便利屋斎藤さん、異世界に行く

便利屋斎藤さん、異世界に行く

死の直前に異世界に転移した便利屋のサイトウが、個性あふれる仲間たちと繰り広げる冒険や戦いを描いた異世界ファンタジー。「ComicWalker」で2018年10月から配信の作品。2022年1月にテレビアニメ化を発表。

正式名称
便利屋斎藤さん、異世界に行く
ふりがな
べんりやさいとうさんいせかいにいく
作者
ジャンル
ファンタジー
レーベル
MFC(KADOKAWA)
巻数
既刊7巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

便利屋 斎藤さん

平凡な人生を歩んできた斎藤は、運動も勉強もそこそこレベルで、何事においても決して一番になれないふつうの人間だった。持ち前の器用さを活かして薄給な便利屋として働いていた斎藤はある日、トラックにはねられて死ぬ寸前に、謎の異世界に召喚され、盗賊を職業とする「サイトウ」として新しい人生を送ることになる。そこで出会ったのは美しいツンデレ戦士のラエルザ、すぐに呪文を忘れるスケベ魔術師のモーロック、かわいいが守銭奴の妖精、ラファンパンの三人だった。サイトウはこの三人とパーティを組み、個性的な仲間たちと冒険を繰り広げ、ダンジョン攻略に挑むことになる。便利屋としてもともと身につけていた鍵開けのノウハウで、宝箱やダンジョンの扉を開けたり、カバン修理の技術を活かして仲間のアイテムを直したりと、元の世界ではあまり役立てられなかった過去の経験や知識を、異世界で活かすようになる。そんなサイトウは異世界でも決して特別というわけではなく、武器も魔法も使えないため戦闘力は皆無に等しく、時には仲間たちの足を引っ張ってしまうこともあった。だが、物忘れが激しいモーロックに魔法の呪文を教え、体を張ってラファンパンの盾となったり、ラエルザの武器を補充したりするうちに、次第にその努力や功績を認められ、気が利くサポート役として頼りにされるようになる。そんなサイトウは、いつしかパーティにとってかけがえのない存在になり、誰かに必要とされていることを知った彼は、ありがとうと感謝を告げられることの嬉しさを知っていく。危険に満ちていても充実した異世界ライフを満喫するサイトウは、あるダンジョンで見つけた宝箱の罠(わな)にかかってしまい、ラエルザと共に知らない地下室に転移する。仲間と離れてしまったサイトウとラエルザは、そこで遭遇したアイアンゴーレムと交戦する中で、彼女のピンチを悟った彼はとっさに助けることに成功するも、敵の攻撃に巻き込まれて重傷を負ってしまう。

大探索時代

異世界にやって来るまでは人に感謝されることがほとんどなかったサイトウは、仲間との冒険を続けるうちに、ラエルザをはじめとする個性的な仲間たちのことを家族のように大切に思うようになる。そんな充実した日々を送るサイトウはある日、国営大迷宮内に新しい横穴を発見し、仲間たちと共に大迷宮のさらなる大探索を始める。しかし、その大迷宮にはサイトウたちだけでなく、未知なるアイテムを求めた大勢の冒険者や、国家公認勇者パーティまでもが集まっていた。個性的な人物が集う異様な空気の中、そして未知と危険が潜む新たなダンジョンに挑むサイトウは、そこでも思いやりと実直さを忘れることなく、地味な活躍で仲間やほかの冒険者たちをサポートしていく。ふだんは利己的で容赦のない冒険者すらも、特別な戦闘力もチートスキルも持たないサイトウだけが持つ強さや人柄、そして彼が重ねてきた努力に気づいていく。それぞれの武器と魔法、そしてかけがえのない思いがぶつかり合う壮大な大探索の中で明らかになっていくのは、数年前から失われたままのモーロックの記憶だった。モーロックをよく知るギブングル、そして家族のように大切に思う仲間たちを守ろうとするモーロックの思いを通して、彼自身が封じ込めてしまった悲しい過去が明かされる。そんな中、魔女のラーヴェラに恋をした忍者のキスルギと妖精のプリマスによって、複数の目玉を帯びたおぞましい魔神が召喚され、唐突な強敵の出現にサイトウたちは大ピンチに陥る。モーロックの書庫から時空をあやつる大魔法の呪文が書かれた魔導書を発見していたサイトウは、記憶だけを頼りにモーロックの呪文詠唱を手伝い、周囲の時を止める時空魔法を発動させることに成功。次の瞬間にはモーロック以外のすべての者の時間が停止し、サイトウがあらかじめマジックで書いていた指示に気づいたモーロックは、残り僅かな時間を使って魔神の目玉に強化した爆裂熱球魔法を打ち込む。

失われしもの

しがない元便利屋のサイトウは異世界に転生して以来、自分の居場所を見つけるために実直にがんばってきたおかげで、家族のように大切に思えるほどの仲間ができた。そんなある日、サイトウが異世界召喚された原因には、パーティ最強を誇る魔導士のモーロックが発動した魔法が関係していたと判明。一時はモーロックの魔法でもとの世界、つまりサイトウが住んでいた現代日本に送還できないかという話になるが、サイトウと離れたくないラエルザは猛反対する。しかし、モーロックの魔法で仮に日本に戻れたとしても、サイトウは異世界召喚寸前の瞬間に戻りトラックにはねられて死亡する可能性が高いため、帰還をあきらめてこのまま異世界に残ることになった。引き続き仲間とダンジョン攻略や冒険に挑むサイトウ一行だったが、魔物の毒を食らったために宿屋で療養中だったモーロックが、サイトウたちの知らぬ間にあっけなく毒で命を落としてしまう。サイトウたちが気づいた時には遺体が宿屋の主人によってすでに埋葬され、一度はその死を受け入れようとするラエルザとラファンパンだったが、モーロックの魔法に何度も助けられてきたサイトウはまだあきらめたくないと言い張り、蘇生(そせい)の可能性を必死に探し始める。仲間思いなサイトウの熱意に突き動かされたラエルザたちも、モーロック蘇生のために協力することになり、彼らが情報を集める中で、過去に「蘇(よみがえ)り予約」の魔法をかけていたモーロックは、不気味なアンデッドの姿で復活を果たす。しかし、遺体の一部が謎の野犬に食われたことで体が完全に蘇らず、半身が骸骨になった中途半端で不安定な状態が続いていた。モーロックが完全に復活するためには、野犬を見つけ出して捕え、彼に魔力を戻してやる必要があった。だが、モーロックの遺体の一部を食らった野犬の正体は、魔界からやって来た恐ろしい猟犬のヘルハウンドだった。さらに最愛の相手が遺した息子を守りたいと願うヘルハウンドにも譲れぬ事情があり、サイトウたちとの死闘は避けられない。命を懸けて家族を守りたいという強い思いが、無数のアンデッドがさまよう荒野でぶつかり合う。

最終決戦

かつてヘルハウンドの主人である悪魔貴族が彼を追って襲撃し、その戦いに巻き込まれたサイトウ一行はかつてないピンチに陥る。最強クラスの強敵との決戦の中、息子を守りたいと願うヘルハウンドから本来の魔力を取り戻したモーロックは逆転の一撃を放ち、勝負はモーロックの勝利に終わったかに見えたが、重傷を負いながらも悪魔貴族はまだ生きていた。今度こそ決着をつけようと、さらにパワーアップするモーロックは、覚醒して若返った驚愕(きょうがく)の最終形態に変わり、次々と猛攻を仕掛ける。それでも復活や再生を繰り返しては油断したサイトウたちに奇襲をかけてくる悪魔貴族は、覚醒したモーロックの強力な魔法をもっても倒し切ることはできず激闘は長引いていく。それぞれの持てる力を出し切って集結させながら最終決戦に臨み、仲間と違って特別な力を持たないサイトウも、己の役割をまっとうしようと奮闘する。最終的にはヘルハウンドの息子が、悪魔貴族の首を嚙み切ったことで戦闘は終結し、倒れたままのヘルハウンドに魔力を分け与えたモーロックは力尽きて、その場に倒れる。屍(しかばね)のように眠っていたモーロックも次の日にはあっさり復活し、彼らのおかげで自由を手に入れたヘルハウンドの親子は再び旅立つ。一方、死闘を乗り越えたサイトウたちは束(つか)の間の平穏な日常を取り戻し、ラエルザの装備を修理するのに苦労したり、謎の美形魔法戦士と出会ったりする日々を送っていた。そんなある日、サイトウがモーロックの壺(つぼ)をもとに作った風呂で久々の入浴を楽しんでいたラファンパンが、壺から放たれた謎の魔法を受けて人間サイズになってしまう。責任を感じたサイトウは、ラファンパンを連れて街に出かけ、彼女に似合いそうな服を買ってプレゼントする。

黄金の騎士を追え

死闘を乗り越えて絆(きずな)を深め、身も心も成長したサイトウたちは国営大迷宮の探索を再始動する。まだまだ未知の存在が多い大迷宮の未踏エリアには、新しい宝の噂(うわさ)もあった。大迷宮の地下深くにある深層階に潜むのは、不気味で恐ろしい噂の絶えない「首なし騎士(デュラハン)」で、彼は冒険者なら誰もが惹(ひ)かれるほどの莫大な価値を持つ黄金の鎧(よろい)をまとっていた。大迷宮の管理者でもある国家直属の七色騎士団「七士騎」は、謎多き首なし騎士を巡って動き出し、いつも金欠になりがちなサイトウ一行も価値の高い黄金の鎧を手に入れようと、深層階へと向かっていた。そこで試されるのは、いくつもの冒険を経てサイトウたちのあいだで芽生えた家族の絆だった。探索の途中でパーティ唯一の戦士であるラエルザが消息不明になってしまい、一人になった彼女を狙って魔物が襲いかかる。孤立した彼女のピンチを間一髪で救ったのは、七士騎の副隊長を務める最強クラスの聖騎士、カドレアだった。サイトウたちにまた会いたいという一心でラエルザは奮闘を続け、カドレアの助け受けながら彼らとの合流を目指す。一方、ラエルザとはぐれたままのサイトウたちは出発前に取り決めていたとおり、一度は彼女を見捨ててでも地上に戻ろうとするが、彼女をあきらめたくないサイトウの進言により彼女を捜しに向かうことになる。サイトウたちは大切な家族を守るため、そして未知の場所で次々と降りかかる難局を打開するために大きな試練を乗り越えようと決断し、危険な大迷宮のさらなる深部に挑む。

それぞれの進軍

国営大迷宮の最深部で、ラエルザとはぐれてしまったサイトウモーロックラファンパンの三人は、魔物と戦いながら彼女を捜す途中で、黄金の鎧をまとった首なし騎士に遭遇してしまう。うっかり首なし騎士の兜(かぶと)を被(かぶ)ってしまったサイトウは、そのままほかの鎧もまとってしまい、何者かに肉体を奪われたように見えたが、ラエルザの気配を感じ取って動き出し、モーロックとラファンパンもサイトウのあとを追うことになる。分断された仲間への思い、そしてそれぞれの過去が交錯する深層階の戦いの中で明らかになっていくのは、黄金の騎士に隠された大迷宮の秘密と、かつて「蛇の魔王」と死闘を繰り広げたタンゼント・マキータたちの悲しい過去だった。七色騎士団「七士騎」として首なし騎士を追うヴェイズナーの推察どおり、首なし騎士がまとっている黄金の鎧は、かつての戦いで勇者と戦った蛇の魔王が、鎧に移ったタンゼントの魂ごと奪ったものだった。冒険者たちの生命力を狙う邪悪な魔王があやつっているとも知らずに、黄金の鎧をまとったままで奥に進むサイトウは、カドレアと行動していたラエルザと再会を果たす。だが、カドレアは鎧から愛するタンゼントの気配を感じ取り、モーロックとラファンパン、さらにほかの七士騎の面々もその場に駆けつけたことで、その場は乱戦状態となる。鎧の中身がサイトウだとわかったあとも、黄金の鎧を危険視するヴェイズナーたちは鎧に包まれたままのサイトウを攻撃してくる。ウェイズナーたちの攻撃で重傷を負ったサイトウに近づいたモーロックは彼を解放すべく、魔法で無理やりにでも鎧をはぎ取ろうと試みる。サイトウのピンチを悟ったラエルザはカドレアの前に立ちはだかるも、彼女の攻撃を受け首に重傷を負って倒れてしまう。

登場人物・キャラクター

主人公

現代日本から異世界にやって来た平凡な青年。職業は盗賊。もとの名は「斎藤」で、日本では便利屋従業員として働いていた。薄給のため待遇の話で経営者と揉(も)め事になって退職した日の夜、交通事故に遭ってしまう... 関連ページ:サイトウ

ラエルザ

冒険者の女性。職業は重戦士。ふだんは全員鎧を着用しているため、性別すら判別できない。しかし、実は兜の下は鼠(ねずみ)色のロングヘアの美女で、男勝りでサバサバした性格をしている。仲間思いだがツンデレな一面もあり、特にサイトウに対してはよく挙動不審となる。駆け出し冒険者だった頃に、モンスターに顔に傷をつけられたことがあり、現在も残っているその傷を気にしているため兜鎧で顔を隠しており、仲間の前でもめったに兜を取りたがらない。初登場時のレベルは46で、装備はオーバーショルダー、ヘヴィブレスト、プレートメイルをまとい、グレートソードを武器として使用する。主な技能は大剣の上級近接戦闘、森林サバイバル。特別な個性は狼族との意思疎通と、特異体質による怪力。宿屋で休んでいた際に異世界召喚されて来たサイトウと出会い、彼とモーロック、ラファンパンの四人でパーティを組んで活動するようになる。幼少期は狼族に父親を殺され、母親と二人で生きていたが、母親の死後は森で狩りをしながら一人きりで生きていた。森の中で出会った若い痩せ狼と共に暮らしていたが、モーロックに拾われてからは彼の養女となり、必要な時は「ラエルザ・モーロック」というフルネームを名乗っている。ふだんはモーロックのことは、じじい呼ばわりしてツッコミ役に回るなど冷たい態度も多いが、本音では彼のことを育ての親として慕っている。また、孤独に生きてきた過去から仲間のことは家族のように大切に思い、どんな危機的状況でも守ろうとする。過酷な森で生きていた過去から、狩りをはじめサバイバル知識は豊富。戦闘時はパーティの前線で戦う唯一の戦士であり、サイトウが加わる以前は、ほかのメンバーが戦闘で足を引っ張るため負担が大きかったが、サポート力に長(た)けた彼の加入後は安定して戦闘に集中できている。これらの事情からサイトウを代わりの利かない仲間として大切に思うだけでなく、以前から彼に恋心を寄せているが、なかなか素直に思いを告げられずにいる。モーロックが記憶の一部を取り戻した際に、現代日本からやって来たサイトウが元の世界に帰還する話になった時は、彼と離れたくない一心で即座に反対していた。しかし、サイトウが日本には戻らず異世界に残ることになり、さまざまな出来事や戦いを通して彼との仲を深めている。身長は173センチ。

魔術師の男性。老齢のため冒険者を引退をしていたが、現役復帰しサイトウたちとパーティを組んで活動している。白ヒゲを蓄え、魔法使いのローブと帽子をまとった白髪の老人。女好きでスケベな性質で、種族を問わず美... 関連ページ:モーロック

ラファンパン

月からやって来た月光妖精の少女。職業は神聖魔術師。主にパーティの回復役を務める。青みがかった銀髪のロングヘアをツインテールにまとめた小さな美少女の姿をしており、背中には妖精の羽が生えている。気が強い性格のからかい上手で、金にがめついところがあるが、緊急時などには仲間思いな一面も見せる。初登場時のレベルは39で、装備は金貨袋。主な技能は防御系の神聖魔法と初級魔法全般で、特別な個性は月の女神の呪い。愛称は「ラファ」。金銭には人一倍シビアで、緊急時以外の治癒魔法は仲間が相手であっても有料。守銭奴な一方で無償の施しを受けることを嫌うなどプライドが高く、仕事以外では金を受け取らないようにしている。金にうるさい本当の理由は、満月の夜に月に向かって金貨を献上しないと体が縮んでしまう呪いを先祖から引き継いでいるためであり、呪いを防ぐために金貨に固執している。モーロックのツッコミ役に回ったり、サイトウに恋をしているラエルザをからかうなど、パーティの雰囲気を盛り上げるムードメーカー的な存在。サイトウに出会ってからは彼に感化され、損得感情とは関係なしに人助けをすることも増えている。身長は30センチ。

カインズ・ラックイン

国家公認勇者パーティに所属する青年。職業は魔法戦士。ロングソードやハードレザーアーマーを装備している。魔王が復活した時のために王国に選ばれた国家公認勇者であり、魔法も剣術も使いこなせることや、顔がそこそこいいという理由で勇者に選ばれた。幸運の持ち主ではあるが、実際の戦闘力は平均より少し高い程度であり、魔王を倒せるほどの実力は持っていない。その一方で、勇者としての誇りや仲間を思う心は大切にしており、水晶玉を使ってパーティとの活躍場面を放送していることもあって、大衆からの人気は高い。同じパーティのライチとは恋仲な一方、モンティール・プーイットのことは小馬鹿にしたり見下したりすることもあるが、本音では仲間の一人として大切に思っている。

モンティール・プーイット

国家公認勇者パーティに所属する青年。職業は僧侶。丸顔で鼻も丸く顔のあちこちにそばかすがあり、法衣をまといメイスとチェーンメイルを装備している。醜い容姿にコンプレックスを抱いており、周囲から嫌悪されることがある。親切そうに見えるが、安全圏にいるうちに功績を上げようと目論むなど、卑怯(ひきょう)な一面がある。あだ名は「モンプイ」。能力は並以下だが、勇者選定の決定権を持つ地位のある人物の甥(おい)であるため、コネクションで国家公認勇者パーティのメンバーに選ばれた。表向きはカインズ・ラックインとライチの教育係を兼ねているが、実際は二人から舐(な)められており、特にイケメン好きのライチからは見下されている。

ライチ

国家公認勇者パーティに所属する少女。職業はアイドル魔術師。セミロングヘアの美少女で、魔法の杖(つえ)とローブを装備している。ほとんど見た目がかわいいという理由だけで、パーティのメンバーに選ばれた。努力を嫌い飽き性なため、魔術師としての実力は中途半端。全体的に中級レベルの魔法の適性はあるが、氷魔法はいっさい習得していない。イケメン好きでカインズ・ラックインとは恋仲な一方、モンティール・プーイットのことは見下して適当にあしらっている。

ドンバイン

ドワーフの男性。剣や鎧を中心とするあらゆる武具を作ったり修繕したりする名工。モーロックとは旧知の仲。口ヒゲと顎ヒゲを生やし、右目に眼帯をした小柄な老人の姿をしている。自由自在に鉄を中心とする素材をあやつり、小人の鎧や巨人用の大剣まで幅広く鍛える技術を持っている。仕事の出来はいいものの仕上がりが早過ぎるばかりに、一部の客からぼったくり呼ばわりされるうちに人間不信になり、鍛冶(かじ)屋を引退して洞窟の奥に作った工房に何重もの鍵をかけて引きこもっていた。サイトウが宝箱を開ける時に愛用しているワイヤーカッターが故障した際に、彼によってすべての鍵を解錠されたうえであっさり工房に入られ、久々に会ったモーロックを通して修理を依頼される。本来は頑固で気難しい性格ながら、いくつもの厳重な鍵を解錠したサイトウの技術に感心して以来、彼を気に入っている。

メヴェナ

サイトウたちがよく利用している道具屋の娘。黒のボブヘアの美少女で、明るく商売上手な性格をしている。ソロバンが得意で、同じくソロバンができるサイトウとは職業柄気が合っている。あらゆる道具の価値を見抜けるかなりの目利きであり、ダンジョンで入手した武具を高く売り付けに来た男に騙(だま)されたフリをしながら買い取り、中に入っていたレアアイテムを見つけてさりげなく利益を得るなど、かなりしたたかな一面を持つ。常連客のサイトウのことを気に入り、恋敵であるラエルザに危害を加えようとしたこともある。実は道具屋の傍らでひそかに「回収屋」をしており、ダンジョン内で倒れた冒険者を回収し、たとえそれが死体であっても有料で仲間のもとへ届けている。これらの裏家業のことはサイトウたちには隠しているため、回収屋として活動している時は口調を変え、フードで顔を隠している。

国王 (こくおう)

サイトウたちの住む国の国王を務める老齢の男性。若い頃は魔法騎士の勇者として活躍していたことがあり、年老いた今も高い実力を誇り、幅広い魔法も使こなせる。かつて、国に攻めて来た魔王のドルグに苦戦する軍にしびれを切らし、自ら出陣して倒したうえで、彼の首を王城に持ち帰った過去を持つ。しかし、ドルグとは話が合うという理由で処刑はしておらず、首だけになった彼を王城でこっそり保護している。正体は隠したままで魔法騎士のフリをしながら、大臣とドルグを通してキスルギたちの依頼を受け、彼らの肉体の一部を代償にラーヴェラを復活させた。

大臣 (だいじん)

王国の大臣を務める中年男性。優秀な宮廷魔術師でもあり、国王の側近を務めている。魔法に対する探究心や知的好奇心が強く、特に石の魔法に強い興味を持つ。国王が魔王退治のために不在だった際に、王城で反乱を起こした軍団長を魔法であっさり撃退した過去を持つ。国王が首だけの状態で連れ帰ったドルグに石の魔法の詳細を聞き出そうとするなど、国王が羨むほどの仲だが、お互いになかなか素直になれずにいる。

ドルグ

かつて魔界を支配していた元魔王の男性。種族は魔王級悪魔。魔界に住んでいたが、人間界への侵出を目論んで一時は人間界も支配しようと企(たくら)んでいた。しかし、国王にはあっさりと敗北し、首だけの状態で王城に持ち帰られてしまう。そのまま首だけで生きており、国王や大臣とは仲がいい。鎧をあやつれば外に移動することもでき、国王、大臣と共に一般冒険者のフリをして国営大迷宮に挑んだこともある。いろいろな意味で周囲から一目置かれていたが、大迷宮内の戦いで暗殺者のキスルギにバラバラにされ、大臣の緊急脱出魔法で離脱し王城に戻った。

リリーザ

冒険者の女性。職業は魔獣狩り。少女のように小さく華奢(きゃしゃ)な体型だが、自分の体よりも大きな武器を振り回して魔物を狩るほどの力を持つ。ロングヘアをツインテールにまとめ、左右にリボンを付けている。ラエルザと似たような特異体質で、特に筋力が強い。武器の斧(おの)を使って巨大な魔獣すらもあっさりと倒し、やっかいな魔獣の種類や対処法に関する知識も豊富。コンビを組んでいるギーブルとは付き合いが長く、彼の趣味嗜好(しこう)や好きな相手の好みまでよく把握しており、サイトウに惚れたギーブルをからかうことも多い。

ギーブル

冒険者の男性。職業はレンジャー。リリーザとパーティを組んでいる。筋肉質な体型で甲冑(かっちゅう)など戦士のような恰好(かっこう)をしており、盗賊の技や魔術師の魔法が使える。バイセクシャルなため男女と問わず惚れた相手には優しくするが、シャイな性格であるためなかなか思いを伝えられず、付き合いの長いリリーザによくからかわれている。国営大迷宮の探索中に出会ったサイトウに一目惚れし、何度も彼のピンチを救っている。

フランリル・リル・アーリル

エルフの女戦士。職業は格闘家。友人のニニア・カールセンハートとパーティを組み、よく二人で国営大迷宮に挑んでいる。華奢な美少女に見えるが、戦闘力は高い。エルフには珍しく魔法の才能がないため、腕っぷしを活かして格闘家の道に進んだ過去を持つ。身軽で素早く動きながら相手を翻弄し、的確に急所を攻撃する。ニニアからは友情以上の好意を抱かれているが、気づいていない。

ニニア・カールセンハート

冒険者の女性。職業は神官。友人のフランリル・リル・アーリルとパーティを組み、よく二人で国営大迷宮に挑んでいる。戦闘時はバフ系の魔法をかけることで、後方からフランリルを支援したり、彼女がケガをした時は回復魔法で治療している。フランリルには友情以上の好意をひそかに抱いており、魔力消費を抑えるためと偽って彼女の傷口を舐めながら回復魔法をかけるなど、彼女への思いと独占欲は強い。

ギブングル

ドワーフの男性。職業は重魔導魔術師。白ヒゲをたくわえた小柄な老人の姿をしており、全身に鎧をまとっている。中級レベルの魔法全般と、魔法の杖を使った近接戦闘を得意としている。兜の中に「ペモ」という子犬を連れており、かわいがっている。かつてはモーロックの弟子として共に冒険していたため彼を心から尊敬し慕っているが、彼が記憶喪失になってからはすっかり存在を忘れられ、再会のたびに名前を聞かれている。モーロックが伝説の大魔導士として活躍していた頃のことをよく知り、自分のことのように誇らしげに話す。またモーロックが失った過去の記憶や、彼の家族に関する情報も知っている。ドワーフでありながら非力で手先も不器用だが、一族にしては珍しく魔法の素質があったため、モーロックにあこがれて魔術師になる道を選んだ。魔法のあらゆる情報が豊富に記された「魔法辞典(マホペディア)」を持ち歩いており、有事の際はサイトウ一行に魔法に関するアドバイスをしている。身長は130センチ。

ラーヴェラ

荒野に隠れ住む不老不死の魔女。黒髪ロングヘアの美少女に見えるが、悪魔に魅入られて不老不死の呪いをかけられており、すでに数百年の長い時を生きている。暗殺依頼を受けたキスルギと交戦した際に一目惚れされ、キスされたのをきっかけに、彼のことが気になって次第に思いを寄せるようになる。しかし、恋をすると一気に老いてしまう呪いもかけられていたため、キスルギに恋心を抱いた瞬間から止まっていた時が動き出したことで、急激に老化が進んで一気に弱り、真っ白な老婆の姿になってしまい命の危機に瀕(ひん)する。のちに国王の魔法によって、キスルギの片手片足と友人のプリマスの羽根を代償に復活してもとの姿に戻り、彼らと共に静かに暮らせることになった。ただし、復活の代償としてキスルギに関する記憶は失っている。

キスルギ

暗殺業を生業とする青年。職業は盗賊。黒髪ショートヘアのオールバックで、尖(とが)った石のようなマスクで口元を覆っている。忍者のような素早い動きを活かした鋭い攻撃を得意としている。レベルは68で、小刀と大刀を装備している。特別な個性は刀を使った上級近接戦闘と上級忍術。裏世界で暗殺者として生きるうちに、魔界から来た悪魔たちに兄貴分として慕われるようになり、複数の悪魔を子分として連れている。暗殺業の中でラーヴェラの命を狙うも一目惚れしてしまい、戦闘中に彼女にキスをして思いを告げた。しかし、ラーヴェラからも恋心を抱かれたことで彼女の呪いが発動してしまい、一気に老いて死にかけている彼女を助けるためにプリマスと行動を共にすることとなる。ある人物の助言を受け、時をあやつる大魔導士を捜すために子分の悪魔とプリマスを連れて大迷宮に乗り込み、サイトウたちとも交戦することになる。大魔導士の正体であるモーロックが再び記憶を失ったため、ラーヴェラの復活は魔法騎士を装った国王に依頼することになる。その代償として自分の命をすべて差し出す覚悟だったが、プリマスが羽を差し出してくれたおかげで、片手と片足を失いながらも生き残ることができた。その後は復活したラーヴェラ、プリマスと共に静かに暮らせるようになった。身長は183センチ。

プリマス

「黒昌妖精」と呼ばれている珍しい妖精の少女。職業は魔術師。過去のトラウマから冒険者を憎んでいる。ショートヘアで黒っぽい羽を生やした小柄な少女の姿をしており、小太り体型をしている。魔法の素養が高く、主な技能は上級の操作魔法と召喚魔法。レベルは50で、お菓子袋を装備している。特別な個性は魔力の貯蓄で、脂肪と魔力を消費すると一気に痩せて華奢な少女の姿に変わる。レアな妖精であるため、心ない冒険者たちに捕まって酷(ひど)い目に遭わされた過去を持ち、苦しんでいたところをラーヴェラに助けられ、友人となる。しかし、ラーヴェラがキスルギに恋をしたことで呪いが発動してしまい、老いた彼女を助けるべくキスルギと行動を共にすることになる。ある人物の助言を受け、時をあやつる大魔導士を捜すためにキスルギたちと共に大迷宮に乗り込み、サイトウたちとも交戦する。ラーヴェラ復活の代償として羽と魔力を失って痩せた少女の姿になったものの、彼女とキスルギの三人で静かに暮らせるようになった。

ヘルハウンド

オスの魔犬。魔界の悪魔貴族の猟犬として飼われており、主に主人の狩りの手助けをしている。魔獣や幻獣はもちろん竜も追い詰めて狩れるほどの俊足と、鋭い牙を持つ。赤ん坊の頃は母親と暮らしていたが、赤ん坊を引き渡さなかったからという理由で、母親は悪魔貴族に殺されている。ある日、人間界から魔界に迷い込んだ美しいメスの白狼に一目惚れしてしまい、空腹な彼女への施しとして獲物を分け与えるようになる。やがて白狼と恋に落ちて2匹で助け合いながら暮らすようになるが、主人である悪魔貴族に彼女が目を付けられてしまい、彼から逃れるために逃亡生活を送っていた。しかし結局は、悪魔貴族が差し向けた上級魔(グレーターデーモン)に白狼が狩られてしまい、彼女が死ぬ直前に産んだ息子を男手一つで育てることになる。息子を連れて安全な人間界に逃げ込むも次第に魔力が尽きて死にかけてしまい、魔力の強い人間を狙ううちにモーロックの遺体に遭遇し、その体の一部を食らうことで魔力を一気に回復した。アンデッドと化したモーロックの魔力を取り戻そうとするサイトウたちと死闘になり息子を守って倒れたが、サイトウの機転でモーロックが復活し、悪魔貴族が倒されたあとはモーロックが魔力をわけ与えたことで命を救われる。その後はモーロックたちに感謝しながら、息子と共に旅に出る。

カドレア

エルフの女性。職業は聖騎士。薄い青紫色のロングヘアで、尖った耳には複数のピアスを付けている。気高く生真面目で義理堅い性格をしている。レベルは65。国営大迷宮を探索中、仲間とはぐれて魔物に襲われていたラエルザを救出し、同じブランドの鎧を愛用している彼女と意気投合し、それぞれの仲間との合流を目指しながら彼女と行動を共にする。その正体は王国最強の迷宮探索隊「七士騎」の副長であり、二つ名は「銀脈の聖騎士」。100年前に存在した「原色の七士騎」の一人として、当時の勇者であったタンゼント・マキータやローガスと共に蛇の魔王と戦った。また、タンゼントが幼い頃から教育係を務め、彼の成長と共に恋仲になっていき、彼にとっては母親や姉代わりであると同時に恋人でもあった。蛇の魔王との決戦では、敵の攻撃を受けて倒れてしまうものの生還する。気づいた頃にはタンゼントがいなくなっていたが、周囲からは「タンゼントは勇者として勇敢に戦って散った」と聞かされていたため、彼がいなくなった本当の理由は知らない。ラエルザと行動する途中でサイトウたちに遭遇するも、彼が首なし騎士の鎧をまとっていたために危険視して排除に乗り出し、ラエルザとも敵対する羽目になる。

ヴェイズナー

「白き流星」の異名を持つ冒険者の青年。職業は戦士・魔術師。長髪のイケメンで、国営大迷宮で一番モテる男として知られる。レベルは59。気に入った女性には積極的に声をかけ、特に気に入ったラエルザやラファンパンのことをナンパしたが、ラエルザにはまったく相手にされなかった。チャラいように見えるものの、実はかなり器の大きい人物で、年齢・身分・種族などを問わず多くの女性から慕われている。その正体は王国最強の迷宮探索隊「七士騎」の一員であり、七士騎としての二つ名は「白雪の魔法戦士」。女好きではあるものの、七士騎としての仕事はまじめにこなしているため、仲間たちからの信頼は厚い。国営大迷宮の深層階に出現する、黄金の鎧をまとった「首なし騎士」の調査のために仲間たちと行動する中で、サイトウ一行に遭遇する。

ローガス

魔術師の男性。迷宮探索隊「七士騎」の一員。ローブをまとい、巨大な杖を抱えたスキンヘッドの老人。二つ名は「黒壇の魔術師」で、レベルは64。若い頃には100年前に存在した「原色の七士騎」の一人として、当時の勇者であったタンゼント・マキータやカドレアと共に蛇の魔王と戦い、タンゼントからは兄のように慕われていた。決戦では敵の攻撃の前に倒れるも生存し、その後にタンゼントがどうなったかの真相を知っており、原色の七士騎の生き残りとして生きる現在でも、当時の戦いに関する罪悪感を抱えている。

タンゼント・マキータ

伝説の勇者の少年。100年前に存在した王国最強の迷宮探索隊「原色の七士騎」のリーダーを務めていた。当時の原色の七士騎のメンバーであるカドレアやローガスとは、共に蛇の魔王と戦った仲間同士で、ローガスのことは兄のように慕っていた。黒の短髪のイケメンで、口下にホクロがある。幼少期は母親と共に暮らしていたが、多数の黄金と引き換えに親元から離れ、国のために戦う勇者として育てられることになる。このため母親には金で売られたと思い込んでいたが、実際は勇者の血を引く子供を集めていた王国と国民のために母親が送り出していたことを、教育係を務めるカドレアに聞かされる。それでも自分にとっての家族は母親や姉のように思っているカドレアだけだと言い張り、成長を重ねるうちに彼女とは恋仲になっていき、蛇の魔王との決戦前には銀の腕輪を用意して彼女にプロポーズすることを決意していた。しかし、決戦時に次々と仲間が倒れてしまい、人の心の隙間につけ込む蛇の魔王の言葉に惑わされ、その時まとっていた黄金の鎧に魂が乗り移るも結局は鎧を奪われてしまう。利用されたと悟ったあとは蛇の魔王への抵抗を続けながら、「首なし騎士(デュラハン)」となって国営大迷宮の最深部をさまよっていた。求婚の証(あかし)である銀の腕輪をカドレアに渡せなかったことが長らく心残りとなっており、蛇の魔王につけ込まれたのもそれらの未練が原因となっている。ちなみにレモンによく似た果実「タン・マキ」の名称は、かつてタンゼント・マキータが大迷宮内で力尽きていたところで、神の御使いからタン・マキの実を恵まれて復活したという、逸話がもとになっている。

イグラム・レオンティガー

国営大迷宮の地下4階にある大迷宮酒場「岩虎亭」の店主を務める男性。長髪で口ヒゲを生やしている。店では主に、大迷宮内で冒険者が獲(と)って来た魔物を材料にした料理と酒を出している。逃げた妻が持っていたボロボロのぬいぐるみを、「トラちゃん」と呼んでかわいがっている。よく大迷宮に潜っているサイトウたちとは顔見知り。わざわざ危険な大迷宮に店を開いているのは食材が豊富なためであるが、一番下まで潜った経験もあるため、魔物に襲われた時も余裕で対処できる。その正体は迷宮探索隊「七士騎」の一角を担う獣人であり、二つ名は「雄黄の獣闘士イグラム」。ふだんは人間の姿をしているが、本来の姿はトラに似た獣人の闘士。かなり奔放な性格で、ほかの七士騎からは「身勝手な男」と評されている。

蛇の魔王 (へびのまおう)

かつて人間界を荒らしていた大蛇の魔物。頭と下半身は大蛇、首から腹にかけては4本腕の女性の姿をした怪物。現在は国営大迷宮となっている大迷宮の奥深くに潜み、王国から派遣された迷宮探索隊「原色の七士騎」と死闘を繰り広げた。決戦では次々と敵を倒して孤立したタンゼント・マキータの心の隙間につけ込み、肉体をなくした彼の魂が宿った黄金の鎧を奪い、「首なし騎士」に宿る形で冒険者たちを襲うようになるも、抵抗するタンゼントによって何度か邪魔されている。特に弱った人間の生命力を好み、戦闘で疲弊した冒険者を襲っている。

場所

国営大迷宮 (こくえいだいめいきゅう)

かつて魔王が潜んでいた大迷宮。魔王がいなくなった現在は王国の管理下にある。単に「大迷宮」と呼ばれていることも多い。冒険者の探索は有料となっているが、その代わりに一部を除く入手アイテムは冒険者側が得られる決まりになっている。入り口の周辺はさまざまな店が並び、観光名所としてもにぎわっている。地下深くから侵入できる横穴を発見したサイトウたちは、さまざまな功績や実力を評価され、探索のための入場料が免除されている。地下深くまでいくつもの階層に分かれ、下の階層に行くほど強力な魔物や罠が潜んだ危険地帯となっており、道中で多くの冒険者が命を落としたり重傷を負ったりしている。危険な深層階には一般の冒険者は立ち入れず、迷宮全体の管理者でもある国家直属の七色騎士団「七士騎」によって管理されている。大迷宮内では冒険者同士で戦うことは基本的に禁止されているが、両者の合意と決闘の証明書があれば可能となっている。

その他キーワード

マデラカ

異世界における単位の一つで、物の長さを測る時に使われる寸法の単位。1マデラカは約30センチで、15センチは「半マデラカ」と呼ばれていることもある。王国の建国者であるマデラカ1世が、通常よりも長い自慢の男性器で300人もの子を作ったという伝説に基づいており、多くの子を成した彼の権威や偉業に敬意を示す形でこの単位が設定された。

書誌情報

便利屋斎藤さん、異世界に行く 7巻 KADOKAWA〈MFC〉

第7巻

(2022-07-23発行、 978-4046816429)

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