笑う大天使 空色の革命

笑う大天使 空色の革命

斎木和音の縁談をきっかけに、斎木家の面々がそれぞれの関係を見直し、改めて向き合う姿を描く。『笑う大天使』の主人公である和音にスポットを当てたスピンオフ作品。「花とゆめ」昭和63年3号に掲載された。『笑う大天使』第3巻に収録されている。

正式名称
笑う大天使 空色の革命
ふりがな
わらうみかえる そらいろのかくめい
作者
ジャンル
友情
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概要・あらすじ

ある日、斎木和音は父の斎木総一郎の髭剃りを失敗させてしまう。髭のない総一郎の姿を見て、過去を思い出す斎木家の面々。そんな時、和音にお見合いの話が出る。一回り以上年上のある御曹司が、マラソン中の和音を気に入り、ぜひ会いたいというのだ。御曹司の素晴らしい経歴を知り、お見合いを勧める若月俊介。和音もまた彼の言葉に従い、まるで他人事のように縁談を進めていく。

登場人物・キャラクター

斎木 和音 (さいき かずね)

聖ミカエル学園3年生で、新日本産業グループの一人娘。ぼんやりとマイペースな性格だが美形・長身で、スポーツ万能なことから非常に目立つ存在。学内では「オスカル様」と呼ばれ慕われている。体育が得意で、特にマラソンは校内大会の2年連続トップ。走る姿を見初められ、お見合いすることになる。幼い頃から若月俊介の世話を受けており、彼に頼りがちなところがある。

若月 俊介 (わかつき しゅんすけ)

斎木和音の世話役で、斎木総一郎の秘書役を務める28歳の青年。15年前父親が死亡、母親が蒸発し生活に困っていたところを総一郎に助けられ、以来斎木家で働いている。和音とは養育係以上の親しい関係だが、甘やかすことなく厳しく育てている。過去にことわざ辞典を手に入れて以来ことわざに凝っており、日常会話で多用する。

斎木 総一郎 (さいき そういちろう)

斎木和音の父。新日本産業グループのトップで、自身の父親から継いだ不動産会社を大きく成長させた敏腕経営者。女性関係が派手で、新橋、赤坂、六本木の3か所に妾がいる遊び人でもあり、それを家族に隠さない困った一面がある。妻の斎木迪子のある姿に一目ぼれし現在に至るが、長らく行き違いが続いたせいで夫婦関係は冷え切っている。

斎木 迪子 (さいき みちこ)

斎木和音の母。夫の斎木総一郎の不貞を知りつつも黙殺し、家庭を諦め趣味の世界に生きる女性。大名の直系子孫で、実家は膨大な資産に加え城まで所持する大金持ち。現在は宗国という茶人のお茶会によく足を運んでいるが、評判の芳しくない彼との交流を、家の人間は心配している。

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