島さん

島さん

パソコンに弱く低姿勢なおじいさんだけど、筋が通っていて、みんなから頼られるベテランコンビニ店員の島さん。夜のコンビニを舞台に、背中に刺青(いれずみ)のある島との交流を描いた心温まるヒューマンドラマ。1話完結形式。あちこちのコンビニで深夜シフトのヘルプに入る島さんには、個性的な客や同僚、出入り業者との出会いと別れがあり、さまざまな事件が起こる。コミックスの2巻には「漫画アクション」新人賞「第14回カミカゼ賞」の佳作を受賞し、Twitterで反響を呼んだ第0夜エピソードも収録。双葉社「漫画アクション」2020年5/5号から連載開始。

正式名称
島さん
ふりがな
しまさん
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
アクションコミックス(双葉社)
巻数
既刊6巻
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概要・あらすじ

コンビニ「ベターデイズ」で、深夜シフトに入る島さんは、いつも穏やかで一生懸命なベテランおじいさん店員。「昨日、買ったばかりの電池なのにラジオがつかない」とクレームをつけてくるおばさんにも、島はきちんと対応する。たとえその電池がベターデイズで販売したものでなくても、電池のプラスマイナスの入れ間違いであったとしても。新人の子関弘行は「そんなのはじめに言って追い返しちゃえばよかったのに」と言うが、島は「わざとじゃないから」とにこやかに笑う。パソコンに弱い島は、インターネット受付の方法を子関から教わる。島はいい人だが、頼りないただのおじいちゃんだと、子関は不安になった。昼間も交通警備の仕事をしている島は、腰に湿布を貼りまくっている。なぜそんなに働くのかと子関が尋ねると、若い頃、ヘマをして昼も夜も働かないと追いつかないのだと言う。島が休憩に入り、子関が一人でレジを担当していると、大きな声を出しながら四人の不良少年が店に入ってきた。そのうちの二人がレジに来てタバコを注文する。身分証明書の提示を求めると彼らは子関を脅し始めた。もう売ってしまおうかと思ったその時、島が店に出てきて「未成年にはタバコは販売できません」ときっぱり断った。少年たちが島に凄(すご)んでもいっさい動じず、少し離れた場所にいた連れの二人のうち、厳(いか)ついほうではなく、見た目は普通の少年に向かって「年齢確認ができなければタバコは売れません」と彼の目を見て、同じことを説明した。瞬時に誰がこのグループのリーダーなのか見分けた島に驚き、少年たちは帰っていった。こうして深夜のコンビニには、大きなことから些細(ささい)なことまで、さまざまな事が起こる。背中に刺青を入れている、わけありの島さんは、今日もどこかの「ベターデイズ」で一生懸命働くのだった。

登場人物・キャラクター

島さん (しまさん)

ベテランのコンビニ店員の男性。坊主頭の白髪のおじいさんで、コンビニ「ベターデイズ」の夜勤シフトに入っている。あちこちのお店から頼られ、ヘルプに入って欲しいと頼まれる。パソコンに弱く、作業ものろいが、お客さんを大切にし、人を責めることがない。柔和な性格で一本筋が通っている。怖い相手にも動じず、ダメなことはきちんと注意する。昼間は交通警備の仕事をしている。実の父も育ての父もチンピラだった。背中に龍の刺青を入れている。

子関 弘行 (こせき ひろゆき)

コンビニ「ベターデイズ」で働く男性。素朴な普通の青年で、18歳。怖い客の脅しに負けそうになることもある。1年前にした年齢確認を覚えていてくれ、男同士なのだからエロ本を買うことを恥ずかしがらなくていいと言ってくれた島さんと一緒に働きたいと、「ベターデイズ」の夜勤を希望する。

書誌情報

島さん 6巻 双葉社〈アクションコミックス〉

第4巻

(2023-02-28発行、 978-4575858150)

第5巻

(2023-10-26発行、 978-4575859034)

第6巻

(2024-07-25発行、 978-4575859898)

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