忍者武芸帳 影丸伝

忍者武芸帳 影丸伝

戦国時代末期、天下統一を進める織田信長に立ち向かう忍者影丸を中心に、仇討ちに生きる剣士など、時代の荒波の中で生きる人々の過酷な戦いを描いた社会派群像時代劇。

概要

群雄割拠する戦国時代末期、親の仇坂上主膳を追う結城重太郎は謎の忍者影丸と出会う。虐げられる者のために戦う影丸影一族織田信長の天下統一の野望に抗って活躍し、坂上主膳明智光秀の影武者になったことから、結城重太郎もまた時代の荒波の中に巻き込まれていく

登場人物・キャラクター

主人公

野武士を自称し、各地で起こる農民たちの土一揆を支援して、武士階級打倒の戦いを進める謎の忍者。無風道人から愛州陰流の陰の流れを受け継いだ弟子で、影分身など様々な忍びの術を駆使する。特殊能力を持つ男たちを... 関連ページ:影丸

主人公

出羽国の伏影城城主結城隼人光春の息子。永禄3年、家老坂上主膳の謀反により父を殺され、長年土牢に幽閉されていたが家臣に救出された。坂上主膳を追う仇討ちの途中で臨終間際の北条家家臣上泉秀胤から陰の流れ疾風... 関連ページ:結城 重太郎

生き別れた影丸を探して、3年間旅を続けていた妹。忍びの技を持ち、環境の変化に本能的に反射できる化性(けしょう)と呼ばれる性質を身に付けている。旅の途上で見かけた結城重太郎の命を助けたことから恋い慕うよ... 関連ページ:明美

眼力の百蔵

片目の猟師。火縄式二連銃を使い、射撃の腕は名人級。結城重太郎を狙った後で影丸に命を救われ、懇願して家来となった。後に蔵六の元で坂本の馬借隊の隊長となって働き、明智十人衆の一人との撃ち合いで、燧石式の銃に敗れ死亡している。

巣走りの才蔵

影丸に従う坂本の馬借(馬による運送業者)。蔵六以外の影一族亡き後、影丸の腹心として一向一揆の農民たちを指揮した。

影一族の一人で本名は鬼吉。「韋駄天の鬼吉」の異名を持つ。頭が亀のように胴体に引っ込む特異体質の持ち主で、亀を使う術にも長けている。伊予国出身で盗伐をした父親が見つかり殺された後、盗賊の鈴鹿の夜叉姫に育... 関連ページ:鬼吉

太郎

蔵六こと鬼吉の息子。生き別れた父親を明美や無風道人と共に旅をしながら探していた。底なし沼に呑まれかけたところを結城重太郎に救われた後で鬼吉と巡り会い、以後は影一族と暮らしている。

影一族の一人で、本名は小助。飛騨国吉城郡の部落出身で、幼いころから動物の言葉を解し、家を出て穴熊と暮らすうちに穴堀りの技を覚えた。地中を移動できるほか、スカンクの臭気銃のような臭気をお尻から発射できる... 関連ページ:小助

捨吉

影一族の一人。本名は捨吉。幼いころ父親が盗みを働いたために家族が村人に殺され、一人生き残ったところを炭焼きの伝造に化けた影丸に救われて育てられた。危険を感じると体から電気を発する特異体質によって敵を感電死させることができ、これはデンキウナギのような器官を体内に持つためと説明されている。

影一族の一人。本名は平太。両足に水かき、脇腹にエラのような孔があり、水中を自在に泳ぎ回り、呼吸することが可能。村人の私刑によって殺された農民一家の生き残りで、湖に突き落とされて死んだ母親に会うために長... 関連ページ:平太

影一族の三人。熊に襲われた夫婦のうち夫が死に、妊婦の妻が後を追う前に産み落とした三つ子。通りかかった影丸が出産に立ち会ったが、蔵六が出し抜いて三つ子を連れ去り、19年かけて忍者に育て上げた。三つ子であ... 関連ページ:三つ

モデルは実在した人物で、抜刀術(居合術)の始祖とされる林崎甚助。坂上主膳に討たれた浅野重治の子供で剣の達人。しかし結核に蝕まれていて、その脆弱な体を補うため、後に神明夢想流と呼ばれる抜刀術を編み出した... 関連ページ:林崎 甚助

上泉信綱と共に愛州陰流を伝授された同門の者だったが、剣法を人を殺す方法に過ぎないと考え、忍法の陰の流れのみを受け継いだ怪僧。影丸に陰の流れを伝えた師であり、暗殺を生業としている。得た金は貧しい農民や戦... 関連ページ:無風道人

伊賀忍者だったが天下取りの野心にかられて妹の蛍火共々抜け忍となり、出羽国伏影城の家老となったうえで城主結城隼人光春を殺して城を乗っ取った。だが影丸の操る雷雲党と農民の襲撃により城を失い、その後、顔がそ... 関連ページ:坂上 主膳

伊賀からの抜け忍で、伏影城を乗っ取った坂上主膳の妹。伏影城下で辻斬りを繰り返す先代城主の息子結城重太郎の左腕を地摺り残月の太刀で斬り落としたが、自分も影丸に左腕を斬り落とされてしまう。次第に結城重太郎... 関連ページ:螢火

戦乱や一揆で浮浪児となった子供たちが作った盗賊団の頭目。指導力と生活力があり、喧嘩も大人を打ち負かすほど強い。廃城を根城に子供だけの国を作ろうとするが、金を持ってくると約束した無風道人が戻る前に、金塊... 関連ページ:苔丸

浮浪児たちの盗賊団に加わった気丈な少女。父を殺され、母や姉が兵隊に連れて行かれたため、男の目をごまかすために男装していた。盗賊団を率いる苔丸と愛しあう仲になるが、仲間割れを起こした勘太の人質になってしまい、苔丸のためにみずから命を落とす。

ツグミ

浮浪児たちの盗賊団に加わった幼い少女。同い年くらいの男の子ゴマメと仲良しだったが、仲間割れした子供たちが兵隊たちに襲われた際、ツグミと苔丸以外は殺されてしまう。生き残ったツグミは苔丸と共に、農民となって暮らしていく。

宗 忍性

唐の国の忍法使いだったが、ハンセン病に感染したため屍のような容貌となり、人目を避けて日本へ渡航。さらに日本近海の無人島に渡って一人で暮らしていた。その島に流れ着いた結城重太郎の腕を見込んで唐忍法波の鼓を伝え、7年近くをかけて会得させた。その後の生死は不明。

戦国時代に新陰流を完成させた実在の人物、上泉信綱(かみいずみのぶつな)がモデル。愛州陰流に始まる陰流剣法の伝承者であり、弟子の柳生宗厳の道場で、結城重太郎に秘太刀の数々を授けた。また上泉秀胤の父でもあ... 関連ページ:上泉 信綱

歴史上の実在の人物であり、石舟斎の号を持つ柳生宗厳がモデル。剣聖上泉信綱の弟子にして新陰流の達人。永禄9年、結城重太郎と立ちあうも、かなわぬと知って、大和の国の柳生の里の柳生道場に迎えた。そこで結城重... 関連ページ:柳生 宗厳

実在した伊勢国の戦国大名北畠具教がモデル。小萩という娘がいる。塚原卜伝から卜伝流を学び、上泉信綱も師とする剣の達人。伊勢の守護職からは隠居している。魔風の谷でかまいたちを受けた林崎甚助を助け、結核全快... 関連ページ:北畠 具教

小萩

北畠具教の娘。北畠具教が助けた林崎甚助を看病して思いを寄せるが、京都に向かう林崎甚助に父の計らいで同行しようとしたところを苔丸たち浮浪児に襲われ、刺殺されてしまう。

おばば

隠棲する家の地下できのこやカビを栽培し、また人体解剖を行うなどして、薬の研究を続ける謎の老婆。北畠具教の娘の小萩に薬を提供し、林崎甚助の結核を全快させた。実は無風道人の師であったことから、陰の流れの創始者愛州移香斎の娘か、二代目の古藤織之助の妹かもしれないと指摘されている。

実在の歴史上の人物、織田信長がモデル。天下統一を進め、農民一揆や一向一揆を仕掛けてくる影丸を疎ましく思っている。無風道人に影丸暗殺を依頼した後、配下の明智光秀の影武者である坂上主膳を狙う結城重太郎を利... 関連ページ:織田 信長

歴史上の実在の人物、明智光秀がモデル。織田家の重臣で影武者を多く従え、顔が似ていることから自分に成り代わろうとした坂上主膳をも影武者として取り込んでいる。明智十人衆と呼ばれる凄腕の忍者たちを抱え、天正... 関連ページ:明智 光秀

木下 藤吉郎

歴史上の実在の人物、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)がモデル。織田家重臣として織田信長に付き従い、結城重太郎を利用しての影丸暗殺の企てにも同調した。織田信長からも一目置かれている。

顕如

歴史上の実在の人物、浄土真宗本願寺派11代目宗主の顕如がモデル。織田信長を法敵として、信徒たちによる一向一揆を率いた。影丸と手を結んで戦っていたが、力尽きて織田信長の前に屈し、その結果影丸も見捨てられることになった。

集団・組織

影一族

『忍者武芸帳 影丸伝』の組織。影丸が組織した精鋭忍者集団。7人のうち3人しか血縁者はいないが、影丸を通して全員が家族のような絆で結ばれている。三つ子の三つ以外は水中で活動できる岩魚、体から電気を発する... 関連ページ:影一族

明智十人衆

『忍者武芸帳 影丸伝』の組織。明智光秀配下の選り抜きの忍者集団。大猿、鴉、鉄拳、洞玄など独自の技を持つ強者揃いだったが、蛍火と行動を共にした後、影一族との戦いで全滅している。

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