日露戦争物語

日露戦争物語

日露戦争の日本海海戦で作戦参謀を務めた海軍中佐、秋山真之の生涯を、史実や当時の世界情勢を反映しながら描いた歴史漫画。序盤は少年期の真之の成長とともに、文明開化で変わる庶民の生活が描かれるが、真之の海軍入隊後は、俳人の正岡子規や当時の外務大臣、陸奥宗光といった、さまざまな実在人物の視点からストーリーが展開する群像劇となる。後半では学術的要素も強まるが、日清戦争の途中で第一部が終了し、未完のままとなっている。

正式名称
日露戦争物語
作者
ジャンル
戦史
 
ドキュメンタリー、実話
 
明治時代
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
全22巻
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概要

明治7年の秋、四国の松山で暮らしていた、廃刀令により職を失った武士の息子、秋山淳五郎真之は、貧しいながらも、持ち前のわんぱくな性格と器用さでたくましく生きていた。武士の時代とは立場が逆転した町人の子供たちと衝突することもあったが、真之の知略と正義感に心服して彼を認めるようになる。翌年、真之は教師を経て軍人となった秋山家の三男、秋山信三郎の援助により勝山学校へ入学。

後に俳人・正岡子規となる少年、正岡升と交友を深め、2人でめまぐるしく変革していく日本の姿を目の当たりにする。時代の気流に乗るべく、東京に住む信三郎の家に身を寄せた真之と升は、兄の貫く質素な生活のなか、東大予備門でさらに研鑽を積む。

そして、西洋列強への危機感を覚えた真之は、学校を退学して海軍への入隊を決意。さまざまな事件を乗り越えながら、やがて勃発する日露戦争の雌雄を決する戦い・日本海海戦を勝利へと導いた海軍中佐秋山真之へと成長していく。

登場人物・キャラクター

主人公

四国の松山出身の男で、後に帝国海軍連合艦隊参謀となり、日露戦争を勝利に導く人物。少年時代は廃刀令により没落した家の五男として貧しい生活を送りながらも、周囲を引っ張る暴れん坊として知られていた。その後、... 関連ページ:秋山 淳五郎 真之

秋山淳五郎真之の幼少時代からの親友で、後に明治時代を代表する文学者となる人物。物語では泣き虫で負けず嫌いの勤勉家として描かれている。祖父である大原観山の私塾から学問を始め、勝山学校、松山中学、共立学校... 関連ページ:正岡 升

廃刀令により没落した四国、松山にある家の三男で、秋山淳五郎真之の兄にあたる人物。後に帝国陸軍騎兵を組織して世界最強を誇ったコサック騎兵を撃退、「日本騎兵の父」と賞される陸軍軍人となる。真之の進学を援助... 関連ページ:秋山 信三郎 好古

材木商で財を成した松山藩士、白川家の三男で、元服後に帝国陸軍軍人・白川義則として輝かしい活躍を残す人物。幼少時代は鼻持ちならない性格で、貧しい生活を送っていた秋山淳五郎真之とたびたび衝突しており、正岡... 関連ページ:白川 精一郎

全国の秀才が集まる共立学校で秋山淳五郎真之が親しくなった男で、後に粘菌の研究で知られる生物学者となる人物。読書家で記憶力にも長けており、晩年には「歩く百科事典」と呼ばれるほどの博学な人物となった。異様... 関連ページ:南方 熊楠

塩原 金之助

明治時代を代表する文学者・夏目漱石として活躍した男で、秋山淳五郎真之や正岡升とは東大予備門の同窓生にあたる。なかでも共に帝国大学へ進学した升とは文芸活動において深い交流があり、「漱石」というペンネームも升から譲り受けたものである。なお、物語では短気な江戸っ子として描かれている。

大日本帝国海軍の軍人で、海軍における航空配備に尽力したことから「海軍航空の生みの親」と賞される人物。また、日露戦争の日本海海戦では第一艦隊第三戦隊参謀として秋山淳五郎真之と並び戦っている。物語では海軍... 関連ページ:山路 一善

李朝時代後期に朝鮮の近代化を目指した開明派として知られる政治家で、朝鮮の歴史に名を残す憂国の志士。清朝からの独立を狙ったクーデターが失敗したことにより日本へ亡命し、国内の世論をけん引していた福沢諭吉と... 関連ページ:金 玉均

岡山県成羽村出身の青年で、大日本帝国陸軍の兵士。広島にある歩兵第二十一連隊で努力を積み、兵士の憧れであるラッパ手を任される。その音色は「幸運のラッパ」と仲間から讃えられるほど評判だったが、日清戦争で銃... 関連ページ:木口 小平

集団・組織

東大予備門

『日露戦争物語』に登場する学校。明治時代に実在した学校で、帝国大学の予科である東京英語学校と東京開成学校普通科が合併して設立されたもの。明治18年に第一中学校となり、明治27年には第一高等学校となる。... 関連ページ:東大予備門

書誌情報

日露戦争物語 全22巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻

(2001年8月発行、 978-4091863317)

第2巻

(2001年11月発行、 978-4091863324)

第3巻

(2002年2月28日発行、 978-4091863331)

第4巻

(2002年6月発行、 978-4091863348)

第5巻

(2002年9月30日発行、 978-4091863355)

第6巻

(2002年12月25日発行、 978-4091863362)

第7巻

(2003年3月28日発行、 978-4091863379)

第8巻

(2003年5月30日発行、 978-4091863386)

第9巻

(2003年8月30日発行、 978-4091863393)

第10巻

(2003年11月29日発行、 978-4091863409)

第11巻

(2004年1月30日発行、 978-4091872210)

第12巻

(2004年4月30日発行、 978-4091872227)

第13巻

(2004年7月30日発行、 978-4091872234)

第14巻

(2004年11月30日発行、 978-4091872241)

第15巻

(2005年2月28日発行、 978-4091872258)

第16巻

(2005年5月30日発行、 978-4091872265)

第17巻

(2005年8月30日発行、 978-4091872272)

第18巻

(2005年11月30日発行、 978-4091872289)

第19巻

(2006年2月28日発行、 978-4091801579)

第20巻

(2006年5月30日発行、 978-4091803641)

第21巻

(2006年8月30日発行、 978-4091806208)

第22巻

(2006年10月30日発行、 978-4091807878)

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