概要・あらすじ
三日月まおは胸の大きい高校1年生の女の子。二週間前に付き合い始めたばかりの初めてできた彼氏に「他に好きな子ができた」と突然振られる。のちにその彼は、まおのおっぱい目的で近づいてきた三股常習最低男だったことを知る。「男なんて大嫌い」と泣きながら眠りに就いたまおは、翌朝、自分の体が男になっていて驚く。混乱して父親に相談に行くまお。しかし、父はさほど驚きもせず、「三日月家の先祖の中には魔女がいて、その血を受け継いだものは性転換のような不思議な現象が起きるのだ」と話し始めた。そう話す父も元女で、まおを産んだあと、男の体になった。父は男として生きていくことを決めたが、まおはまだ16歳。「このまま男として生きても良いし、女に戻りたければ、その方法を全力で探す」と父は言ってくれた。男にすっかり失望し、素敵な男はこの世にいないのだと悟ったまおは「父のように優しく頼れる男になりたい」と男として生きていくことを決めた。夏休み明けから転校先の星乃高等学校の男子寮に入ることにしたまお。入寮初日、女子に酷い言葉を浴びせ、冷たい態度で追い返す男がいた。その男はまおとルームメートになる真中流星だったが、まおは事情も知らないのに彼を注意して険悪なムードになってしまう。その後、102号室の大原晴日から、「断っても自分にしつこくつきまとう女の子に流星が代わって注意してくれたのだ」と聞かされる。まおは誤解して責めてしまったことを流星に素直に謝罪し、流星も「俺も悪かったからおあいこな」とはにかんだ笑顔を見せた。その顔を見て少しときめいてしまうまお。その夜、トイレから戻ってきた流星がまちがえてまおのベッドに入ってきてしまう。さらに、流星はまおを背中から抱きかかえて寝てしまい、まおは胸の高鳴りが止まらない。流星を起こそうとまおが振り返った瞬間、二人の唇が触れ、まおは女の体に戻ってしまった。まおはキスをすると性転換してしまう体質だったのだ。まおは流星にバレないようにもう一度キスをし、男の体に戻って事なきを得る。こうしてまおは、キスをしたら性転換するという秘密を抱え、男の体で気持ちは女子のまま、波乱万丈な学園生活を送るのだった。
登場人物・キャラクター
三日月 まお (みかづき まお)
高校1年生の16歳の女の子。魔女の血を引く家系で、キスをすると性転換してしまう体質。彼氏に振られたことをきっかけに体が男になり、父に相談したところ、父だと思っていた人は実は元女で自分を産んでくれた母だったことを知る。さらに、男として星乃高等学校の男子寮に入ってから、キスをすると性転換する事実に気づく。髪型はショートカットで毛先を遊ばせており、前髪の分け目は左寄り。女の子のときの胸は大きく、Gカップ。性格は素直で正義感が強く、困っている女の子を放っておけないところがある。
真中 流星 (まなか りゅうせい)
星乃高等学校に通う高校1年生の男の子。男子寮に入っており、三日月まおのルームメート。前髪長めのストレートヘアで整った顔立ちをしている。迷惑な女子には容赦なくキツイ言葉を浴びせるなど、ぶっきらぼうで口も悪いが、根は優しく友達思い。寝ぼけてルームメートのベッドに入ってしまうことがよくある。歳の離れた妹がいる。
大原 晴日 (おおはら はるひ)
星乃高等学校に通う高校1年生の男の子。男子寮の102号室に入っている。面倒見が良く、気配り上手で優しい性格で、真中流星のよき理解者。背が高くて、柔らかな物腰で、紳士的なため、女の子にモテる。ややタレ目で、前髪は目にかからないように分けている。
書誌情報
三日月まおは♂♀をえらべない 5巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2021-03-26発行、 978-4098712472)
第2巻
(2021-11-26発行、 978-4098714742)
第3巻
(2022-07-26発行、 978-4098716661)
第4巻
(2023-03-24発行、 978-4098718672)
第5巻
(2023-11-24発行、 978-4098723713)