概要・あらすじ
探偵の削夜秋平は、警察に乞われ、「屋敷の時計塔の傍で女性が輪切りにされて死ぬ」という奇怪な殺人事件の謎に挑む。捜査中、削夜秋平は、屋敷の持ち主である那引の養女である沙夜子に出会う。やがて沙夜子は殺人事件に巻き込まれてしまい、真相に迫った削夜秋平は彼女を救うために戦うことになる。
登場人物・キャラクター
削夜 秋平 (さくや しゅうへい)
探偵にして武術家。屋敷の時計塔の傍で女性が輪切りにされて死ぬという連続殺人事件を捜査する。常に笑みを絶やさない温厚そうな青年で、人形集めが趣味。収入は人形につぎ込んでしまうため、食うや食わずの生活を送る。実は、古流柔術・九来玄夜流道場の跡取りで、「打突技の鬼」の異名を持つほどの達人。 血を好み、最後の一線で手加減ができない残忍な心を内に秘めており、禁じられた闇試合で対戦相手を8人全て殺害している。そんな自分に恐怖して実家を出奔、探偵として難事件に挑む。捜査の途上で、過去の自分と戦おうとしている沙夜子と知り合い、心惹かれる。
沙夜子 (さよこ)
女学生。殺人事件が起きた時計塔の屋敷に那引の養女として住む。かつて闇の中に飛ぶ生首を見て以来、夜を極端に恐れるようになる。そんな自分を変えるため、夜に家を抜け出したところで削夜秋平と知り合う。
那引 (なひき)
女性の美を愛する美術商。友人の娘である沙夜子を養女として引き取って共に暮らしている。殺人事件が起きた時計塔の屋敷の持ち主で、容疑者と目されていたがアリバイがある。美術品の収集に入れ込むあまり、妻との仲は険悪だった。たまたま外れた時計塔の文字盤が妻を両断したのを見て、輪切りにした女性を塗り込んだ絵の制作を思い立つ。 病気に冒されており、余命も長くない。
守屋 (もりや)
那引に仕える武術家で、刺月一心流の達人。血を見るのを好んでおり、那引の連続殺人計画を手伝った。
その他キーワード
九来玄夜流 (くらいげんやりゅう)
『夜に散歩しないかね』に登場する古流柔術。実戦を目的に研ぎ澄まされ、スポーツ的にルールが制定された柔道の登場で廃れた。