後宮の結び人

後宮の結び人

中国の唐をモチーフにした架空の時代。本屋で写本の仕事をしていた李小鈴(リ・シャオリン)は、ある日、『後宮恋愛譚』の作者である丕天佑の担当となる。憧れの丕天佑から原稿をもらうため、後宮に向かった小鈴は、丕天佑の正体が皇太子の隆鳳であることを知る。隆鳳の執筆時間を捻出するため、後宮内の問題を解決する小鈴を描く、中華後宮ミステリー。スクウェア・エニックス「ガンガンONLINE」にて、2021年1月より連載を開始。

正式名称
後宮の結び人
ふりがな
こうきゅうのむすびびと
原作者
小早川 真寛
作画
ジャンル
東洋史
 
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

後宮を舞台にした小説『後宮恋愛譚』に魅了された李小鈴は、出版や印刷を行う「本屋」で働いていた。『後宮恋愛譚』の作者、丕天佑の担当になれば、いち早く物語の続きが読める。そんな動機で就職した小鈴だったが、彼女の仕事は「印刷部」の写本係。作家との接点は一切ない部署だった。そんなある日、「出版部」に呼ばれた小鈴は、突然、丕天佑の担当を命じられ、丕天佑が住む後宮に行くよう指示される。「出版部」の上役によれば、丕天佑はこの1年、原稿が書けずに悩んでいるらしい。小鈴にとっては願ってもない話だが、3か月の間に原稿をもらえなければ、「印刷部門」へ逆戻りという、厳しい条件付きであった。こうして小鈴は、女官として後宮に足を踏み入れた。丕天佑がいるという部屋に案内された小鈴だったが、彼女の前に姿を現したのは、皇太子の隆鳳であった。「丕天佑は絶世の美女である」と想像していた小鈴は腰を抜かすが、丕天佑の正体は隆鳳だったのだ。隆鳳によると、自分が小説を書いていることが母である皇后にバレ、それ以来公務を増やされてしまい、執筆時間がないという。その公務とは、「後宮内の問題を解決すること」であった。小鈴は隆鳳の原稿をもらうため、後宮で起きている問題の裏に隠された、謎を解き明かしていくことになった。

登場人物・キャラクター

李 小鈴 (り しゃおりん)

18歳の少女。ツインテールが特徴。後宮を舞台にした恋愛小説『後宮恋愛譚』に魅了されたことをきっかけに、出版・印刷を行う「本屋」に就職。「印刷部」にて写本係として働く。『後宮恋愛譚』の作者、丕天佑の担当になることを夢見て、「出版部」への異動を希望し続けて4年。ある日突然、丕天佑の担当を命じられ、丕天佑が住むという後宮へと赴く。丕天佑の正体が、皇太子の隆鳳であったことにショックを受けるが、彼の執筆時間を確保するため、後宮で起きる問題解決に乗り出す。4年間、様々な書物を写本していたため、知識が豊富。また、観察眼が鋭く推理力に長(た)ける。謎を解き明かす際の決め台詞(ぜりふ)は「結び解けた」。

隆鳳 (りゅうほう)

次期皇帝と目される皇太子。長身長髪の青年で、身分を隠し、「丕天佑」のペンネームで恋愛小説『後宮恋愛譚』を執筆する。作家活動が母である皇后にバレてしまい、公務を増やされてしまう。その影響で執筆活動ができなくなっていた。新しい担当者の李小鈴が後宮の問題を解決してくれるおかげで、執筆活動を再開する。

クレジット

原作

小早川 真寛

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