沙流羅 The legend of mother

沙流羅 The legend of mother

核戦争後の荒廃した地球を舞台に、生き別れた子供たちを捜すために戦士となった母親の戦いを描く、壮大なSFアドベンチャー。原作は大友克洋。海外でも出版され、アメリカの「ペアレンツチョイス財団賞」を受賞した。

正式名称
沙流羅 The legend of mother
ふりがな
さーら
原作者
大友 克洋
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

核戦争で汚染された地球を逃れて、生き残った少数の人類は、衛星軌道上のスペースコロニーに住居を置いた。それから7年後、1人の科学者から衝撃的な案が出される。それは汚染度の少ない強力な爆弾を使用して地球の地軸を傾け、核で汚染された北半球を冷却して極地化することによって、南半球を居住可能な状態にする、というものであった。この案をめぐって、人々は推進派のエポックと、反対派のマザー・アースの2つの派閥に分かれて激しく対立。

コロニーが内乱状態となるなか、ついに推進強行派によって、強力爆弾「エポック22」が使用されてしまう。地球の優先権をめぐって、コロニーの内乱はさらに激化。一方で、爆弾の影響が収まるのを待たずに、地球へと脱走する者が激増する。

そのうちの1人であるサーラも、家族と共に地球への脱出を図るが、夫のバードがエポックの監視に見つかり逃走。さらに、空港で爆弾テロが発生し、混乱のなかで子供たちとも離れ離れになってしまう。それから数年、サーラは生き別れになった子供たちを探して、荒廃した地球を旅していた。

登場人物・キャラクター

サーラ

荒廃した地球を放浪する女戦士。スペースコロニーでは、「マザー・アース」に属していた。ハラト、サトコ、ツムリ、カズキという4人の子供と夫のバードと共に、幸せに暮らしていた。しかし、内戦が激化したため、コロニーを脱出して地球に降下することを決意し、家族全員で空港に向かう。搭乗時にエポック兵に発見されたため、夫や3人の子供たちと離れ離れになり、まだ乳飲み子のカズキのみを連れて、地球に降下した。 しかし、赤子を連れて女1人で生きていくことは容易ではなかった。荒廃した地球を何日も放浪した末、やむを得ない事情ながら、自らの手でカズキを死なせてしまう。さらにエポック軍の捕虜となり、兵士たちのなぐさみものにされるなど、辛酸を舐め尽くす。 しかし、執念で生き延び、やがて数人の男性を相手にしても、まったく問題にしないほどの屈強な戦士となった。旅の途中で知り合ったツェツェのトラックに乗り、生き別れた子供たちを探している。

ツェツェ

サーラと行動を共にしている黒人男性。旅の商人をしていて、自前のトラックに大量の物資を載せ、街や基地を回って商売をしている。武器の密売など危ない商売にも手を出すやり手で、金にがめつく、危険とみるやさっさと退散するドライな現実主義者。しかし、意外と情に厚く、何かと文句を言いながらも、サーラとの旅を続けている。

ハラト

サーラとバードの長男。コロニー脱出時に、サーラからサトコとツムリを託される。地球で妹たちと共に孤児施設送りとなり、劣悪な環境のためツムリが衰弱。兵士の家族は待遇が良くなるという話を聞き、ツムリを助けるためエポック軍に志願した。しかし、弟を救うことはできず、自責と後悔の念に苛まれたまま軍を離脱。 義勇団「破羅徒」の前身である武装組織に加わり、やがてそのリーダーとなった。山賊行為を行っていたときに保護したクラウスを「ツムリ」と名付け、弟の身代わりとして傍らに置いている。果断で戦闘意欲に富むが、死に急ぐような破滅的な振る舞いが多い。和平会議乱入時に、相手を挑発するような危険な行動を取ったため、副リーダーのモードンの不信を買うことになる。 その後、「ラッツ」と名を変えて、新たに結成された和平部隊「緊急保護軍」に参加する。

サトコ

サーラとバードの長女。コロニー脱出時に両親と離れ離れになり、地球到着後に兄のハラト、弟のツムリ共々、孤児施設に収容された。施設では男女が別の棟だったため、兄や弟の詳しい状況は分からず、やがてハラトがエポック軍の兵士に志願。ツムリも体が弱って別の施設に移されたため、1人となった。その後、反戦平和を説くテレスと出会い、彼女の教えに共感。 テレス教会の信徒となり、エポック軍が支配する街で看護活動や布教を行う。

ツムリ

サーラとバードの次男。スペースコロニーで両親と離れ離れになり、兄のハラト、姉のサトコと子供3人だけで地球に降下した。地球の孤児施設に収容されるが、栄養失調で立てなくなり、衰弱しきってしまったため、別の施設に強制的に移動。ハラトが前線送りになった末に餓死する、という悲惨な最期を遂げた。

カズキ

サーラとバードの三男。スペースコロニーを脱出したときは、まだ生後間もない赤ん坊。サーラに抱かれていたため、離れ離れにならずにすんだ。しかし、地球で夜盗の襲撃を受け、他の避難民と岩陰に隠れていたとき、泣き声をあげようとしたため、サーラに口をふさがれて窒息死した。

バード

サーラの夫。妻と子供たちを連れて、エポックの宇宙船で地球に脱出しようとした。しかし、マザー・アースのメンバーだったため、搭乗の途中でエポック兵にとがめられる。妻子からエポック兵の目をそらそうと、単独で逃走。そのままコロニーに残り、のちに12人委員会のメンバーとなった。

ルシア

17歳の女の子。マザー・アースの軍が支配する村に住む。地球降下時に両親を亡くし、村の農場で働く老人に育てられた。同じ境遇のトキと恋人同士。トキは気が小さく、兵士には向かないにも関わらず、軍人になることにこだわっている。そんな彼の身を案じている。

トキ

マザー・アース軍の青年。恋人のルシアと同じく両親がおらず、村の大人たちに育てられた。地球をさらに荒廃させたとして、エポックに激しい敵意を抱いている。本来は気の優しい少年。エポック兵の銃殺を命じられた際に、命令を遂行することができず、軍を追われる。

大佐 (たいさ)

マザー・アース軍の司令を務める男性。発掘作業が行われている巨大な坑のある街の守備を任されている。強欲で、サーラが発見した、地下の湖底に沈んでいる金塊を独り占めすることを企む。そして、情報を持ってきたトキを、部下に命じて抹殺しようとする。

エポックの男 (えぽっくのおとこ)

エポック軍の男性。マザー・アース軍の捕虜となっている。捕虜たちの頭目的存在で、ツェツェに交渉を持ちかけて武器を入手。捕虜のエポック兵たちを指揮して、マザー・アース軍に対して反乱を起こす。右足に義足をはめ、いつも杖をついている。これは敵兵を油断させるための擬態で、本当は両足とも健在である。

ザール

エポック軍の少年兵たちが支配する極寒の基地のトップを任される少年。階級は中尉。40歳以上の大人たちは、地球を破壊した愚劣な存在であるとして、放射性廃棄物の発掘という危険な仕事をさせている。司令官を母と崇め、彼女の言いなりのように見えるが、実は、ザールこそが真の支配者であり、司令官を裏で操っている。

ケーブ

エポック軍の少年兵たちが支配する極寒の基地の少年兵。非常に大柄な男子で、大人をしのぐパワーとタフネスを誇る。しかし、精神は幼児のままで、ちょっとケガをしただけで泣きだしてしまう。反抗するサーラに制裁を加えようとして、返り討ちに遭う。そのときサーラに母親の匂いを感じ、彼女を慕うようになる。

マール

エポックの少年兵たちが支配する極寒の基地の男性幹部兵。司令官やザールが行わせている放射性廃棄物の発掘に反対したため、反動勢力として身柄を拘束される。自分に賛同する者を密かに集めており、サーラが起こした騒動に乗じて反乱を起こす。

司令官 (しれいかん)

エポックの少年兵たちが支配する極寒の基地の女性司令官。ザールをはじめとする少年兵たちから母と崇められている。彼女もまた、兵士たちを自分の子供とみなしている。贅沢な暮らしをしており、少年兵たちの上に君臨する女帝のように見えるが、実はザールに操られている傀儡にすぎない。

テレス

テレス教会の女教祖。かつては娼館の女将だった。突然神がかりになって、女性たちを信徒にして教会を作った。エポック軍が支配する街の外れにある、壊れた教会を拠点に布教活動を行い、信徒たちからの尊敬を集めている。だが、現世は地獄であり、戦争やそれに伴う苦難を、神の試練と捉えている。シスターたちに「殉教せよ」と教え、妊娠した者には堕胎を強要するなど、「死」に救いを求めている。

セラ

テレス教会の信徒の少女。サトコを実の姉のように慕っていて、いつも彼女について回っている。まだ生理も始まっていない年端のいかない子供であるため、テレス教会の活動の1つ、兵士たちへの慰安からは外されている。

アテナ

テレス教会でシスターをしている少女。サーラから家族の写真を見せられ、彼女がサトコの母親であることに気づく。親の名も知らない孤児として育ったため、サトコへの羨望と嫉妬から、一度は知らないと答える。しかし、罪悪感からテレスに真実を伝えた。兵士への慰安行為により妊娠した際、一時教会を抜け出して、ミーナという子供を産んでいる。

ユキト

エポック軍の男性兵士。テレス教会のある街に駐留している。戦車兵として前線に出撃した際に重傷を負った。サトコとは旧知の仲で、彼女を慕っている。テレス教会のシスターたちが軍に連行されたことを知り、サトコの身を案じて、負傷の身ながら銃を手に駆けつける。

前線基地司令 (ぜんせんきちしれい)

エポック軍前線部隊の司令を務める男性。テレス教会のある街に駐留している。兵士たちに反戦平和の教えを説くテレス教会の存在を危険視し、厭戦思想を吹き込むスパイとして、テレスとシスターたちを拘束。兵士たちに与えてなぐさみものにする。

クラウス

ハラトが「ツムリ」と呼んで連れている少年。10歳のときに戦乱で家を失ったため、家族と避難した。その途中で、当時ハラトの属していた武装組織の襲撃を受けて両親は死亡。他の避難民も皆殺しとなったが、ツムリと似ていたためハラトに保護され、ただ1人生き残った。生きのびるために、ハラトの要求に応えてツムリを演じている。 しかし、内心ではハラトを憎んでおり、武装組織「破羅徒」の他のメンバーにも、心を許してはいない。亡父が飛行機乗りだったこともあって、飛行機の製造をしているマギーに懐いている。

マギー

飛行機の製造とテスト飛行を行っている老人。和平会議が行われている街・バイロンで仕事をしている。実は、「エポック22」を開発した科学者の1人。使用された爆弾の1つが不発のまま残っていることを知っており、その場所を見つけるため、飛行機を造っていた。「エポック22」が再び使用される前に処分するため、武装組織「破羅徒」に不発弾のありかを教えて、発掘させる。

モードン

武装組織「破羅徒」の副リーダー格の青年。いつまでも夜盗や山賊行為を続けることはできないと感じ、和平会議に、穏便な形で自分たちの領土と自治を認めさせるのが得策、と考えている。そのため、会議に乱入した際過激に行動を取って仲間を危険にさらしたハラトに、リーダーの交代を迫る。

タスコ

武装組織「破羅徒」に属する青年。勲章をもらったこともある優秀な整備兵。発掘した「エポック22」の修理を任されているが、再び使えるようにするまでの技能は持ち合わせていない。和平会議に参画して自分たちの権利を主張すべきだ、と考えているモードンに同調している。

ダル

武装組織「破羅徒」に属する青年。和平会議に乱入したとき、ハラトが暴走したため、左腕を撃ち抜かれるという重傷を負った。モードンの考えに賛同しており、ハラトとモードンが、リーダーの座をかけて決闘を行った際、密かにハラトを背後から襲う。

ハンス・ベルグード (はんすべるぐーど)

和平会議の議長を務める男性。和平会議は、エポック軍とマザー・アース軍の停戦合意を目指している。停戦の成立という目的のためには、多少の犠牲もやむを得ない、と考える冷徹な政治家。しかし、和平を実現しようとする情熱は本物。「エポック22」を交渉材料とした武装組織「破羅徒」の乱入や、コロニーと共に地球に戻って来た12人委員会の登場による混乱を、何とか収拾しようと苦慮することになる。 作中では「ハンス・ベルナール」と表記される場合もある。

ハムッド

マザー・アース軍部総司令官を務めるスキンヘッドの男性。マザー・アースの代表として、和平会議議長のハンス・ベルグードや、エポック軍代表のベイツと交渉を行う。父親はマザー・アース創設者の1人。しかし、コロニーと共に地球に戻ってきた12人委員会を、理想だけを追った古い教義にとりつかれた集団とみなしている。 和平会議で優位に立つべく、マザー・アース軍単独でのコロニー「UNITED OBIT-57」の制圧を目論む。

ベイツ

エポック軍の将軍を務める男性。和平会議のメンバーの1人。エポックの代表として、議長のハンス・ベルグード、マザー・アース軍代表のハムッドとの停戦交渉に臨む。コロニーと共に地球に帰還した12人委員会の要求を、マザー・アース内の内輪もめとみなし、マザー・アース軍のみで対処するように要求する。 その一方で、密かに偵察部隊を派遣してコロニーの動向を監視するなど、したたかな行動を見せる。

アッシール

コロニーに残ったマザー・アースの首脳・12人委員会の代表を務める老人。スペースコロニー「UNITED OBIT-57」で地球に帰還し、和平会議と交渉を行う。平和的解決を望んでいるが、自分たちの主権と自治を守るためには1歩も引かない、強硬な姿勢を見せる。

ムサディー

マザー・アースの老人。地球に帰還したコロニー「UNITED OBIT-57」を迎えるため、インドのバンガロールからやって来た。以前からスペースコロニーのメンバーと無線で連絡を取っており、和平会議が開催されたことを、コロニーの12人委員会に伝えた。

トマル

マザー・アース軍に属する男性。階級は中尉。コロニー「UNITED OBIT-57」の調査隊隊長を務める。「UNITED OBIT-57」への立ち入りを強行しようして、アッシールに拒否される。その際、コロニーのレーザー砲による攻撃で、多大な被害を出してしまう。レーザーを無力化するため、夜陰にまぎれてコロニー内への潜入を図る。

ジロ

エポック軍に属する男性。階級は少佐。司令官であるベイツの命令を受け、密かに部隊を引き連れて、コロニー「UNITED OBIT-57」に接近。トマルの指揮するコロニー調査隊の監視を行っていたが、トマルに依頼され、彼と共にコロニーに潜入することになる。

ライラ

かつて武装組織「破羅徒」に属していた女性兵士。和平会議が行われているバイロンの街にある「サロン・キューピッド」という店で働いており、バイロンに潜入したハラトを匿った。ハラトに憧れている。彼を死なせたくないという思いから、和平会議議長のハンス・ベルグードを暗殺するため銃を手に飛び出したハラトを、寸前で止める。

ユーリッヒ

「緊急保護軍」の隊長を務める男性。「緊急保護軍」は、和平会議の開催を機に、新たに結成された中立の部隊。階級は少佐で、和平会議議長のハンス・ベルグードより部隊の指揮を任されている。「ラッツ」と名を偽って部隊に入ったハラトの正体に気づいているが、そのことについて咎めることはなかった。

集団・組織

エポック

スペースコロニーでの争いに端を発した勢力の1つ。「積極的に地球の新しい時代を築いていくべき」と主張。強力爆弾「エポック22」を使用して、地球環境の回復を推進した。マザー・アースを「建前ばかりの殉教者」と非難し、地球でも激しく争い続けている。

マザー・アース (まざーあーす)

スペースコロニーでの争いに端を発した勢力の1つ。「愛と平和と緑の大地を実現する」という教義を掲げる宗教的な一派。これ以上地球を傷つけるべきではないと主張し、強力爆弾「エポック22」を利用した地球環境の回復に反対。地球をさらに汚したエポックとは相容れないとして、地球でも各地でエポックとの戦争を続けている。

テレス教会 (てれすきょうかい)

テレスを教祖とする女性だけの宗教組織。反戦平和を唱えている。エポック軍が支配する街の外れにある壊れた教会を拠点に、戦災孤児や避難民たちの面倒を見ている。野戦病院で看護の手伝いをすることにより、エポック軍から糧を得ている。しかし、それだけでは生活が成り立たないため、シスターたちが兵士らの慰安婦になっている。

破羅徒 (はらと)

ハラトが指揮する武装組織。主な構成員はエポック軍やマザー・アース軍の脱走兵や土地のならず者たち。義勇団を名乗っているが、山賊まがいの略奪により糧を得ており、土地の者たちから恐れられている。不発の「エポック22」を発掘し、これを交渉材料として和平会議に乱入。会議での発言権を認めるよう要求する。しかし、和平会議のメンバーは信用できないとするハラトと、交渉のために無用な戦闘は避けるべきというモードンたちとの間で、軋轢が生じる。

12人委員会 (じゅうににんいいんかい)

マザー・アース派のメンバーの首脳。多数の人類が地球へと降下した後も、スペースコロニーに残った。「愛と平和と緑の大地を実現する」というマザー・アース本来の教義を果たすため、大気圏突入可能なコロニーでの地球降下を強行。和平会議への参加を要望する。

緊急保護軍 (きんきゅうほごぐん)

和平会議が開催されたことにより、急遽開設された中立の部隊。和平会議の議決事項の保護と監視活動が主目的。災害時には一般市民の救済、保護にあたる。緊急に募集された急ごしらえの部隊のため、入隊希望者の身分照会はかなりいいかげん。

場所

巨大な坑のある街 (きょだいなこうのあるまち)

マザー・アース軍が支配する地中に埋もれた街。中心部に巨大な坑があり、軍による発掘作業が行われている。作業にはエポック軍の捕虜を利用。劣悪な環境での作業を強いているため、たびたび捕虜たちによる反乱が起きている。そんななか、坑の最深部にある地底湖で、サーラが金塊を発見。大きな騒ぎに発展することになる。

極寒の基地 (ごっかんのきち)

エポック軍の基地。サーラとツェツェが訪れた極寒の地にあり、司令官とエポック軍の少年兵たちが支配している。40歳以上の大人は地球を汚染破壊した責任があるとして、虫けらのような扱いを受けている。中心部に原子炉があり、エネルギーとして利用するため、司令官とザールの指導のもと、大人たちに危険な放射性廃棄物の発掘を行わせている。

バイロン

商業活動が活発に行われている活気あふれる街。和平会議の開催地となったため、エポックとマザー・アースの大軍が集結。さらに、両派の人々が会議場前に集まって互いに罵声を飛ばしあう一方、和平実現を祈る者がいるなど、混沌とした状態になっている。

UNITED OBIT-57 (ゆないてっどおーびっとふぃふてぃせぶん)

サーラとバードが、子供たちと暮らしていたスペースコロニー。大気圏突入能力を保持している。地球のマザー・アース派からの連絡で、和平会議が開催されたことを知り、ほかの4基のコロニーと共に地球に降下してきた。ミサイルをも無力化する強力なレーザー砲を装備していて、容易には近づけない。

その他キーワード

エポック22 (えぽっくとぅえんてぃつー)

強力爆弾。核で汚染された地球の北半球を冷却・極地化して、南半球を居住可能にすることを目的に使用された超兵器。使われたのは1発だけと思われていたが、実際はかなりの数が使用された。その結果、当初は影響の及ばないと考えられていた南半球にも、多大な被害をもたらすこととなった。

和平会議 (わへいかいぎ)

バイロンという街で開催された会議。エポック軍とマザー・アース軍の和平を推進するため開かれた。ハンス・ベルグードが議長を務め、停戦合意の草案をまとめるべく、マザー・アース代表のハムッドとエポック軍代表のベイツとの和平調停を進めた。しかし、武装組織「破羅徒」の乱入や、スペースコロニーの地球帰還により混乱をきたす。

クレジット

原作

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