娘の友達との出会い
アラフォーの会社員・市川晃介とその娘の親友・如月古都の、禁断の恋を描いたラブストーリー。一年前に妻を亡くした晃介は、娘・美也と二人暮らしをしていた。しかし、仕事のために妻の臨終に立ち会えなかったことから、晃介と美也の関係はギクシャクしており、美也は不登校になっている。また会社では、出来の悪い部下や同僚に悩まされ、一人で仕事を抱え込んでしまう。そんな疲れた心を癒やす、晃介だけの秘密の場所は、会社近くの寂れた喫茶店だった。ある日、その喫茶店で客に絡まれていた新人アルバイトの美少女を助けた晃介は、後に彼女が美也の親友・如月古都だと知る。お礼をしたいという古都とLINEを交換した晃介は、彼女と交流を重ねることになり、二人の関係は次第に恋愛へと発展していく。
真面目な中年男性と小悪魔的な女子高生の背徳愛
主人公・晃介は真面目な性格で、家庭でも職場でも「理想的な自分」を演じようとする中年男性である。家庭と会社のトラブルでボロボロになる中、古都に癒やされ、「絶対に抱いてはいけない感情」だと理解しながらも、次第に彼女に惹かれていく。一方、小悪魔的な女子高生・古都は、小さい頃から厳しい母親に優等生であることを強いられてきた少女である。喫茶店での出会い以来、頻繁に晃介に連絡を取り、二人の逃避行を企てたり、ホテルで晃介を誘惑したりする。本作はそんな二人の背徳愛を軸に、不登校や毒親といった社会問題をも描いていく。
父と友人の仲を疑う娘
部屋に引きこもる美也となかなか話ができずにいた晃介。しかし、古都との交際を通じて自分に素直になった晃介は、世間体ではなく「本当の自分の気持ち」を美也に伝える。そんな気持ちが通じたのか、美也は心を開き、晃介のご飯を作り、学校へも行くという。やっと和解へと動き出した親子だったが、美也は父のゴミ箱にかわいいキャラクターの絆創膏を見つける。それは、美也と古都が大好きなキャラだった。他にも、前に古都と行った水族館の半券も発見した美也は、父と古都の間に何かあるのではないかと疑い始める。
登場人物・キャラクター
市川 晃介 (いちかわ こうすけ)
中年のサラリーマン。物語開始時は係長だが途中で課長に昇進する。真面目で責任感が強い性格をしており、常に仕事に追われて飲み会に顔を出さないことから、周囲からは「ノリが悪い」と思われている。一年前に妻を亡くしてからは、娘の美也と二人暮らしだが、美也は不登校で部屋に引きこもっている。ある日、娘の親友である如月古都と出会い、次第に恋愛感情を持つようになる。
如月 古都 (きさらぎ こと)
高校1年生の女子。市川晃介の娘・美也とは小学生からの親友であり、現在はクラスメート。美也には「きぃちゃん」と呼ばれている。しつけが厳しく、必要以上に干渉してくる母親がいる。祖父が経営する喫茶店でアルバイトをしていた時、常連客の晃介と出会う。その後、思わせぶりな言動で晃介を誘惑し、恋愛関係を築いていく。
書誌情報
娘の友達 7巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2019-08-08発行、978-4065166000)
第2巻
(2019-11-13発行、978-4065176702)
第3巻
(2020-02-12発行、978-4065184660)
第4巻
(2020-05-13発行、978-4065196366)
第5巻
(2020-08-11発行、978-4065204801)
第6巻
(2020-11-11発行、978-4065213827)
第7巻
(2021-02-10発行、978-4065222638)







