光陰

光陰

「年を取ると時間が経つのが早くなる」という身近な感覚をテーマに、平凡な2人の老人の会話劇から、思わぬ結末に至る短編作品。「SFマガジン」1976年7月号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集2 気楽に殺ろうよ』に収録されている。

正式名称
光陰
ふりがな
こういん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

暑い夏の日、安野は長年の友人である藤木の家を訪れた。藤木は安野の訪問を喜び、2人は時間が経つのも忘れて昔話に花を咲かせる。やがて2人の話は、「年を取ったせいか、最近時間がすぐに経ってしまう」という話題になる。

登場人物・キャラクター

安野 (やすの)

年配の男性。夏のある日、何年も会っていなかった古い友人の藤木のもとを訪ねる。藤木とは、小学校からの付き合いで、藤木よりは常識的な感覚を持っている。「この頃時間が経つのが早い」とよくぼやいている。

藤木 (ふじき)

年配の男性。静かな田舎で、仙人のような生活を送っている。安野と同様、「最近時間が経つのが早い」と感じているが、感覚的なものではなく、実際に時間の進み方が早まっているのではないかと突拍子もないことを言い出す。

藤木 久美子 (ふじき くみこ)

藤木の娘で、3人兄弟の末っ子。藤木の家を訪問した安野とは、久しぶりに会うこととなった。美人な大人の女性に育っており、幼い頃の彼女しか知らない安野を驚かせる。

SHARE
EC
Amazon
logo