概要・あらすじ
32歳の会社員、ワタナベマサカズは、出世街道を進むエリート社員。私生活でも、愛する妻の百恵、可愛い猫の圭と幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、マサカズは百恵から、妊娠についての悩みを打ち明けられる。子供ができないことを悩んでいた百恵は、自身の不妊検査はもちろん、フーナー検査(性交後検査)まで行っていた。それでも原因がはっきりしないため、百恵はマサカズに精子検査を受けてほしいと懇願する。一旦は精子検査を拒否するマサカズだったが、あることから女性の卵子は日々老化していくことを知る。百恵が、日々この上ない恐怖と焦りを覚えていたことを理解し、マサカズは精子検査を受けることにする。その結果、マサカズの精子は正常だった。どちらにも問題がないことがわかった二人は、まずはタイミング療法を試みる。基礎体温や検査キットで排卵日を調べ、そのタイミングでセックスをする、不妊治療の第一段階だった。こうして、妊活をすることになった二人だったが、マサカズの仕事などで、タイミングが合わず、ぎくしゃくしてしまう。しかし、お互いの思いをぶつけ合うことで、二人のすれ違いは解消。やっと仲直りできた二人だったが、そのタイミングでマサカズがおたふく風邪を発症してしまい、無精子症になってしまう。新たな障害にぶち当たった二人は、それでも諦めず、男性不妊の治療に取り組む決意をする。
登場人物・キャラクター
ワタナベ マサカズ
32歳の会社員の男性。役職は課長で、次期部長を確実視されている。自信家で、少し傲慢な面もある。港区のマンションに住み、妻のワタナベ百恵、飼い猫と幸せな日々を送る。ある日、百恵が子供ができないことで悩んでいることを知り、二人で妊活を開始。その途中、おたふく風邪に罹患(りかん)し、無精子症になってしまう。
ワタナベ 百恵 (わたなべ ももえ)
ワタナベマサカズの妻。32歳で、ショートカットが特徴。港区のマンションで、夫、猫と暮らす。子供ができないことに日々不安を募らせていき、不妊検査、フーナー検査(性交後検査)を行う。マサカズの理解を得て、二人で妊活、不妊治療を行う。
関 マリア (せき まりあ)
ワタナベマサカズが勤務する会社の産業医の女性。ロングヘアと眼鏡が特徴。勝ち気な性格で、ズバズバと物を言い、言葉遣いも乱暴。マサカズから相談を受け、不妊治療に協力する。