼女の過去にまつわる話を知りたいという林に協力する。

高遠 樹 (たかとお たつき)

高遠家の次男で、ウメトウの副社長。おとなしい性格で、目立つ兄弟たちに対し軽いコンプレックスを抱いていた。それを見抜いたメイファの計略により、社内の立場が盤石になる代わりに徐々に傲慢になっていく。林と壇の説得により事なきを得て元の優しさを取り戻すが、メイファにとってはそれも想定の内だった。

高遠 森 (たかとお しん)

高遠家の三男で、ウメトウ東京営業所の所長。明るく前向きな性格で、かつてはミュージシャンを目指していた。母、栄がメイファに陥れられたことにうすうす気づいており、警戒していたが、逆に母を利用され、間接的に脅される。一方で、故郷の話をしたところで激昂したメイファを目の当たりにし、かつて故郷に何かあったのでは、と考えるようになる。 後にメイファの真意を突き止めることを林に託し、本人は母を守るためメイファの策に乗る形で辞表を提出。ウメトウから身を引いた。

高遠 束 (たかとお つかね)

高遠家の現当主で、林の父親。ウメトウの社長でもあったが、現在は長男の壇に継承している。それに伴い、もしもの時のために遺言状の用意を始めたが、メイファの演技にほだされてしまい、彼女に有利な遺言を残そうとしてしまったときもあった。

高遠 栄 (たかとお さかえ)

高遠家の当主夫人で、林の母親。息子の嫁であるメイファからは気さくに接されており、本人もメイファを大層気に入っていた。しかしそれもまた彼女の策略の一部で、心を許し油断した隙を突かれ地位を失う。それ以来、彼女をひどく恐れるようになった。

楠 次郎 (くすのき じろう)

町立梅山小学校の教師。林の記憶力を南方熊楠のようだ、と強く称賛している。メイファの母親とは知り合いで、彼女がメイファを気にかけていたことを知っていた。そのため、林がメイファの闇を探ろうとしたときは、決して自分も無関係ではないとして全面的に協力する。

吉川 雄一郎 (よしかわ ゆういちろう)

菓子会社の営業を務めており、ウメトウとも親交がある。壇の結婚式の中で、森の頼みで林を呼びに行ったところ、林の類まれな記憶力を目の当たりにし、圧倒される。後にメイファに見込まれ、森の後釜としてウメトウに引き抜かれた。以来、ビジネスパートナーして共に行動している。

高遠 柱 (たかとお ことじ)

ウメトウの初代社長で、林の祖父。メイファが壇に嫁入りしてすぐに、病没している。少年時代はピッチャーとして名を馳せており、メイファの祖父とは野球の試合を通して知り合った。それ以来無二の親友となっていたが、台湾で起きたある事件がきっかけで疎遠になってしまう。 ウメトウの社長として財を成してもなお、そのことを後悔し続けていた。

場所

ウメトウ

和歌山にある大手梅干しメーカーで、高遠林の実家である。過去の悲劇からメイファにひどく恨まれており、現在は乗っ取りの対象として、彼女に狙われている。それを察知した林は乗っ取りを阻止するために奔走している。

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