概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
久慈 雷蔵 (くじ らいぞう)
暴力団「濁組」の組長を務める男性。年齢は55歳。夜は星和高校の夜間部に通っている。角刈りのパンチパーマにがっしりとした体格で、上半身から足まで全身びっしりと刺青を入れている。冷静沈着で肝が据わっており、部下のちょっとしたミスも笑って済ませる器の大きな人物で、弱きを助け強きをくじく、文字どおりの「任侠」。妻と娘・美卯が、この先もヤクザの家族と見られるのは気の毒だと、手切れ金代わりにアパート一棟を買い上げて渡し、熟年離婚をしたばかり。人生において、「学」と「食」をやり残したと後悔しており、離婚を機にあらためて星和高校に通って勉強を始め、残り少ない人生の一食一食に思いを込めることを信条としている。高校ではふだんの迫力を抑えて素性を隠し、控えめに過ごしている。自らは学がないと言いつつ、職業柄得たさまざまな経験によって知識は豊富。また、そのいかつい外見とは裏腹に料理を得意としている。ちなみに3年前から下半身の方は勃起せず、使い物になっていない。高校のクラスメートの本村咲子からは「クジラちゃん」と呼ばれている。
本村 咲子 (もとむら さきこ)
星和高校の夜間部に通う女子で、久慈雷蔵のクラスメート。毎週土曜は、メイドキャバクラ「萌々タッチ」で「ミルクちゃん」の源氏名で働いている。ショートボブヘアの美人で、勝気ながら気さくな性格をしている。新たに入学してきた雷蔵にも最初から好意的に接し、彼の高校生活に彩りを添えている。雷蔵に妻子がいるとカンちがいして腹を立てたりと、本村咲子自身は雷蔵に好意を寄せている節がある。一方の雷蔵からは、青春の象徴として、甘酸っぱい印象を抱かれている。
続編
極道の食卓 獄中編 (ごくどうのしょくたく ごくちゅうへん)
任侠漫画を多く発表している立原あゆみの、獄中生活と食をテーマにした作品で、『極道の食卓』の続編。現代日本を舞台に、昼間はヤクザ、夜は学生の二重生活を送る濁組の組長・久慈雷蔵の獄中生活や食事風景を描いた... 関連ページ:極道の食卓 獄中編