概要・あらすじ
麻生葛は亜理亜薬局の薬局長で、薬局の二階に住んでいる。昨晩はバーでデートドラッグを使おうとしていた男を注意して、胸くそ悪い男とかかわったと飲み過ぎてしまう。昼頃出勤した葛は、新米薬剤師の浜菱愛莉から「酒臭いし、出勤が遅い」と文句を言われる。亜理亜薬局は近くに病院もなく、街はずれにあるので、あまり処方箋を持った患者は来ない。しばらくして、やっと処方箋を持った男が、躊躇しながらも亜理亜薬局に入ってきた。葛は新米の愛莉に対応を任せる。愛莉は手順どおりに受付、処方監査、調剤、調剤監査を受け、投薬、服薬指導を行った。患者に渡すゾルピデムという睡眠薬の説明をした後、「他にお困りのことはありませんか?」と尋ねる愛莉。男は一瞬顔色を変えたが「はい」と答えて帰ろうとした。指に切り傷があることを見逃さなかった葛は「一体、何に困っている?」と突っ込んだ質問をする。こんなことを薬剤師に話しても仕方ないと男は思ったが「一人暮らしなのに、寝ている間に誰かが部屋に入ってきて、冷蔵庫の中のものや缶詰が食べられている」と静かに語りだした。
登場人物・キャラクター
麻生 葛 (あそう かずら)
亜理亜薬局の薬局長。前髪が長く、陰のある男性。口が悪くぶっきらぼうだが、薬に関しての知識は豊富で、鋭い洞察力を持つ。無駄な処方をする医師に文句を言い、気になる患者がいると、薬剤師の域を越えて患者のことを調べ、原因を追究する。前は大学病院に勤めていて、何かトラウマを抱えている。薬局の二階が住居になっている。
浜菱 愛莉 (はまびし あいり)
亜理亜薬局の新人薬剤師。ポニーテールで明るく能天気な女性。新人なのに薬局長の麻生葛に対し、デリカシーがない、態度が悪い、人でなしなどと好きなことを言っている。イラストが壊滅的に下手で、猫を書いているのにブタにしか見えない。また、よく古い映画やアニメの話を例えに出すが、ピントが少しずれている。患者が来ない亜理亜薬局の未来をいつも心配している。
書誌情報
処方箋上のアリア 5巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2021-02-12発行、 978-4098608461)
第2巻
(2021-07-12発行、 978-4098610730)
第3巻
(2021-12-10発行、 978-4098612055)
第4巻
(2022-05-12発行、 978-4098613311)
第5巻
(2022-10-12発行、 978-4098614073)