概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
日向 遥 (ひゅうが はるか)
角刈りの逞しい男性で登場時21歳。身長183㎝体重100kg。城北大学柔道部に在籍し、柔道3段。天性の足腰を活かした柔道はロックンロール柔道と謳われ、決め技は背負い投げロックなど、後に「ロック」をつけて呼ばれる。後に必殺技トルネード投げを編み出す。技を決めた後、両手を胸の前でクロスさせた姿は「バッツポーズ」と呼ばれる。 世界選手権100kg級優勝などの実績を重ねる。急死した母に対する慕情が強く、よく涙する。鳴神紫苑と戦いを重ねる中で梁山泊流柔道と出会うことになる。
日向 穂野夫 (ひゅうが ほのお)
日東製鉄の社員。日向遥の次兄。自らも柔道家であり、柔道3段。全日本クラスの実力者だが弟の日向遥にはかなわない。日向遥にとっては世界を目指す同志であり、良き練習相手でもある。
日向 千吉 (ひゅうが せんきち)
日東製鉄の社員。日向遥の長兄。東京毎朝新聞の記者。剣道は3段の実力を持つ。新聞社の先輩だった木暮から特ダネがあると持ち掛けられる。
日向 茜 (ひゅうが あかね)
日向遥の母。日向遥はこの母が大好きで、小学生の頃は雨の日に迎えに来てもらうために、わざと傘を忘れるほどだった。本来泣き虫の日向遥の性格を良く知り、ダンスのように柔道を楽しむよう教えた。日向遥が優勝を誓った世界選手権の一ヶ月前に急死する。
鳴神 紫苑 (なるかみ しおん)
ウェーブのかかった長髪の男性。旧名石堂紫苑。格闘技キリングアーツを主催する真武会で「若師」と呼ばれている。小学校時代から同年の日向遥をねたみ、対抗心を燃やしている。冷酷で残忍な性格。ヒマラヤで電光真空打ちを会得する。
大八州 魅也美 (おおやしま みやび)
口元にほくろのある長髪の女性。目立つ容姿でトップモデルをつとめている。父は世界的コングロマリット暁光グループのCEO大八州重蔵。鳴神紫苑と付き合いながら、日向遥にも近づく。
大八州 タキ (おおやしま たき)
両側に髪を巻いてまとめた女子。登場時中学3年生。祖母の大八州春とよく行動を共にしている。姉は大八州魅也美と対照的に明るい性格。日向遥を応援するようになる。
大八州 春 (おおやしま はる)
おかっぱ頭の老女。90歳を過ぎてなお孫娘と共にフランスに買い物に行ったりパーティーを催したりとかくしゃくとしている。夫は政界の大元老大八州円慈。柔道家日向遥のファンになり、応援に訪れるようになる。
鳴神 道玄 (なるかみ どうげん)
静脈が異様に浮き出た頭の老人。格闘技キリングアーツを主催する真武会の総師。鳴神紫苑を後継者として迎え入れ育てる。政界の大元老大八州円慈と結託し、真武会を裏の実動部隊として動かす。普段はパソコンに囲まれて過ごしている。
戸田 奈津鬼 (とだ なつき)
真ん中にカミナリ型の剃り込みが入った短髪が特徴。登場時20歳。柔道3段で国内では随一の実力を誇る。格闘技キリングアーツを主催する真武会の若師・鳴神紫苑を尊敬し、そのアドバイスを受けて日向遥と対戦する。極貧育ちでハングリー精神には自信を持っている。
マライ・ラダ
長い白髪の不気味な老人。年齢は100歳を超えている。ヒマラヤの山中に住み、いつもマニ車を回している。真空打ちを会得した只一人の能化(教育的指導者)。鳴神紫苑は彼の元を訪ねる。
通草 (あけび)
ショートヘアの女性。倒れていた日向遥を助け、梁山泊のビッグXに引き合わせる。自らも梁山泊流柔道の優れた使い手で、日向遥に実戦を見せる。
ビッグX (びっぐえっくす)
長髪でサングラスをかけ、額の左側に星形の傷がある男性。普段は車椅子で過ごしている。日向遥には、自分は賊と戦っていると言い、梁山泊流柔道の神髄を教える。
集団・組織
梁山泊 (りょうざんぱく)
『新柔侠伝』に登場する組織。(1964年)頃柳勘一によって結成された団体。最初は長野県小諸市の山中に拠点を構えていたが、現在は世界中にちらばった地下組織となっている。暁光グループは最大の敵とみなしている。
関連
柔侠伝シリーズ (じゅうきょうでんしりーず)
4代100年にわたる柔道家の人生と、その技を受け継ぐ者の物語。 関連ページ:柔侠伝シリーズ