概要・あらすじ
依頼があればどんな役でも完璧に演じてみせる代役専門の役者・七色いんこ。出演料を取らない代わりに彼が出す条件はひとつ、「上演中はなにが起きようと見て見ぬフリをすること」。七色いんこの正体は泥棒で、観客から盗んだ金品や宝石を報酬としていたのだった。そんな七色いんこを追う女刑事・千里万里子を巻き込みながら、彼は様々な役柄を演じていく。
登場人物・キャラクター
七色いんこ (なないろいんこ)
代役専門の役者。天才的才能を持ち、どんな役柄も即座に演じてみせ、観客を魅了する。その実力は一流の役者を相手にしても引けを取らないほど。正体は泥棒で、依頼者には報酬代わりに観客に盗みを働くことを黙認させている。普段は青緑色のおかっぱのカツラを被り、目にはマスクを付け素顔を隠している。本名は鍬潟陽介といい、傲慢な父に反発して家出をしたという過去を持つ。
千里 万里子 (せんり まりこ)
七色いんこを追う女刑事。常に人民帽を被っている。射撃や格闘に長け腕っ節が強く、高校時代は「スケバン千里」として恐れられていた。恋愛ざたが多い演劇は軟派だと思い嫌っている。鳥アレルギーで、鳥を見るとじんましんが出て体が縮み、デフォルメされた体型になってしまう。七色いんこを追ううちに、彼に惹かれていく。
玉サブロー (たまさぶろー)
七色いんこが飼う犬。もとの飼い主であった演劇界の重鎮・牛沢にパントマイムを仕込まれており、犬ながらに高い演技力を持つ。酒好きで、色っぽい目つきが特徴。
関連
劇団二十面相VS七色いんこ (げきだんにじゅうめんそうばーさすなないろいんこ)
手塚治虫の『七色いんこ』を原作とした新ストーリー。天才的な代役専門役者にして希代の詐欺師・泥棒である七色いんこと、新人女性刑事の千里真里子の二人がタッグを組み、巨大な国際的犯罪組織、劇団二十面相に挑む... 関連ページ:劇団二十面相VS七色いんこ
書誌情報
七色いんこ 3巻 講談社コミッククリエイト〈手塚治虫文庫全集〉
第1巻
(2011-08-12発行、 978-4063738445)
第2巻
(2011-08-12発行、 978-4063738452)
第3巻
(2011-08-12発行、 978-4063738469)