咲-Saki-

咲-Saki-

小林立の代表作で、後に多数の派生作品が作られる「咲-Saki-」シリーズの1作目。清澄高校麻雀部に所属する宮永咲、原村和、片岡優希、染谷まこ、竹井久が全国高校生麻雀大会県予選に出場。ライバルの強豪校・龍門淵高校や風越女子高などと戦って県予選を勝ち抜いて優勝し、全国大会出場を目指していく麻雀ストーリー。

正式名称
咲-Saki-
ふりがな
さき
作者
ジャンル
麻雀
レーベル
ヤングガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊25巻
関連商品
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概要・あらすじ

世界の麻雀競技人口が1億人を突破した世界。全国大会が毎年開催され、優秀な人材にはプロの道が開かれていた。長野県にある清澄高校麻雀部には、学生議会長(生徒会長)の竹井久をキャプテンとして、染谷まこ片岡優希、全国中学生麻雀大会個人戦優勝者の原村和が所属していた。そこへ、あることがきっかけとなり、宮永咲が入部する。

もともとは麻雀が嫌いだったが、姉・宮永照は2年連続全国高校麻雀大会の覇者。あるトラブルによって別れて暮らすようになったが、全国高校麻雀大会に出れば照に会えると考え、麻雀部に入部した。プロ雀士との戦いや、合宿などを経て、いよいよ県予選の女子生徒部門に出場。

名門・風越女子高校や、前年県予選優勝の龍門淵高校などの強豪と戦い、県予選優勝と全国大会出場を目指していく。

登場人物・キャラクター

宮永 咲 (みやなが さき)

清澄高校に通う高校1年生で麻雀部に所属。茶髪のショートヘアで文学少女。運動音痴で方向音痴。特に目立った面がなく、中学からのクラスメートで友人の須賀京太郎からは、何をやらせてもダメといわれる。正月などで家族麻雀をすると、いつもお年玉を巻き上げられたりしていた。勝っても負けても文句を言われたので、常に得点収支をプラスマイナスゼロにするようになり、麻雀が嫌いになった。 アナログ派で、パソコンを使った麻雀にはまったく勝てない。県予選では大将を務める。麻雀でカンをすると、高い確率で嶺上開花であがる特技の持ち主。

原村 和 (はらむら のどか)

清澄高校に通う高校生1年生で麻雀部に所属。ピンクの長い髪に赤いリボンを2つしている。マスコミも注目している、巨乳の美少女。麻雀を打つときは、エトペンという丸いペンギンのぬいぐるみを抱いている。昨年の全国中学生麻雀大会の個人戦優勝者。また、ネット麻雀にはハンドルネームののどっちで参加しており、ネット麻雀界ではプロより強いと伝説化している。 咲との麻雀対戦で全中覇者のプライドを傷つけられた和は、咲に反発する。だがしだいに両者は理解しあい、親友となる。麻雀はオカルトを信じない超デジタル派。県予選では副将を務める。片岡優希とは中学時代からの親友で、彼女からのどちゃんと呼ばれている。

片岡 優希 (かたおか ゆうき)

清澄高校に通う高校1年生で麻雀部に所属。お気楽な性格で、須賀京太郎とはよく漫才コンビのようなやりとりをする。反面、同世代の宮永咲や原村和には涙を見せない気の強い一面もある。腰に猫のアクセサリーを付けている。語尾に「じぇ」、「じょ」をつけて話す。和とは中学の麻雀部時代からの親友。 タコスが大好物で、特に麻雀対戦時には欠かせない存在。タコス以外にも、タコと名の付くものなら彼女の力となる。県予選では先鋒を務める。麻雀は速攻派で、東場が大好き。

染谷 まこ (そめや まこ)

清澄高校に通う高校2年生で麻雀部に所属。広島弁を使う黒髪の眼鏡娘。朝から弁当を食べるワイルドさを持つ。麻雀部唯一の2年生。家は雀荘をしており、店員はメイド服を着ている。宮永咲と原村和がメイド服を着て、店に出たこともある。麻雀では、これまでの場面をすべて記憶しており、眼鏡を外して視界をぼかすと、現在に似たシーンを思い出せる。 そのため、勝負手が入ったりすると眼鏡を外して打つ。県予選では次鋒を務める。麻雀は染め手が得意。

竹井 久 (たけい ひさ)

清澄高校に通う高校3年生で麻雀部のキャプテン。清澄高校の学生議会長(生徒会長)を務める。肩にかかるほどのセミロングで赤い髪。旧姓上埜。テレビの雑学番組が好き。久が1年で麻雀部に入ったときは、部には幽霊部員ばかりで、実際に活動するのは彼女だけだった。しかし個人戦には興味がなく、いつか団体戦に参加したいと願っていたが、宮永咲の入部でそれが果たせるようになった。 咲の獲得点数が毎回プラスマイナスゼロなので、最初にその実力に気づいた人であり、県予選では咲を大将に抜擢する。県予選では中堅。麻雀では、わざわざ悪待ちをすることがある。 プロ雀士の藤田靖子とは友人同士。

須賀 京太郎 (すが きょうたろう)

清澄高校に通う高校1年生で麻雀部に所属。唯一の男性部員。細身の長身で、見た目はいいが、ドジな面がある。片岡優希にはよく弄られたりして、漫才コンビのようなやりとりをすることも。宮永咲とは中学から同じクラスメートで仲がいい。咲を麻雀部に誘った張本人でもある。だが、意中の人は原村和。 男性部員は彼だけなので、個人戦のみ戦っている。麻雀は初心者で、ようやく役などを覚え始めたところ。

龍門淵 透華 (りゅうもんぶち とうか)

龍門淵高校に通う高校2年生で麻雀部のキャプテン。腰まで届くロングヘアで、大金持ちのお嬢様。言葉は丁寧だが、高圧的に話す。目立つことが好きで、マスコミには必ず笑顔で対応する。同じくマスコミから人気があり、麻雀スタイルも同じの原村和をライバル視しており、彼女がのどっちであることにも気づき始める。 だが、和は彼女の名前も知らなかった。天江衣とは従妹同士。県予選では副将を務め、この対戦で和とどちらが真のアイドルかを決めようとするが、和は知らない。ハギヨシという優秀な執事を持つ。

天江 衣 (あまえ ころも)

龍門淵高校に通う高校2年生で麻雀部に所属。子供に間違われるほどの幼児体型。ロングヘアでうさぎ耳のようなカチューシャをしている。両親はすでに事故死しており、従妹の龍門淵透華とともに暮らしている。国文学者だった父の影響からか、古文から引用したような言葉を話す。前年度全国高校麻雀大会のМVPで、最多獲得点数記録保持者。 超能力のような力で場を支配し、対戦相手が聴牌できないようにすることができる。県予選では大将を務め、宮永咲と対戦。この大会以降、咲や原村和とは友人になる。

井上 純 (いのうえ じゅん)

龍門淵高校に通う高校2年生で麻雀部に所属する。女子生徒ながら長身で、自分のことをオレと呼ぶ男っぽさを持つ。対戦相手のツモの流れを変えるため、一見意味のない不可解な鳴きをすることがある。県予選では、東場に好調となる清澄高校の片岡優希に対して不可解な鳴きをし、優希の好調さを崩している。 ただ、同じ卓で戦っていた福地美穂子には歯が立たなかった。県予選では先鋒を務める。腕力がそこそこあり、天江衣を左腕に手乗りさせたことがある。

国広 一 (くにひろ はじめ)

龍門淵高校に通う高校2年生で麻雀部に所属する。左の頬に星型のタトゥシールをつけている女の子だが、目立つのは苦手。父親がマジシャンで、親譲りのマジックテクニックを持つ。だが、小学生大会で苦戦しているチームを救うため、手品を使って勝利に導くが、のちにビデオでそれが発覚。判定でチームが敗北した苦い思い出がある。 龍門淵透華からは、そうした手品が使えないように、手には鎖が付けられている。県予選では中堅を務める。麻雀は正統派の打ちかた。普段は龍門淵透華付きのメイドをしている。

沢村 智紀 (さわむらともき)

龍門淵高校に通う高校2年生で麻雀部に所属する。長くて黒いストレートヘアの眼鏡少女。無口でいつもノートパソコンを使っている。データ重視の上級者向きの麻雀を打つが、初心者相手には通用しない面がある。実際、県予選では鶴賀学園の初心者雀士に敗北している。のちに清澄高校主催の合同合宿で、鶴賀学園の初心者に再戦を挑むが、役満を上がられて敗退。 その後、自室で落ち込んで長い髪が前へ垂れているところを見た国広一に、ホラー映画みたいと評される。その国広からはともきーと呼ばれている。かなりの巨乳。

福地 美穂子 (ふくちみほこ)

風越女子高校に通う高校3年生で麻雀部のキャプテン。金色の肩までかかったストレートヘアで、右目が青色のオッドアイ。物腰が柔らかく、3年のキャプテンでありながら麻雀部の炊事や洗濯、掃除などをこなし、部員から絶大な信頼を持つ。風越女子高校は部員数80人を誇る名門の強豪校で、福地美穂子は学内トップの雀力を持つ。 普段は右目を閉じているが、勝負所で開くと、視界に入る相手の手が見えるという特長がある。県予選では先鋒を務める。中学生時代に、上埜(竹井)久と戦って苦戦した思い出がある。

加治木 ゆみ (かじき ゆみ)

敦賀学園に通う高校3年生で麻雀部に所属。紫色の肩にかかったセミロングヘアで、男性的な言葉使いをする。まだ麻雀歴は浅く、高校1年のときに知って以来。それでも、県予選では大将を務め、宮永咲や天江衣と互角の戦いをした。東横桃子とは公私ともに仲が良い。落ち着いた感じからか貫禄があり、藤田靖子からは麻雀部の部長と思われていた。

東横 桃子 (とうよこ ももこ)

敦賀学園に通う高校1年生で麻雀部に所属。黒いストレートヘア。語尾に「っす」をよく付ける。存在感が薄く、自分で大きな声を出さない限り、周りから認識されない。それは麻雀にも影響し、彼女の姿だけでなく、きった牌まで対戦相手からは認識されず、消えたようになる。そこから彼女のことをステルスモモと呼ぶ。 県予選では副将を務める。

藤田靖子 (ふじたやすこ)

プロ雀士。長身で短髪。キセルを使って煙草を吸う。清澄高校の竹井久とは旧知の仲で、染谷まこのメイド雀荘の常連。アマチュア時代には、実業団で活躍し、まくりの女王と呼ばれる。かつ丼が好きで、宮永咲からはかつどんさんと呼ばれる。

集団・組織

清澄高校 (きよすみこうこう)

『咲』に登場する主人公宮永咲、原村和、片岡優希、染谷まこ、竹井久、須賀京太郎が通う高校。生徒会ではなく、学生議会と呼び、竹井久が現会長。少し離れた場所に合宿所があり、温泉が付いている。

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書誌情報

咲-Saki- 25巻 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉

第1巻

(2006-12-25発行、 978-4757517820)

第23巻

(2022-09-24発行、 978-4757581524)

第24巻

(2023-07-25発行、 978-4757586826)

第25巻

(2024-05-24発行、 978-4757592018)

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