概要・あらすじ
私立今一高校に転校してきた犬古谷志郎は、鼻血を出すと犬に変身してしまう体質の持ち主。犬ゆえの俊敏さを買われた志郎は、同じクラスで拳闘部マネージャーの来栖桃子にスカウトされて、廃部のかかったボクシング対抗試合に出場することになる。対戦相手の戸隠は、桃子に執拗に交際を迫る変態だが、ボクシングの腕は県代表レベル。
鼻血が出るから顔面にパンチを喰らえないというハンデを抱えて、志郎はボクシング対抗試合にのぞむ。桃子の誤解によりなんとなく恋が発展していくラブコメディ短編。
登場人物・キャラクター
犬古谷 志郎 (いぬごや しろう)
私立今一高校の来栖桃子と同じクラスに転入してきた転校生。犬古谷家の男性のみにあらわれる宿命として、鼻血を出すと犬に変身する体質の持ち主。犬になった時には「シロ」と呼ばれる。動きは犬のように俊敏だが、嗅覚についても普段から犬並みのため、くさやの干物、ニンニクなど、強烈な臭いを発する物には弱い。 来栖桃子に誘われ、拳闘部に入部する。ボクシングでの階級はバンタム級。家はペットショップ「犬古屋」を経営している。同じく犬になる体質の父親とは、犬になった状態でよく親子ゲンカをする。
来栖 桃子 (くるす ももこ)
私立今一高校拳闘部のマネージャー。次の対抗試合で全敗すると拳闘部が廃部になってしまうため、同じクラスに転入してきた志郎を拳闘部にスカウトする。トータルで18回、戸隠に交際を迫られているが、変態だとの理由で断り続けている。「(鼻血がでると犬になるから)ボクシングなどできる体ではないのに」、「(犬になっても)やつは本望だと思います」との志郎両親の言葉を誤解して、志郎が重病だと思い込む。
戸隠 (とがくし)
私立東天高等学校のボクシング部員。トータル18回と、来栖桃子に執拗に交際を迫り続ける変態。ボクシングの実力は県代表に選ばれるほどだが、ライト級なのにバンタム級の犬古谷志郎に試合を申し込むうっかり者でもある。
志郎の父親 (しろうのちちおや)
犬古谷志郎の父親。犬古谷家の男性のみにあらわれる宿命として、笑うと犬に変身する体質の持ち主。犬になった時には「オヤジ」と呼ばれる。
- SHARE
-
-
- EC
-
