概要・あらすじ
体中が錆び、夢の島に捨てられていたロボットの山本さんのおじいさんこと山本一郎。ワタナベさんに拾われ、錆びた体を作り直してもらったおじいさんはワタナベさんの元で下男として働かせてもらうことになった。社会の変化にともないロボットにも人権が与えられるようになってくると、おじいさんも子供を造り、育て始める。
だが、成長した息子は考え方の違いから反発し始め、家を出てしまう。
登場人物・キャラクター
山本のおじいさん (やまもとのおじいさん)
戦前に誕生したオールドタイプのロボット。夢の島に捨てられていたところをワタナベさんに拾われ、修理してもらう。このことに感謝し、ワタナベさんの家で住み込みで下男として働くこととなった。社会が変わり、生活に余裕ができたことから、子供ロボットを造り育てるようになる。
ワタナベさん
山本さんのおじいさんを夢の島で拾い、修理した人。広島弁をしゃべる。下男として働く山本さんのおじいさんに給料を与え、住む家も造ってあげたやさしい人。山本さんのおじいさんは、わたなべさんに恩義を感じ、終生下男を続けた。イラストレーターの渡辺和博氏がモデルとなった人物。
山本 二郎 (やまも とじろう)
山本さんのおじいさんの息子ロボット。正義感あふれる性格だが、成長するに従い、下男を続ける山本さんのおじいさんに反発するようになる。学校を出ると、溝ができたまま家を出てしまうが、結婚して家を持つようになると山本さんのおじいさんを引き取りに現れる。
ワタナベさんの奥さん (わたなべさんおくさん)
ワタナベさんの奥方。息子と娘のふたりの子供の母親。ワタナベさんの死後、山本さんのおじいさんの劣化が激しくなりボケはじめると、息子二郎と同居することを進めた。
山本 三郎 (やまもと さぶろう)
山本さんのおじいさんの孫ロボット。二郎の息子。幼児タイプのロボットでやんちゃ盛り。