あらすじ
第1巻
男子高校生の水嶋悟は、小説家の父親、水嶋豊と共に、東京から神の住まう秘境の村との言い伝えがある、山間の峰花烔村に引っ越してきた。新しい家で荷ほどきの作業中、悟はふらっと家の裏にある山に足を踏み入れる。そこはうっそうとしており、悟はあっという間に方向感覚を失ってしまう。遭難という二文字が頭をよぎり、焦りながら歩を進めると、遠くから物音がすることに気づく。誰かいるのかと進んでみると、そこには全裸で水浴びをする女性の姿があった。悟は予想しなかった光景に、驚きのあまり持っていたスマートフォンを投げ出し、逃げ出してしまう。どこをどう走ったかわからないまま無事に家に辿り着いた悟は、勝手にいなくなったことを父親に叱られ、あの山への立ち入りが禁じられていたことを知る。その後、新しい学校への登校が始まり、クラスメートからも歓迎され、ほっと胸をなでおろす悟だったが、クラスメートたちが皆一様に自分のことを詳しく知っていることに驚く。父親が小説家であることや、悟の母が亡くなっていることなど、まだ誰にも話していないことまですでに知られていることに、悟は気味の悪さを感じ始める。その後、失くしたスマートフォンを探すため、再び山の中へ向かうことを決めた悟だったが、村人たちの視線が気になり、まるで監視されているかのような錯覚に陥る。陽も暮れてきた頃、なんとかスキを見て山の中に入った悟は、そこであの時の女性と再び遭遇。迫り来る監視の目をかいくぐり、女性に導かれるまま山の奥へと進んでいく。七海と名乗ったその女性は、自分が村に伝わる女神、桃王母の子孫であることを明かす。そして、この村の長寿にまつわる伝説の物語について語り、自分が不老不死の桃の実を守っていると話す。七海には、桃の実が熟したら、それを相手となる男性に食べてもらい、次の子孫を作るという大切な役割があった。ふだんは人と顔を合わせることのない七海は、村の外からきた悟に運命を感じ、悟に自分の相手になって欲しいと迫り、悟は深く考えずにその申し出を承諾する。
第2巻
峰花烔村では4年に1度、村人全員参加で行われる伝統の祭り「蟠桃祭」の本番当日を迎えた。水嶋悟は行動を共にするクラスメートたちのスキを見て、祭りのクライマックスとなる花火大会のあいだに、山中の七海のもとへと向かおうとしていた。そんな悟の行動を予想していた入江一成は、七海に会いに行く悟を利用し、村の秘密を知って正気を失った一成の母を村外へと逃がそうと考えていた。そのため、まずは監禁されている弟の入江樹を解放。母親と共に逃げて欲しいと、自分の母親への思いすべてを樹に託す。計画は順調に進んでいると思い込んでいた一成だったが、いっしょに逃げたはずの母親が取り残されており、家から消えたのは樹の姿だけだった。一方、悟は一成から教えられた道を通って、七海のもとへと向かう。しかし、その先で悟の目に飛び込んできたのは、馬乗りになった樹が七海を刃物でめった刺しにするという悲惨な光景だった。血まみれの七海と返り血を浴びた樹の姿を見て一気に頭に血が上った悟は、樹に飛びかかり制止しようとする。すると悟の背後で、もう動くはずのない七海がゆっくりと起き上がる。彼女は神の子孫であり不老不死の身で、体中にあったはずの刺し傷は、みるみるふさがっていく。そして、こんなことで自分は死なないと、自らに流れる呪われた血を嘆きながら、この村に伝わる伝説の物語、その真実について語り始める。七海は、自分が背負う神の子孫としての宿命を、自分の代で終わらせたいと考えていた。そして今後は何事にも縛られず、平穏に生きて欲しいという自身の思いを吐露する。すべてを知った悟は、自分の力でこの村に根付く悪しき因習を断ち切ることを決意。少しずつ協力者を増やしていく。
登場人物・キャラクター
水嶋 悟 (みずしま さとる)
男子高校生。年齢は16歳。東京都世田谷区に住んでいたが、12歳の時に交通事故で悟の母を亡くした。その後、父親の水嶋豊と二人で峰花烔村に移住してきた。引っ越し作業の休憩中に、入山禁止と知らずに裏山に入り、裸の女性と遭遇。驚きのあまり持っていたスマートフォンを投げ出して逃げ帰ってしまう。その後、村の高校での生活が始まると、誰にも話していないにもかかわらず、クラスメートたちがなんでも知っていることに気味の悪さを感じ始める。また、どこにいてもつねに村人たちの視線を感じ、監視されているような錯覚に陥るようになる。落としたスマートフォンを探すため、人目を忍んで再び山に入ると、あの時全裸だった女性、七海と再び顔を合わせることとなり、七海が伝説の女神、桃王母の子孫であることを知る。そして時が来たら七海の相手となって、桃の実を食べると約束を交わすことになる。蟠桃祭当日、七海のもとを訪れる約束をしていたため、入江一成の助けを借り、七海のもとへと向かうが、そこで村に伝わる伝説の真実の姿が、伝えられているような美しいものではなく、あまりにもむごいものであることを知る。そんな悪しき因習を自分の代で断ち切りたいと語った七海を見て、自分も同様にそれを望むようになる。その後、不審な動きを村人に疑われながらも、村の因習を断ち切るため、豊や一成、入江樹を味方につけて、ひそかに動き始める。水嶋悟は、父親の豊が女性にだらしがないところがあると感じており、母親を亡くして以降、ずっと父親に苛立ちを感じていた。身長177.3センチの長身で、外見は豊とよく似ているが、周囲から似ていると言われると素直に受け止められず、腹を立ててしまう。しかし、村の因習について話し合った際、それまで豊に感じていたものは、勝手な思い込みだったことが判明。手を取り合って前に進むことになる。
水嶋 豊 (みずしま ゆたか)
水嶋悟の父親。ミステリー小説家で、年齢は41歳。身長185センチという長身で、作品の内容よりも革靴を素足で履くオシャレなイケメン小説家として人気を博している。東京都世田谷区に住んでいたが、田舎暮らしにあこがれていたこともあり、次の小説のモデルにしようと思いついた峰花烔村に移住することを決めた。しかしこれは表向きの理由で、事の発端は4年前に亡くした妻、悟の母の遺品から、学生時代の妻の写真が出てきたことにあった。妻からは、もともと弟と二人、幼い頃から施設で育ったと聞かされていたが、その写真は峰花烔村の掲示板の前で撮影されたものだったため、詳しく知りたくなり調べてみたが、村のことは何一つ知ることができなかった。そのため、写真に写っていた村役場の電話番号に電話をかけ、移住の相談をした。峰花烔村に移住してきた翌日、村人が「記者」「4年」というキーワードで、自分を疑っているらしいことを偶然にも立ち聞きしてしまい、その後にフリーライター行方不明事件へと辿り着く。そして、その記者と峰花烔村につながりがあることを知り、疑い始める。女性にだらしなく見えることで悟からも誤解されているが、実際には妻を亡くしたことに傷つき苦しんでいるだけで、妻以外の女性とは関係もなく浮気もしたことがない。もともと仕事が忙しいことを理由に、子供のことはすべて妻にまかせきりだったため、妻を亡くしたあとは、悟のことにまで気が回らない状態が続いていた。そのため、いまさらながらに父子としていい関係を作ろうとしてもうまくいかず、反抗を続ける悟との関係に悩んでいた。その後、悟が村人から疑いをかけられたことをきっかけに、悟から村の秘密を聞き、桃王母にまつわるこの村の因習を断ち切ろうとする悟に協力することになる。
七海 (ななみ)
峰花烔村の山奥に住む女性。身長156センチと小柄で、セーラー服を着ている。一見16歳くらいに見えるが、実年齢は不明。桃王母の直系の子孫で、七海の存在自体が隠されており、七海を守るために巫女による警備もなされている。ある時、山に入ってきた水嶋悟と出会い、初めて知る男性の存在に運命を感じる。その後、悟と2度目に会った時に、自分が神の子孫であることを明かし、今の桃の実が赤く熟したら悟に食べて欲しいと、自分の相手になってもらう約束を取り付けた。本来は、入江の血を引く者と結ばれる必要があるが、自分の代でこの因習を終わらせたい思いがあり、入江の血を引く者以外と交わり、子供が出来れば、すべてを断ち切ることができるのではないかと考えた。そのため、すぐにでも悟との関係を成立させようとするが、焦りのあまり悟から拒絶され、逆に不信感を抱かれるようになってしまう。蟠桃祭の当日、解き放たれた本来の相手、入江樹によって、刃物でメッタ刺しにされるが、不老不死のために無数にあったはずの傷口は消えてしまい、死ぬことはなかった。悟には、自分が悟を利用しようとしたことも含め、すべてを明かし、もう自分のことは忘れて欲しいと突き放した。
桐山 美影 (きりやま みえい)
峰花烔村に住む女子高校生。年齢は16歳で、身長163センチ。明るい性格のムードメーカーで、クラスのリーダー的な存在。東京から移住してきた水嶋悟と同じクラスとなり、となりの席になったため、名前で呼んで欲しいと気さくに話しかけた。村のことを何も知らない様子の悟に、峰花烔村に伝わる桃王母の神話を教えたり、歓迎会を計画するなど、悟がみんなと早く馴染めるように奔走する。その後、悟に思いを寄せるようになり、何かとアプローチを繰り返し、蟠桃祭には浴衣を着て悟の気を引こうとした。巨乳のために肩こりに悩まされている。泳ぎが得意。
吉川のおばちゃん (よしかわのおばちゃん)
峰花烔村に住む女性。東京から移住してきた水嶋悟と水嶋豊を温かく迎え入れ、引っ越しの手伝いをした。つねに笑顔の明るい性格で、若く見えるが実は68歳。引っ越しの片づけの最中に悟が外出し、しばらく戻って来なかった時には、まさか山の中に入ったりしていないよねと、それまでの笑顔が消えて態度を豹変させ、異様な表情を見せる。
中根 美保 (なかね みほ)
峰花烔村に住む女子高校生。年齢は15歳で、東京から移住してきた水嶋悟とクラスメート。身長152センチと小柄な体型で、口数も少なく、感情が顔に出ない暗い印象を与える。幼い頃から年上にいじめられることが多く、そのたびに桐山美影など同じ歳の友達に助けてもらっていた。高校生になってすぐの頃、友人のいないスキを狙って、以前からいじめられていた上級生から嫌がらせを受けた際に、担任の木村隆二から助けられたのがきっかけで、隆二に思いを寄せるようになる。そんな思いを利用され、隆二から悟のことを調べるためにさまざまな手伝いをひそかに依頼されている。一方で悟には、放課後の教室で隆二と抱き合っているところを目撃されている。
入江 一成 (いりえ かずなり)
峰花烔村に住む男子高校生。年齢は16歳で、身長169センチ。女性的な顔立ちでおとなしい性格ながら、協調性に乏しく、いつも一人でいることが多い。学校の図書室に入り浸っているが、図書室は入江一成以外あまり利用する生徒はいない。ある日、不審な行動をした転入生の水嶋悟に、七海と会ったのかどうかを確認した。二人が言葉を交わしたことを知ると、態度を豹変させ、警戒心がまったくない悟に釘を刺した。実は入江神社の宮司(ぐうじ)の息子である。入江家の長男のため、桃王母にまつわる次代の儀式のために必要な男児を産んでくれる女性を村外から娶(めと)ることが義務付けられている。その役割を知ってからは、正気を失った一成の母を元に戻したいと考えており、そのために弟の入江樹と共に母親を村外へと逃がそうと画策している。蟠桃祭当日、すべてを混乱に乗じてスムーズに行うために、まずは樹の部屋の鍵を持つ茜に言い寄り、茜を眠らせて鍵を略奪。樹を外に出して母親と逃げるよう、今後についてを細かく伝えた。その後、悟を利用して時間稼ぎをすることで、逃げた二人の安全を図る予定だったが、樹が母親を置き去りにして七海のもとへ向かうという思わぬ行動を取ったため、計画はすべて台無しになった。すべては失敗に終わるが、その後、悟から互いに村の因習を終わらせたいという目的は同じだと諭され、協力し合う関係へと変化していく。
木村 隆二 (きむら りゅうじ)
峰花烔村の高校で教師を務める男性。年齢は27歳。全学年担当の美術教師として雇われているが、1年生に限って国語や数学などの教科も担当している。1年生クラスの担任を務めており、水嶋悟が転入してきた日、彼を呼び出し、クラスメートと馴染めそうかと優しく声をかけた。しかし直後に笑顔が消え、昨日山の中に入ったかと事実確認をした。また、日々秘密裏に悟とその周辺を調べており、中根美保の自分への思いを利用し、君にしか頼めないと甘い言葉で美保を誘って、ひそかに調査を手伝わせていた。放課後の教室で美保と抱き合っていたところを悟に目撃されている。身長180センチと長身で、金マルを愛煙している。
吉川の娘 (よしかわのむすめ)
回覧板を渡すため、水嶋豊を訪ねてきた女性。最初は笑顔で話していたが、突然顔つきが変わり、水嶋悟が村のことを何か話さなかったかと豊に確認した。都会にはないものがたくさんあるからと前置きしたうえで、村で不思議なものを見たと言っていなかったかと、改めて確認した。
茜 (あかね)
入江神社の巫女(みこ)。峰花烔村に住む女性で、山の警備を担当しており、警備隊長を務めている。年齢は22歳。身長172センチと長身で、巨乳のため日常的に肩こりに悩まされている。控えめなおとなしい性格で、男性との交際経験はまったくない。着物の下には鎖に通した入江樹の部屋の鍵を身につけている。それを目的に、入江一成から甘い言葉で誘惑され、体の関係を持つ。性交の最中に薬を打たれて眠らされてしまったが、一成から言われた愛の言葉に、噓でも嬉しかったと一成への気持ちを顕(あらわ)にした。その後、樹が脱走したことが判明すると、周囲は慌ただしくなり、責任の所在は鍵を持っていた茜に向けられることは明確だった。本来は薬で眠らされていたため、茜に責任はなかったが、一成への愛情から自分がやったことを認め、一成をかばった。
入江 樹 (いりえ いつき)
入江一成の弟。年齢は12歳で身長は158センチ。峰花烔村にある入江神社の宮司の次男のため、神の子である七海と子供を作ったあと、生贄(いけにえ)になることが決まっている。母親の逃亡劇以降、逃げ出したりしないように、自宅の地下にある、鍵をかけられた独房で隠されるように育てられた。巫女によって部屋に届けられる食事を食べているため、母親との記憶はほとんどない。必要最低限なことと、文字の読み書きだけは教えられており、巫女の実技指導により性交の知識を身につけている。つねに長めのTシャツ一枚だけで、ズボンは履いていない。幼い頃から自分の役目を知らされていたため、自分に自由がないのは七海のせいだと、七海に対して強い恨みを抱いている。蟠桃祭当日、一成から母親を連れて逃げろと指示を受け、鍵のかかった部屋から解放されたが、母親には見向きもせずに七海のもとへと走り、七海を刃物でメッタ刺しにした。その後、七海が死なないことを知り、警備員がせまっていることを知って逃走。山の中を彷徨(さまよ)ったのち、水嶋悟の家に辿り着き、悟に保護されることになる。愛情を知らずに育ったため、無表情で人間味も持っていなかったが、家族のように接する悟によって、少しずつ人の心を取り戻していくことになる。愛情不足のためか、つねに爪を嚙んでいる。
悟の母 (さとるのはは)
水嶋悟の母親で、水嶋豊の妻。実は峰花烔村の出身で、村を出てから紆余曲折を経て東京で働くことになり、仕事に生きがいを感じながら生活していた。村人に見つかることを恐れ、もともとクセのあった髪の毛はストレートパーマで変え、学生時代までかけていた眼鏡はコンタクトレンズに変えた。その後、合コンで豊と知り合って交際に発展。24歳の時に妊娠が判明し、結婚することになった。その後、悟が12歳の時に東京で交通事故に遭って亡くなった。旧姓は木村。
一成の母 (かずなりのはは)
入江一成と入江樹の母親。村外から峰花烔村にある入江神社の宮司の家へ嫁ぎ、二人の男児を設けた。その後、一成と樹に、それぞれ定められた役割があることを夫から明かされることになる。一成は次の儀式のため外部の女性と男児を設ける役割があり、樹には神の子と子供を作り、その後、自らが生贄となるという役割があることを知った。あまりの恐ろしさから、樹を連れて村外へ逃げようとしたところ、村の入り口であるトンネルまできたところで門番に見つかり、連れ戻されてしまった。暴れて騒いだために薬剤を注射され、眠らされた。その後は正気を失い、現在は赤ちゃんの人形をあやしながら、誰とも交わらない暮らしを続けている。
村長 (そんちょう)
峰花烔村の村長を務める男性。村人に村の秘密が外部に漏れないように指示している。妻は色気のある若い女性で、彼女に惚れこんでいるため、妻の言うことは断ることができない。そんな妻から頼まれて、ファンだという理由で小説家の水嶋豊の村への移住を認めることになった。だが、豊の移住を認めた本当の理由は、豊が直接電話をかけ、移住の相談を持ちかけてきたことにあった。本来、知るはずのない村役場の電話番号を知る豊が、長寿に惹かれただけなのか、村の秘密を暴くつもりなのかを見定める必要があると判断したため、移住を認めた。そして、もし村の秘密を暴こうとしているのであれば、村人と協力して彼を殺害するつもりでいる。それと共に、不審な行動が多く見られる水嶋悟にも疑いの目を向けている。
桃王母 (とうおうぼ)
峰花烔村に住み着いていると伝えられている美しい女神。昔、山で道に迷った男性と恋に落ちた。その男性は入江家の血を引く者で、彼に不老不死になる桃の実を与え、自分と同じ不老不死にした。その後、愛し合った二人には子供が生まれ、その子孫によって峰花烔村が栄えたといわれている。しかし実はその後、相手の男性が桃王母に裏切りを働いたため、桃王母は憤り、彼を食い殺したという後日談が存在する。それ以来、自分を裏切った男性の血が混じった娘と入江の血を引く者で、自分たちと同じことを繰り返させているという。桃王母は不老不死の桃の実を育て、村に長寿をもたらすものとして崇められているが、その子供は必ず女の子と決まっている。そして、神の子孫が入れ替わることで力を増し、新たに実る桃の実が途切れることがないように、代々相手となる入江の血を引く男性と交わり、食い殺すその日を待ちながら、小さな泉と桃の木を守り続けている。
場所
峰花烔村 (ふかずむら)
神の住まう秘境の村と伝えられている集落。辺鄙(へんぴ)な場所にあり、スマートフォンで検索してもその場所を知ることはできない。村の出入り口となっている小さなトンネルには、「不法侵入を許さない※高電圧通電... 関連ページ:峰花烔村
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フリーライター行方不明事件 (ふりーらいたーゆくえふめいじけん)
2015年7月から、1983年5月9日生まれのフリーライターの男性「御園生彰浩」が行方不明となっている事件。御園生は主にネット上で記事を発表しており、どんなゲスなことでも記事にする、業界では有名な存在だった。警察の捜査によれば、彼の自宅に荒らされた形跡はなく、特に変わった様子はなかったとされる。最後に彼の姿を目撃したという近隣住民の証言をもと、外出先で事件に巻き込まれた可能性も視野に捜査が進められている。過激な記事が原因で、カッターの刃が入った郵便物が送りつけられたり、記事の内容が事実無根であると裁判に持ち込まれたケースもあって、怨恨の可能性もあると考えられている。また、行方不明前に峰花烔村のことを記事にするため、村を訪れていたことが判明している。