紅蓮紀

紅蓮紀

魔界の人間だと言うクレオ・レヴィジスター。彼女との出会いによって、頭痛に悩んでいた美阿蘇芳は、幼少期のことを思い出していく。蘇芳とクレオの百合ファンタジー。

正式名称
紅蓮紀
ふりがな
ぐれんき
作者
ジャンル
百合
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概要・あらすじ

美阿蘇芳はある日、池から現れた自分の主人だと語る女性、クレオ・レヴィジスターに出会う。クレオは魔界の皇女であると語り、蘇芳をシェリヴィとして家にも住み着くことになる。蘇芳と同居している姉の美阿茜も、違和感なくそれを受け入れる。そんななか、魔力を使い果たしたせいで茜が死亡するという事態が発生する。茜が死んだことによって、蘇芳が暮らしていた世界が一変するのであった。

登場人物・キャラクター

美阿 蘇芳 (よしあ すおう)

姉の美阿茜と2人暮らしをしている少女。両親は死んだと茜から聞かされていた。当初は過去の記憶を失っており、クレオ・レヴィジスターと再会するまで、酷い頭痛に悩まされていた。この頭痛の原因は、魔力を敏感に感じて生じるものだった。クレオのシェリヴィになるが、クレオの魔力が甘すぎるため、彼女が魔法を使うたび体を震わせている。 茜が死亡するまでは、茜を一心に慕い、彼女の言うことをよく聞く素直な少女だった。茜が死亡した後は、クレオと共に魔界へ帰る。

クレオ・レヴィジスター (くれおれゔぃじすたー)

魔界のレヴィジスター帝国から美阿蘇芳をシェリヴィにするためにやってきた、レヴィジスター帝国の第三皇女。尊大で目下の者に対しては、見下す傾向があるが、蘇芳に関わる人物には寛大。美阿茜が既にかなり消耗していることを知り、自分の心臓のひと欠片を使って生き長らえさせようとしたが、うまくいかなかった。

桃乃木 うらら (もものぎ うらら)

美阿蘇芳の親友を自称する少女。誰にでも明るく優しいが、一番優しくするのは蘇芳。周囲にマスコット的な存在だと思われ、遊ばれている蘇芳に対して、優しくも厳しいアドバイスをする貴重な存在。美阿茜が作った蘇芳を隠すための結界が茜の死によって解かれた後は、蘇芳のことを忘れてしまう。

ジェミニー

クレオ・レヴィジスターの世話係を務める空飛ぶ猫。結界を張ったり、美阿蘇芳の気配をたどったりするなど、世話係の名に恥じない色々なことができる。強い結界を張ることができるが、美阿茜の結界ほどではない。

美阿 茜 (よしあ あかね)

美阿蘇芳の姉を名乗っていた、きりっとしたたおやかな美人。実は蘇芳の実の母親である「美阿鴇」の魔力のひと欠片により構成された人形であり、クレオ・レヴィジスターによって蘇芳と共に人間界へ送られていた。蘇芳を魔界の人間から隠すために強い結界を張り、そのなかで蘇芳を守っていた。もととなった美阿鴇は、ラビニア・レヴィジスターのシェリヴィで、ラビニアを殺した皇族の大罪人でもある。

季鬼 (きき)

鬼族の少女で、桃乃木うららの親友を自称している。電信柱などを持ち上げるほどの怪力の持ち主。クレオ・レヴィジスターとは相性が悪く、時々対立している。美阿蘇芳に対しては、「美阿鴇」の力で作られた美阿茜の妹ではなく、美阿鴇という大罪人の娘であることを哀れに感じている。

うららの母 (うららのはは)

美阿蘇芳や、桃乃木うららたちの通う学校の理事長で、うららの母親。陽気な性格で、季鬼が突然桃乃木家に来た時も、快く学校への編入手続きを取った。蘇芳のことも好きで、蘇芳が家に遊びに来た時は自ら出迎える。

ラビニア・レヴィジスター (らびにあれゔぃじすたー)

先代のレヴィジスター帝国の皇帝だった女性。故人で、「美阿鴇」こと美阿茜に殺されている。殺された理由は不明だが、2人の間には強いつながりがあり、「私以外要らないでしょう」というラビニア・レヴィジスターの言葉が、長らく茜を縛りつけていた。

リッダ・ビルゴット (りっだびるごっと)

クレオ・レヴィジスターの侍従頭の女性。きっちりとした性格で、クレオのことを一番に考えているが、少々変態で美少女好きという欠点もある。ニールの一族出身で、ドルダ・ニールを師としており、治癒魔法を得意とする。

ドルダ・ニール (どるだにーる)

ニール一族の長を務める女性。体が小さく2000歳を越しているが、老人扱いされるのは嫌い。治癒魔法に優れており、心臓のひと欠片を失い、治癒能力が極端に落ちたクレオ・レヴィジスターに対しても、治癒魔法で傷を治すことができるほど。

場所

レヴィジスター帝国 (れゔぃじすたーていこく)

クレオ・レヴィジスターが皇族として存在している帝国。下層部では季鬼たち鬼族が暮らしていたりと、その環境は層によってかなり違いがある。罪人には厳しく、「美阿鴇」の娘というだけで、クレオ・レヴィジスターが助け出すまで美阿蘇芳を牢に閉じ込めていた。

その他キーワード

契約の証 (けいやくのあかし)

クレオ・レヴィジスターが美阿蘇芳に付けた首輪状の、主人とシェリヴィの契約を示すもの。シェリヴィは久しくこの首輪を付けており、一目でシェリヴィだと分かるようになっている。美阿茜によると、クレオが付けた首輪はなかなか美しい宝石を使っているとのこと。

シェリヴィ

皇族の膨大な魔力の受け皿になり、魔力の余剰分を受け取る存在。本来、魔法は精霊に魔力を渡して効果を現出させるものだが、皇族が魔法を使う際は精霊が処理できる許容量以上の魔力を放出してしまう。そのため、精霊に負担をかけないよう余剰分の魔力を処理するシェリヴィが必要となる。クレオ・レヴィジスターのシェリヴィは美阿蘇芳。

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