概要・あらすじ
ある日、友人と池袋の繁華街を歩いていた女子高校生・村崎まどかは、顔を不気味な覆面で覆った男が、鉈で次々と人を殺していく現場に出くわしてしまう。覆面の殺人鬼は、何故か逃げ遅れたまどかを素通りし、通行人を次々と惨殺していく。多くの人間が殺された後、殺人鬼とまどかの目が合った。殺人鬼が、まどかの目を凝視しながら、彼女を殺そうとした瞬間、彼は本田泰章他2名の警官に取り押さえられる。
九死に一生を得たまどかは、大事をとって入院するが、何故か入院先の病院に、逮捕されたはずの殺人鬼の幻影が現れる。以降、殺人鬼の幻影はまどかに付きまとい、ついには殺人事件が起こってしまう。果たして、まどかが見る殺人鬼の姿は幻影なのか。
登場人物・キャラクター
村崎 まどか (むらさき まどか)
ちょっと天然なところがある女子高校生。彼氏なし。池袋で謎の殺人鬼が連続殺人を犯す現場に居合わせ、自身も危うく襲われるところで、本田泰章他2人の警官に助けられる。その後、入院先の病院で、逮捕されたはずの殺人鬼の幻影を見る。以降、日常の中で殺人鬼の幻影を見るようになってしまう。そして、その殺人鬼の幻影が現れた場所で、惨殺死体が発見され、自分が見ているモノが幻影でないと思い始める。
殺人鬼 (さつじんき)
池袋で大量の通り魔殺人を犯した犯人の男性。ずだ袋のような覆面をかぶり、一切口をきかない男。覆面の下の顔には、自傷行為によると思われる裂傷跡が数多くあり、名前も年齢も顔もわからない。犯行後、警察に拘置されるが、その姿をした幻影が、通り魔事件の目撃者の前に現れ、殺人を繰り返す。
本田 泰章 (ほんだ やすあき)
池袋警察署に勤務する若い警察官の男性。階級は巡査。殺人鬼に殺されそうになった村崎まどかを、同僚たちと協力して助け、殺人鬼を逮捕した。その後もまどかのことを親身になって守ろうとする。まどかの言葉から、警察関係者の中ではいち早く、殺人鬼が異常な能力を持っているのではないか、と疑うようになった。
部長 (ぶちょう)
池袋警察署に勤務する警察官の男性。謎の殺人鬼の取調べの責任者。黙秘を続ける殺人者の取り調べに行き詰まりを感じる中、拘置しているはずの殺人者に、警察署内のトイレで襲われる。警棒でめった打ちされて、意識不明の重体となった。
黒沢と田村 (くろさわとたむら)
村崎まどかと同じ高校に通う女子の友人たち。まどかと一緒に池袋通り魔事件現場に居合わせた。後に、まどかと共に、池袋通り魔殺人事件関係者の集団セラピーの参加メンバー候補になった。2人ともまどかと違って彼氏がいる。
野口 (のぐち)
セラピストの女性。タカグチメンタルクリニックに勤務する。池袋通り魔事件現場に居合わせた人々のための集団セラピーを企画し、村崎まどかに参加を呼びかけた。
場所
池袋警察署 (いけぶくろけいさつしょ)
逮捕された殺人鬼が拘置され、取調べを受けた警察署。殺人鬼はここに拘置されているにも関わらず、池袋通り魔事件の現場に居合わせた人々の前に姿を現し、殺人や暴行を繰り返して、犠牲者を増やしていく。
タカグチメンタルクリニック
東京都内にあるメンタルクリニック。セラピストの野口が勤務する。野口は、池袋通り魔事件の目撃者たちが、殺人鬼の幻影を繰り返し目撃していることから、適切な治療が必要と感じ、タカグチメンタルクリニックで関係者たちの集団セラピーを行うことを企画した。
クレジット
- 原作