概要・あらすじ
静岡県Y市。ガリガリで青白い少年、青木靖男は友達から「怪獣」とあだ名され、いじめられていた。ある日靖男は海岸で奇怪な魚を発見。ケガをした魚を「ギョー」と名付け、洞窟で飼うことにした。友だちができた靖男は、いじめにも負けない子供になったが、しばらくして体調を崩して入院してしまう。その間に、ギョーはあまりの醜さのため、大人たちに殺され、海に捨てられた。
時は過ぎ、北海道の大学教授となった靖男は、ギョーのことなどすっかり忘れていたが、ある事件がきっかけでギョーと再会することになる。
登場人物・キャラクター
青木 靖男 (あおき やすお)
小学校低学年の男の子。病弱でガリガリの体をしているため、「怪獣」とあだ名されいじめられる。海辺で怪我をした奇怪な魚を見つけ、洞窟の中で飼う。後に北海道に移住。北海道の大学で原子工学の研究をする。
ギョー
『怪獣ギョー』に登場する生物。静岡県Y市の海岸に打ち上げられた魚。毛が生えているほか、二重になった牙を持っており、気味の悪い姿をしている。怪我をしていたところを靖男に助けられる。大人たちに気味悪がられ、殺されたと思われたが、数十年後に巨大な怪獣となって現れる。
靖男の父 (やすおのちち)
入院した靖男に代わり、ギョーにエサをやりにいく。ギョーのあまりにも薄気味悪い姿に、他の大人たちと一緒に殴り殺してしまう。
マサル
主人公・靖男の息子。靖男の小さいころに容姿はそっくりだが、元気で活発な男の子。