終わりのセラフ

14歳以下の人間が死んでしまう世界で生き残った白夜優一郎は、白夜孤児院でできた家族を吸血鬼に殺されてしまう。吸血鬼への復讐を心に決めた白夜優一郎は日本帝国軍で戦いを覚えていく。

正式名称
終わりのセラフ
原作者
鏡 貴也
漫画
ジャンル
ダークファンタジー
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊15巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

ある日突然、未知のウイルスにより人類は滅び、生き残ったのはごく一部の大人と、13歳以下の子供だけだった。しかし彼らは、地の底から現れた吸血鬼達に捕らえられ、血を吸われるという家畜のような扱いを受けていた。そしてヴァンパイア歴2016年。この現状に納得のいかない12歳の少年、百夜優一郎は、いつか革命を起こし、人間だけの国を作りたいと考えていた。そんなある日、優一郎は友人の百夜ミカエラが、あえて吸血鬼に媚びる事で食事や情報を手に入れ、脱出計画を練っていた事を知る。そこで優一郎と仲間達は、ミカエラの手に入れた地図を手掛かりに逃げ出すが、これは吸血鬼、フェリド・バートリーの罠であった。そして優一郎は、自分をかばって重傷を負ったミカエラの願いで、たった一人脱出するのだった。それから4年後、高校生となった優一郎は4年前自分を保護した日本帝鬼軍のある、東京都渋谷で暮らしていた。しかし、優一郎は任務では暴走して謹慎になり、さらに当時優一郎を吸血鬼殲滅軍に入れてくれると約束した一瀬グレンは未だにその約束を果たさず、優一郎にふつうの高校生のような生活を送らせていた。そんなある日、同級生の柊シノアがグレンからの伝言を伝えに来る。それは、協調性のない優一郎が友人を作れたら、謹慎を解いてもよいというものだった。

第2巻

百夜優一郎は、早乙女与一を危機から救った事で友人になり、謹慎を解かれ、ついに吸血鬼殲滅軍に入隊した。こうして優一郎と与一は、柊シノアの案内で「月鬼ノ組」官舎へ行き、研修を受ける。さらに、1週間後には吸血鬼と戦うのに必須の武器「鬼呪装備」を得るための適性試験を受ける事になるが、優一郎はクラスメイトの君月士方と早速トラブルになってしまう。しかしその直後、優一郎は士方が病気の妹、君月未来のために、一刻も早い成長を望んでいる事を知る。未来の病状は重く、すでに民間病院での治療は不可能で、士方は自分が「月鬼ノ組」に入隊し活躍すれば、未来に特別な治療を受けさせてもらえると考えていたのである。それから少しして、優一郎と与一、士方の三人は一瀬グレンの試験に合格し、「鬼呪装備」の中でも最高ランクの武器「黒鬼(くろおに)」シリーズの獲得試験を受ける。これは命がけの試験だったが、優一郎は見事合格し、武器「阿朱羅丸(あしゅらまる)」と契約する。士方も合格するが、与一だけは鬼に負け、人喰い鬼に変貌してしまう。グレンは優一郎達に与一を殺せと命じるが、あきらめられない優一郎は、どうにか与一の目を覚まさせようとする。

第3巻

早乙女与一は無事鬼を克服し、百夜優一郎柊シノア君月士方、与一の四人はついに「月鬼ノ組」の一員として吸血鬼殲滅の任務に出る事になった。そこに、シノアの友人である三宮三葉も加わり、五人はシノアをリーダーとしたチーム「柊シノア隊」を結成。初任務として新宿へ向かう。その途中で優一郎達は化け物に襲われている少女を発見する。そして彼女の救出に成功し、現在吸血鬼達が原宿から約1キロ先の表参道駅跡に潜み、人間を飼っている事を知るのだった。翌日、五人は表参道駅跡地へ向かうが、これは吸血鬼の罠だった。吸血鬼達は少女に噓の情報を伝えさせる事で優一郎達を油断させ、殺そうとしたのである。それでも優一郎達は吸血鬼の殲滅に成功し、捕らえられていた人間達を保護。さらにいっしょに戦った事で、優一郎と三葉の絆は深まるのだった。こうして表参道を抜けた優一郎達は、途中強力な吸血鬼に出会うが、新宿に到着する。そこには関西から吸血鬼達が押し寄せて来ており、一瀬グレンら主力部隊と戦っていた。それを知った優一郎達は敵の司令塔のいる新宿五丁目へ向かうが、そこには4年前吸血鬼化する事で生き延びた、百夜ミカエラもいた。

第4巻

百夜優一郎柊シノア隊は、一瀬グレンらを援護するため、新宿五丁目へ向かっていた。しかし、このままでは戦力に不安があると判断したシノアは、優一郎に「鬼呪促進薬」を渡す。これは、身体に大きな負担をかける代わりに戦闘力を超強化するもので、強力な吸血鬼と戦う際には必須なのだという。一方その頃、グレンは百夜ミカエラフェリド・バートリーの二人を相手に戦っていた。しかし二人はあまりにも強く、鬼呪促進薬を飲んでも苦戦したグレンは大ダメージを負う。そこに到着した優一郎は即座に加勢し、吸血鬼を攻撃するが、それこそがミカエラだった。再会に驚く間もなく、このままでは全滅すると判断したグレンは撤退を命じる。だがミカエラは優一郎に、優一郎は人間に騙されているので、人間側にも吸血鬼側にもつかず、二人だけで逃げ出そうと言い出す。優一郎は混乱しつつも断るが、その直後にシノア達が吸血鬼に襲われているのを知り、暴走。自分でもわけのわからぬまま力を発動させ、これによってシノア達は助かったものの、優一郎はミカエラと再び離れ離れになったうえ、意識不明の重体となるのだった。

第5巻

新宿での戦いから5日が過ぎ、百夜優一郎は目を覚ましたが、柊シノア一瀬グレンら帝鬼軍に不信感を抱くようになっていた。シノアは先日の優一郎の暴走が、グレンがシノア経由で優一郎に渡した、特殊な鬼呪促進薬が原因と知ったのである。その直後、優一郎は本来上位階級の軍人のみが入室を許される一号執務室へ呼び出される。三宮三葉も呼び出されたらしいが、三葉は受けたのは単なる面接で、新宿の戦いが評価され出世したというものらしかった。しかし、優一郎は百夜ミカエラと接した事により、吸血鬼側のスパイの嫌疑をかけられ、柊暮人中将による尋問を受ける。その最中、優一郎は自分とミカエラが8年前までいた孤児院「百夜孤児院」は悪質な宗教組織であり、身寄りのない子供を保護しては人体実験を行っていた事を知る。優一郎とミカエラもまたその実験の被験者で、グレンはそれによって優一郎に植え付けられたものを利用するため、4年前優一郎を保護したのだという。それでもグレンを信じると決めた優一郎は、さらに強くなるため「鬼呪装備」強化の修業を始める。

第6巻

百夜優一郎は自分の武器である「鬼呪装備」と対話するため、自らの血を吸わせ、20時間の眠りにつく事になった。柊シノアら仲間が見守る中、優一郎は無事これに成功。さらに君月士方も続いたが、士方は30時間経っても目覚めず、優一郎達は不安になる。士方は4年前、当時の仲間に足手まといの君月未来を殺そうと言われた際、拒みはしたものの、未来が死ねば自分は楽になれると、一瞬でも思ってしまった事を今も悔やんでいた。士方は、そんな過去の傷を自らの武器「鬼籍王(きせきおう)」に狙われ、敗北しそうになっていたのである。しかし士方は、優一郎の言葉を思い出した事で逆転。「鬼籍王」に自分を認めさせる。これによって、すでに強化を終えている早乙女与一も含め、最近「鬼呪装備」を得た三人は全員強化に成功するのだった。しかし、シノアと三宮三葉は、これはあまりにもでき過ぎていると感じ、そもそもこの三人が揃った事自体、何者かが仕組んだ事なのではないかと考えるのだった。そこでシノアは、一度今後について五人全員で話し合おうと食事会を開催。最終的に五人は優一郎の、たとえ裏切られる可能性があっても仲間とは家族に等しいものであり、家族は大切にするべきという方針でまとまるのだった。

第7巻

百夜優一郎ら日本帝鬼軍は、吸血鬼達が名古屋に集まっているという情報を聞きつけ、向かっていた。しかしこれは、吸血鬼の強さに対し、派遣される人数があまりにも少ない、危険な任務だった。優一郎の柊シノア隊は、鳴海真琴隊と組んで戦う事になるが、一瀬グレンはシノアが隊長としてふさわしいか、不安視していた。柊シノア隊は遅刻して来たうえ、隊長のシノアはこれまで大切な人間を作らず一人で生きて来た。そのため、シノアは誰かを失う恐怖を知らず、些細なミスで仲間を死なせてしまうのではと、グレンは考えたのである。そこでグレンは、柊シノア隊の面々を戦闘開始直前に呼び出し、シノアの指示は適切か、優一郎達は正しく連携が取れているかをテストする。結果、優一郎達はあっさり敗北。反省した優一郎達は気を引き締め、チームワークについて改めて話し合うのだった。こうして任務開始の時間となり、柊シノア隊と鳴海真琴隊は、名古屋にいる吸血鬼の貴族ルカル・ウェスカーの始末、あるいは彼がほかの貴族と合流するのを防ぐ任務を与えられる。そして戦闘が始まり、優一郎は先陣を切る。

第8巻

柊シノア隊と鳴海真琴隊は、見事ルカル・ウェスカーを倒した。しかし、別行動中の名古屋市役所襲撃チームは壊滅。たった一人逃げおおせた楠は、一瀬グレンに吸血鬼がグレンを待っていると伝言して死亡する。同時に襲撃チームの一部が人質に取られている事を知ったグレンは、これは罠だと理解しつつも作戦を変更。シノア達と合流して、名古屋区役所へ行く事にする。こうして合流した3隊は、死者が出て隊員が欠けた相原あい子ら七人を待機させ、名古屋市役所へ向かう。しかしグレン達が去って30分後、あい子達を百夜ミカエラ達が襲う。あい子はミカエラに、命を奪わない代わりに百夜優一郎に関する情報を教えろと頼まれ、ミカエラと優一郎が親しい間柄である事を確信。ミカエラにだけ優一郎の居場所を伝えたのち、ミカエラと結託して演技をし、ほかの吸血鬼には噓の情報を流す。そしてこのまま生きていても、やがてミカエラ以外の吸血鬼に捕まって拷問されると判断し、ミカエラに殺してもらうのだった。一方その頃、名古屋市役所に到着した優一郎達は、クローリー・ユースフォード、チェス・ベル、ホーン・スクルドの三人の吸血鬼と戦う事になる。

第9巻

一瀬グレンとクローリー・ユースフォードの戦いが始まったが、クローリーの強さは圧倒的だった。グレンは、柊深夜の援護を受けても歯が立たず重傷を負い、そこに百夜優一郎柊シノア隊が到着して加勢するが、チェス・ベルとホーン・スクルドが現れた事で撤退を余儀なくされる。そこで深夜は、グレンはもはや助けられないと判断して置いて行くが、優一郎は納得できずにいた。4年前優一郎を保護したグレンは、優一郎に今は辛くとも、生き続けていれば必ず優一郎を必要としてくれる人が現れると言った。そんなグレンこそが、今自分を必要としてくれる人なのではないかと考えた優一郎は、2錠以上同時に飲んではいけないとされていた鬼呪促進薬を飲み、「阿朱羅丸」の力も借りてもう一度市役所へ突入。助太刀するものの、正気を保てず「阿朱羅丸」に飲まれて鬼と化してしまう。しかし、追いついたシノア隊の面々に助けられ、君月士方に運んでもらう形で名古屋市役所を脱出するのだった。

第10巻

百夜ミカエラは名古屋市役所付近へ到着したが、そこで発見した百夜優一郎は意識を失い、君月士方に運ばれていた。驚いたミカエラは、一瀬グレン隊の面々からの攻撃を受けて危機に陥るが、早乙女与一がミカエラの存在に気づく。そこで柊シノア達は、優一郎を一度ミカエラに預けたのち、名古屋空港で合流しようと判断。ミカエラは気を失ったままの優一郎を抱えて、ひとまずスーパーマーケットに隠れる。しかし先ほどの戦いで大量出血したミカエラは、もはや血を吸わなくては危険な状態に陥っていた。だが、そこで優一郎が目を覚ます。事態を知った優一郎は、慌てて自分の血を飲めと差し出すが、ここで新事実が発覚する。ミカエラは吸血鬼化しているが、これまで吸血鬼であるクルル・ツェペシの血しか飲んだ事がなく、絶対に人間の血を飲まない事で、完全な吸血鬼化を拒んでいたのである。そのためミカエラは嫌がるが、優一郎は血を飲ませてミカエラは回復する。その代わりに優一郎は、ミカエラを人間に戻す方法を探すと約束するのだった。こうして二人は名古屋空港へ向かうが、一方その頃、空港に到着したシノア達は、計画が最初に聞いたものと違う事、どうやら柊暮人が自分達を見捨てたらしい事に気づく。そして任務を放棄すると決めた柊深夜は、一瀬グレンの救出を決意する。

第11巻

柊深夜が、一瀬グレンの救出を決意した直後、自分達を見捨てたはずの柊暮人が名古屋空港へ現れた。暮人曰く、グレン達が本日戦った事により、日本帝鬼軍は吸血鬼に完全勝利できるのだという。納得のいかない柊シノアは警戒するが、やはり暮人の目的はシノア達の救出ではなく、生き残りを謎の鎖によって殺害し、利用して人体実験を行う事であった。そこへ、百夜優一郎百夜ミカエラが到着。二人はシノア達を助けて逃げようとするが、さらにそこへクルル・ツェペシと、別人のようになったグレン、天使の姿に変貌した君月未来までもが現れる。このままではいけないと考えた優一郎は、「阿朱羅丸」が止めるのも聞かず突如現れた謎のラッパを手にし、暴走。第二ラッパ「塩の王」と呼ばれる天使に変化し、その場を混乱の渦に陥れる。しかし「阿朱羅丸」がもう一度手を貸した事により優一郎はどうにか人間に戻り、もはや帝鬼軍は信用ならないと判断したシノア隊は、鳴海真琴とミカエラ、そして意識不明の優一郎を連れて軍を去るのであった。

第12巻

名古屋空港での戦いから3か月後。人間と共謀して人体実験「終わりのセラフ」を行っていたと発覚したクルル・ツェペシは、裏切り者としてフェリド・バートリーに捕らえられ、百夜優一郎達は、日本帝鬼軍の目の届かない漁村に身を隠していた。そんな中、柊シノア達は優一郎を鬼化から救うためにも、クルルの協力を仰ぐのが最善と判断する。しかしそこへ、クルルを捕らえた張本人であるフェリドと、名古屋で戦ったクローリー・ユースフォードが現れる。フェリドに挑発された優一郎はフェリドに襲い掛かるが、フェリドの目的は、優一郎に鬼呪抑制剤を投与して助け、優一郎とミカエラのかつての仲間であり、4年前に死亡したはずの少女、百夜茜を蘇生させる方法「終わりのセラフ」について教える事だった。一方その頃、東京都に戻った一瀬グレンは、捕らえられている柊深夜のもとへ行くが、深夜はグレンはすでに鬼に取り憑かれているために、名古屋で別人と化し、仲間を裏切って殺したのだと考えていた。そんな深夜に、グレンは自分が正気である事を告げ、ますます深夜を混乱させる。

第13巻

百夜優一郎達は、フェリド・バートリーから、かつて一瀬グレンが仲間を蘇生させるために禁忌を犯し、その結果蔓延したウイルスによって人類が滅亡したと聞かされ、混乱していた。真相は定かではなく、そもそもフェリドが信頼できるかも怪しかったが、今はフェリドについていくしかなく、優一郎達はそのままフェリドが用意したバスで大阪へ移動する。こうして一行が大阪湾へ到着すると、そこにはロシアからやって来た、フェリドよりも上位の吸血鬼であるレスト・カー、ウルド・ギー、キ・ルクの三人が大勢の吸血鬼と共に待ち構えていた。そこでフェリドはいきなり襲われたうえ、さらにフェリドの父親、リーグ・スタフォードが、クルル・ツェペシと共に現れる。状況のわからない優一郎達は、ひとまず吸血鬼である百夜ミカエラに情報収集させるが、その途中、早乙女与一はミカエラの知人の吸血鬼が、自分の姉を殺した張本人だと気づいてしまう。しかし、今は戦うべきではないと判断した与一は、いつかこの吸血鬼に残酷な復讐をすると誓うのだった。そして優一郎達の目の前でクルルとフェリドはウルドによって捕らえられ、裏切り者として、日光拷問にかけられる事が決定してしまう。

第14巻

キ・ルクに捕らえらえ、拷問にかけられたクルル・ツェペシフェリド・バートリーを救うため、百夜優一郎はフェリドの屋敷で修業を受ける事になった。百夜ミカエラはこれに納得できず、そもそも仮にフェリドの言う通り「終わりのセラフ」で百夜茜を蘇生できるとしても、それは一瀬グレンが仲間を蘇生させた時のように、大きな犠牲を伴うものではないかと指摘する。この事でミカエラは鳴海真琴とも口論になるが、優一郎の答えは変わらず、一行はクルルとフェリドを救う方針でまとまる。一方その頃、仲間を集結させたグレンは、大阪へ向かっていた。柊深夜は未だに名古屋でのグレンの行動が許せず説明を求めるが、グレンと話すうちに、どうやらどうしても話せない理由があるらしいと察し、ひとまずあきらめるのだった。対する優一郎達は、クローリー・ユースフォードから、屋敷の地下には優一郎の家族をはじめとする人間達の死体が安置されていると教えられ、全員で向かう事になる。ミカエラ達は優一郎がこれを見る事によって暴走し、鬼化しないかと案ずるが、それは杞憂で、優一郎は変わり果てた家族の姿を見て涙する。

第15巻

一瀬グレンの目的地は、現在百夜優一郎達が滞在しているフェリド・バートリーの屋敷だった。しかし、到着するなりグレンは仲間達を襲い始め、その物音に驚いた優一郎達は屋敷の外まで見に行く事にする。この屋敷の秘密を柊深夜達に知られるわけにいかないグレンは、自分以外の全員を気絶させるほかなかったのである。こうして一人屋敷に入ったグレンは、優一郎達と再会する。さらにグレンは、優一郎達は柊暮人ら柊家を黒幕と捉えているが、柊家も日本帝鬼軍も、別の何者かに利用されるために作られた組織だと告げるのだった。一方その頃、暮人はクーデターを起こし、父親の柊天利の殺害に成功していた。暮人は天利に、柊家をあやつっているのは誰なのか尋ねるが、天利はそれは神であり、いずれ暮人の前にも現れると言い残して死亡する。その直後、天利の言った通り天使が出現し、天使は柊シノアの鬼呪装備と同名の「四鎌童子(しかまどうじ)」を名乗る。そして暮人に取り憑き、暮人を自らを律する事の出来ない身体に変えてしまうのだった。もはや自分自身が信頼できないと判断した暮人は、グレン達に頼る決意をする。

第16巻

一瀬グレンの目的は、フェリド・バートリーと組んで、これまでに亡くなったすべての人間を蘇生させる事だった。あまりにも現実味のない話に百夜ミカエラは混乱するが、百夜優一郎は協力を決意。クルル・ツェペシとフェリドの救出のため、グレンから修業をつけてもらい、キ・ルクに挑む。しかし、いくら優一郎を強化できても戦力は足りず、この戦いは戦闘中に解放したクルルとフェリドを戦力に加える事が前提の、厳しいものだった。そしてこの襲撃に驚いたキは、クルルとフェリド、どちらかはあきらめなくては勝てないと判断。優一郎達はフェリドの解放には成功したものの、クルルは捕まったまま、キは逃げていく。直後、優一郎はまた我を失い、目を覚ました時にはグレンの実家である、名古屋の人体実験場にいたのだった。こうして目を覚ました優一郎は、優一郎の目覚めを待っていたミカエラと共に施設を見て回り、グレンからさらに別の場所へ案内される。そこには「第六のラッパ吹き」と呼ばれる天使が拘束されており、これを見た優一郎は、この天使とは、また、以前似たような姿になった自分とは一体何なのかと混乱する。さらにグレン曰く、8年前まで百夜孤児院に出入りしていた「斉藤」と名乗る男は高位吸血鬼で、彼こそが裏で糸を引いている張本人という事だった。 

スピンオフ

せらぷち! ~終わりのセラフ4コマ編~

本作『終わりのセラフ』のTVアニメ化を記念して、公式スピンオフ漫画『せらぷち! ~終わりのセラフ4コマ編~』が開始された。こちらは百夜優一郎ら登場人物をデフォルメ化した4コマ作品で、原作とは違う世界観の、ほのぼのとしたストーリーが繰り広げられている。原案と監修を原作のスタッフである鏡貴也、山本ヤマト、降矢大輔が務め、終わりのセラフ製作委員会協力のもと、アオキタレンが執筆している。「ジャンプSQ.19」Vol.17からVol.18にかけて連載されたあと、「ジャンプスクエア」に掲載誌を移し、2015年5月号から連載されている。

終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅

「月刊少年マガジン」2017年6月号より、小説版『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』のコミカライズ版が連載された。こちらは原作を鏡貴也、キャラクター原案を山本ヤマトが担当し、作画は浅見ようが務めている。

メディアミックス

TVアニメ

2015年4月から6月にかけてと、2015年10月から12月にかけての2回に分けて、本作『終わりのセラフ』のTVアニメ版がTOKYO MX他にて放送された。監督を徳土大介、シリーズ構成と脚本を瀬古浩司、キャラクターデザインを門脇聡が担当し、百夜優一郎役を入野自由、百夜ミカエラ役を小野賢章、一瀬グレン役を中村悠一が務めた。

舞台

2016年2月、本作『終わりのセラフ』の舞台版『終わりのセラフ The Musical』がAiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演された。脚本と演出は赤澤ムックが担当し、百夜優一郎役を佐野岳、百夜ミカエラ役を鈴木勝大、一瀬グレン役を小野健斗が演じた。

小説

本作『終わりのセラフ』の小説版として、講談社ラノベ文庫から出版されている、一瀬グレンを主人公に据えた原作の前日譚シリーズ『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』と『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』、集英社ジャンプジェイブックスから出版されている、百夜ミカエラを主人公に据えたシリーズ『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語]』の3シリーズがある。『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』は2013年1月から2016年12月にかけて全7巻で刊行され、『終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕』は、2017年12月から2019年4月にかけて第2巻までが刊行されている。『終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語』は2016年1月から2019年4月にかけて第2巻までが刊行されている。3シリーズとも、原作である漫画版の原作者、鏡貴也が執筆、原作の作画を担当している山本ヤマトがイラストを担当している。

ボイスコミック

2013年2月、本作『終わりのセラフ』のボイスコミック版が、集英社ジャンプ系列誌の情報番組「サキよみ ジャンBANG!」内のコーナー「VOMIC(ヴォミック)」にて公開された。こちらはテレビアニメ版とは違う配役になっており、百夜優一郎役を朴璐美、百夜ミカエラ役を岸尾だいすけ、一瀬グレン役を浜田賢二が務めた。

ゲーム

スマートフォン向けゲーム『終わりのセラフ BLOODY BLADE』が、バンダイナムコエンターテインメントより2015年9月から2016年9月にかけてサービスが行われた。また2015年12月、PlayStation Vita用ゲームソフト『終わりのセラフ 運命の始まり』がバンダイナムコエンターテインメントより発売された。こちらは百夜優一郎視点で、家族である仲間キャラクター達との絆を深めながら、百夜ミカエラを助けるタクティクスバトルゲームとなっている。

キャラクターブック

本作『終わりのセラフ』のファンブックとして、2015年8月に発売された『終わりのセラフ 8.5巻 公式ファンブック』がある。こちらは、描き下ろしのイラストと読み切り漫画、これまでに描かれたカラーイラスト、キャラクタープロフィールなどが掲載されており、さらに原作者である鏡貴也と、小説家の成田良悟の対談も掲載されている。

登場人物・キャラクター

百夜 優一郎 (ヒャクヤ ユウイチロウ)

白夜孤児院で育てられた16歳の男の子。12歳の時吸血鬼に捕まったが、ミカエラのおかげで地上に逃げ延びることができた。吸血鬼への復讐を誓い、そのために早く力をつけたいと焦っている。強気でぶっきらぼうだが、誰よりも仲間思い。

百夜 ミカエラ (ヒャクヤ ミカエラ)

百夜孤児院で育てられた16歳の男の子。吸血鬼の元から逃げ出す計画をするも失敗してしまい、身を挺して百夜優一郎だけを地上へ逃がす。死んだと思われていたが、クルルによって吸血鬼として生きながらえた。幼い頃は明るく面倒見の良い性格だったが今では寡黙になってしまい、百夜優一郎を助けることだけを目標に生きている。

一瀬 グレン (イチノセ グレン)

日本帝鬼軍中佐の青年。吸血鬼のもとから逃げてきた百夜優一郎を助け、軍へスカウトした。そのため乱暴ながらも百夜優一郎の面倒を見ている。飄々としており自分勝手にも見えるが、仲間を大切にすることを第一に考えている。

柊 シノア (ヒイラギ シノア)

柊家の娘で、15歳でありながら軍曹の階級を得ている。一ノ瀬グレンの命令で学校での百夜優一郎を監視、指導しており、同じチームで戦うことにもなる。掴みどころのない性格だが、姉の柊真昼のことは好き。

早乙女 与一 (サオトメ ヨイチ)

百夜優一郎のクラスメイトの16歳の男の子。優しく穏やかな性格で、百夜優一郎にとって学校での初めての友人になる。姉を吸血鬼に殺されており、臆病ながらも強い復讐心を抱いている。軍の学校の実践で百夜優一郎と同じチームになってからも安定した実力を見せている。

君月 士方 (キミヅキ シホウ)

百夜優一郎のクラスメイト。16歳の男の子。自信があるせいか人を見下すような性格をしており、最初は百夜優一郎とぶつかっていた。本当は妹の難病を治療するため早く軍に入ろうと焦っていたゆえの言動だった。チームになってからは仲間を思うようになっている。

三宮 三葉 (サングウ ミツバ)

白夜優一郎のクラスメイトの16歳の女の子。成績優秀でプライドが高い。かつての作戦で自分のせいで仲間を失ったため、チームワークに敏感。最初はとげとげしていたが、チームになってからは仲間を大切にしている。

フェリド・バートリー (フェリドバートリー)

吸血鬼の男性。第七始祖であり、吸血鬼の中でも強力な力を持つ貴族。百夜ミカエラをあえて自分の懐に入り込ませ、彼に脱出計画をたてさせた。そして、脱出しようとしたところを面白半分になぶり殺しにした。いつもふざけてばかりいるが、冷酷な面も多く見られる。

クルル・ツェペシ (クルルツェペシ)

吸血鬼の女性。第三始祖であり、吸血鬼の女王とされている。年齢はわからないが見た目は少女の姿をしている。見た目に反して、その力は絶大。フェリド・バートリーが瀕死に追い込んだ百夜ミカエラに自分の血を飲ませ吸血鬼化させた。

五士 典人 (ごし のりと)

日本帝鬼軍の一員で、一瀬グレン隊に所属する若い男性。階級は大佐。十条美十と同じく、グレンよりも階級が上だが、グレンの人柄に惚れ込んで部下となった。前髪を上げて額を全開にし、肩につかない長さまで伸ばしたボブヘアを、後ろで一つに結んでまとめている。三白眼で、顎ひげを長く伸ばしている。明るい性格で女性が大好き。グレンの右腕的な存在であり、戦いにおける得意分野もグレンとは別なため、グレンのサポートに回る事が多い。実は一度死亡しており、グレンによって蘇生させられている。しかし、これを自覚すると今度は塵になって消えてしまうため、グレンはその事実をかたくなに隠している。

キ・ルク

吸血鬼の貴族で、第5位始祖。前髪を長く伸ばして真ん中で分け、額を見せた短髪にしている。一見人間の若い男性にしか見えないが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。長生きするほど感情を失っていく吸血鬼の中では珍しく、楽しいという感情を心に残しており、狂気と冷静さが混在している。また、頭も切れる強敵。百夜優一郎たちが名古屋での戦いを終えたあと、クルル・ツェペシが裏切った事を知る。そこでレスト・カー、ウルド・ギーといっしょにロシアから大阪へ到着したところ、ウルドの命令で、クルルに加えて新たな裏切り者のフェリド・バートリーの拷問官を務める事になる。そのため、クルルとフェリドを救出したい優一郎たちと戦う事になる。

ホーン・スクルド

吸血鬼の第17位始祖。貴族の身ではあるが、クローリー・ユースフォードに付き従っている。また、同じく第17位始祖であるチェス・ベルの姉的存在でもある。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして真ん中で分け、白のロングヘアを二つに分けて大きく巻いた縦ロールにしている。一見すると人間の若い女性のようだが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。まじめで落ち着いた性格の持ち主。そのため、自由奔放なチェスを諫める事が多い。クローリーの事を非常に慕っており、人間の血を飲むよりも、クローリーの血を飲む方が好き。

君月 未来 (きみづき みらい)

君月士方の妹。前髪を額が完全に隠れるほど伸ばし、胸の高さまで伸ばしたロングヘアにしている。明るく穏やかな性格の持ち主。13歳以下であるにもかかわらず、人類を滅ぼした未知のウイルスに感染しており、長期にわたって寝たきりの状態が続いている。そのため、顔にはウイルスの影響でできた紋様がある。崩壊した世界において、自分は士方の足でまといになると考え、4年前に士方の当時の仲間経由で、士方に一度自分を殺してほしいと頼んだ事がある。しかし士方がそれを拒んだため、現在は日本帝鬼軍の治療室で治療を受けている。だがそれも限界がせまっており、そのために士方は、自分が「月鬼ノ組」に入って吸血鬼殲滅(せんめつ)の成果を出す事で、まだ民間には解放されていない治療や解呪法を君月未来に受けさせようと考えていた。だが、士方が任務で東京都を離れている際に日本帝鬼軍の人体実験にかけられ、第五ラッパ「滅びの悪魔」と呼ばれる天使の宿主にされてしまう。

百夜 茜 (ひゃくや あかね)

百夜優一郎と百夜ミカエラの友人。優一郎たちと同じ白夜孤児院の出身で、同じ「百夜」姓を名乗っているが、優一郎たちと血のつながりはない。前髪を目が隠れるほど伸ばして分け、胸の下まで伸ばしたロングヘアを一本の三つ編みにしてまとめている。明るく面倒見のいい性格で、百夜孤児院の面々がフェリド・バートリーらに誘拐されて地下都市サングィネムで暮らすようになってからも、母親代わりとして仲間たちの料理を作ったり、精神的なケアをしたりしていた。しかし、ミカエラによる脱出計画を実行した日、逃げるのに失敗してフェリドに殺害された。だが、その死体はフェリドによって回収され、現在もフェリドの屋敷で保管されている。

レスト・カー

吸血鬼の貴族で、第3位始祖。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして、右寄りの位置で斜めに分け、腰まで伸ばしたツートンカラーのロングヘアを二本の三つ編みにしてまとめている。見た目は幼い子供のように見えるが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。クルル・ツェペシとは、同じ第3位始祖である事から、つねに権力争いをしている。圧倒的な実力で貴族たちを従えており、現在はドイツを統治する吸血鬼として君臨している。また、ヨーロッパにある人間の魔術組織を壊滅させた経験もある。百夜優一郎たちが名古屋での戦いを終えたあと、クルルが裏切った事を知り、ウルド・ギー、キ・ルクといっしょにロシアから大阪へ向かう。

チェス・ベル

吸血鬼の第17位始祖。貴族の身ではあるが、クローリー・ユースフォードに付き従っている。また、同じく第17位始祖であるホーン・スクルドの妹的な存在でもある。前髪を長く伸ばして目が隠れないように分け、肩につくほどまで伸ばした、ふんわりとした黒のセミロングヘアにしている。一見人間の少女にしか見えないが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。明るく自由奔放な性格で、言動が非常に軽い。クローリーの事を慕っており、人間の血を飲むよりも、クローリーの血を飲む方が好き。

リーグ・スタフォード

元吸血鬼の貴族で第2位始祖。フェリド・バートリーとクローリー・ユースフォードを吸血鬼にした人物でもある。そのため、二人の父親とも呼ばれる。また、ウルド・ギーとクルル・ツェペシとは、吸血鬼始祖によって吸血鬼化させられた者同士として、兄弟関係にあたる。前髪を目が隠れないように切って右寄りの位置で斜めに分けた黒の短髪にしている。見た目は人間の若い男性にしか見えず、さらに両耳も尖っていない。1000年前までは吸血鬼の始祖にいつもついて回っており、クルルとはその頃に知り合った。当時は容姿も今とは違っており、現在髪の毛が黒いのは染髪したためである。また「斉藤」と名乗り、人間の男性のふりをして、8年前まで百夜孤児院に出入りしていた。特に百夜ミカエラとは親しくしており、ミカエラにお菓子を買い与えた事もある。自らの計画のために1000年間活動を続けており、世界崩壊後はしばらく姿を見せずにいたが、名古屋での戦いのあと、裏切り者として捕えられたクルルのもとに突如姿を現す。そして、大阪湾に集結した吸血鬼たちに顔を見せ、先頭を仕掛けてきたレスト・カーとウルドを圧倒したのちに、また姿を消した。一瀬グレンいわく、すべての悪事の意図を裏で引いている人物。さらに現在は独自の研究により、吸血鬼ですらない別のものに変貌している。

雪見 時雨 (ゆきみ しぐれ)

日本帝鬼軍の一員で、一瀬グレン隊に所属する若い女性。階級は少尉。前髪を目の上で切りそろえ、頭の右側は垂らし、左側は上げて、腰の高さまで伸ばしたストレートロングヘアを後ろでまとめてハーフアップにしている。クールで感情を表に出さない性格。幼い頃から一瀬家に仕えており、その当時からグレンに思いを寄せている。しかし花依小百合とは対照的に、その気持ちを隠している。実は一度死亡しており、グレンによって蘇生させられている。だが、この事を自覚すると今度は塵になって消えてしまうため、グレンはかたくなに隠している。

クローリー・ユースフォード

吸血鬼の貴族で、第13位始祖。フェリド・バートリーの派閥に所属している。もともとは人間で、周囲には、第7位であるフェリドの血を飲んで吸血鬼になった第13位程度の吸血鬼であると認識させている。しかし実際は、フェリドの手を借りて第2位のリーグ・スタフォードの血を飲んでおり、フェリドと同位の第7位程度の実力を持つ。こうして位を下に詐称する事で、ほかの吸血鬼と戦う時に、相手を油断させている。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして上げて真ん中で分け、腰まで伸ばした赤茶色と黒のツートンカラーのロングヘアを、一本の三つ編みにしてまとめている。見た目は人間の若い男性のように見えるが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。何事にも動じない飄々(ひょうひょう)としたつかみどころのない性格で、つねに面白いものに飢えており、それを理由にいっしょにいると退屈しないフェリドの派閥に属した。フェリドとは800年もの付き合い。

柊 深夜 (ひいらぎ しんや)

日本帝鬼軍の一員で、一瀬グレン隊に所属する若い男性。階級は小将。姓は「柊」だが、これは柊シノアの姉であり故人の柊真昼と許嫁になった際に、養子となったために改姓したもので、もともとは柊家の人間ではない。前髪を目が隠れそうなほど伸ばした銀色の短髪にしている。穏やかで物腰柔らかい雰囲気だが、笑顔を保つ事で自分の感情を隠している。柊家の一員ではあるが柊家の事を快く思っておらず、同じ考えのグレンとは仲がいい。しかし何かと秘密が多く、次第に正気を保てなくなっているように見えるグレンを案じ、不安を感じている。実は一度死亡しており、グレンによって蘇生させられている。だが、これを自覚すると今度は塵になって消える定めであるため、グレンはかたくなに隠している。柊深夜が感じている不信感も、主にグレンが蘇生の件を隠している事が原因である。

三宮 葵 (さんぐう あおい)

日本帝鬼軍の一員で、柊家の次期当主である柊暮人に仕える若い女性。階級は大佐。三宮三葉の姉でもある。前髪を目の上で切り、胸の高さまで伸ばしたロングヘアを左側に集めて一つに結んだサイドテールにしている。知的でクールな性格で、暮人に絶対の忠誠を誓っている。したがって、暮人のためであれば、人間を殺す事もいとわない。また暮人に思いを寄せているが、これは打ち明けられずにいた。しかし、暮人が父親である天利を殺害して「四鎌童子」に取り憑かれたのがきっかけで、暮人との関係に変化が現れ始める。三葉に対しては非常に冷たく、とても実の姉とは思えないような態度を取る。

花依 小百合 (はなより さゆり)

日本帝鬼軍の一員で、一瀬グレン隊に所属する若い女性。階級は少尉。前髪を目の上で切って頭の右半分は垂らし、左半分は上げて編み込んでまとめたシニヨンにしている。丁寧な口調で話す。幼少からグレンに思いを寄せており、積極的にその気持ちをアピールしている。そのため、花依小百合の存在は、グレンの精神的な支えとなっている。実は一度死亡しており、グレンによって蘇生させられている。しかし、この事を自覚すると今度は塵になって消えてしまうため、グレンはかたくなに隠している。

十条 美十 (じゅうじょう みと)

日本帝鬼軍の一員で、一瀬グレン隊に所属する若い女性。階級は大佐。五士典人と同じくグレンよりも階級が上だが、グレンに従っている。また、武闘派として有名な名家・十条家の出身でもある。前髪を眉上で短く切り、腰まで伸ばした赤のロングヘアを頭の高い位置で一つに結んだポニーテールにしている。まじめな性格で、グレンとは高校時代からチームを組んでいる。実は一度死亡しており、グレンによって蘇生させられている。しかし、この事を自覚すると今度は塵になって消えてしまうため、グレンはかたくなに隠している。

柊 暮人 (ひいらぎ くれと)

日本帝鬼軍の一員で、柊家の次期当主である男性。年齢は25歳で、階級は中将。柊シノアの兄でもある。前髪を眉上で短く切った黒の短髪にしている。非常に冷酷な性格で、目的のためには手段を選ばない。そのために仲間を平気で見捨てる事もあり、シノアからは「化け物」と評されている。日本に住む吸血鬼をすべて殺し、全世界を日本帝鬼軍の支配下に置くという目標の下に戦っており、そのために残酷な人体実験を繰り返している。名古屋での戦いのあと、クーデターを起こしてすでに人間ではなくなっている父親の柊天利を殺すが、その際、これまで天利に憑いていた鬼「四鎌童子」が、今度は自分に取り憑いてしまう。これによって、たとえばひそかに思いを寄せている三宮葵と性的な接触をしたい、あるいはすべてを放棄して逃げ出したいなど、己の秘めた欲求を少しずつでも満たしていないと、正気が保てなくなってしまう。そのため、もはや自分自身を信用できないと判断し、一瀬グレンに協力を仰ぐ事になる。

鳴海 真琴 (なるみ まこと)

日本帝鬼軍の一員で、鳴海真琴隊の隊長を務める男性。年齢は19歳で、階級は軍曹。前髪を長く伸ばして真ん中で分けて額を見せ、セミロングヘアを頭の高い位置で結んだ赤茶色のポニーテールにしている。三白眼で、右目尻にほくろが一つある。豪気で仲間思いな性格で、一人称は「私」。百夜優一郎ら柊シノア隊とは、名古屋での戦いにおいて、2チームで組んで戦う事になったのがきっかけで知り合った。出会った当初は、優一郎の生意気な態度に驚き、隊長であるシノアの教育がなっていないと呆れていた。しかしその後、自分以外の隊員を亡くしたのとともに、もはや日本帝鬼軍は信用ならないと判断。柊シノア隊の面々と百夜ミカエラの六人と共に、日本帝鬼軍を去る決意をした。仲間を失った事を深く悔やんでいたが、ある日フェリド・バートリーが仲間たちの死体を保管しており、さらに彼らを蘇生する方法がある事を知らされる。そのため、仲間を人質に取られた状態ではあるが、彼らを蘇生できるかもしれないという希望を抱いて戦う事になる。

ウルド・ギー

吸血鬼の貴族で、第2位始祖。リーグ・スタフォードとクルル・ツェペシとは、吸血鬼始祖によって吸血鬼化させられた者同士として、兄弟関係にあたる。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして分けた短髪で、褐色の肌を持つ。見た目は人間の若い男性のように見えるが、吸血鬼であるために両耳は尖っており、八重歯が二本ある。現在はロシアを統治する吸血鬼として君臨しており、人間たちを家畜として扱いつつも、比較的人類崩壊前と変わらない生活をさせている。特に演劇を気に入っており、舞台鑑賞が趣味。百夜優一郎たちが名古屋での戦いを終えたあと、クルルが裏切った事を知り、レスト・カー、キ・ルクといっしょにロシアから大阪へ向かう。そしてキに、クルルともう一人同時期に裏切ったフェリド・バートリーの拷問を命じる。

相原 あい子 (あいはら あいこ)

日本帝鬼軍の一員で、相原あい子隊の隊長を務める少女。階級は軍曹。前髪を上げて額を全開にし、胸の高さまで伸ばしたストレートロングヘアをまとめたハーフアップにしている。厳しい軍人口調で話す。名古屋での戦いでは柊シノア隊と鳴海真琴隊とは別行動で、貴族の屋敷を狙い倒したものの、自分といっしょに戦った14人の仲間のうち8人を失う。これによって一瀬グレンは、あい子を含めた7人を名古屋市役所へは連れていけないと判断する。そこで集合場所に残り、まだ到着していないほかの隊を待つ事を命じられるが、そこに現れた百夜ミカエラら数人の吸血鬼に襲われる。そこでミカエラに、命を奪わない代わりに百夜優一郎に関する情報を教えろと言われ、ミカエラが優一郎をあだ名で呼んでいた事により、二人が親しい間柄である事を確信。ミカエラにだけ優一郎が名古屋市役所へ向かっている事を伝えたのち、ミカエラと結託して演技をし、ほかの吸血鬼には、優一郎たちは自動車博物館にいるというウソの情報を流す。そして、このまま生きていても、やがてミカエラ以外の吸血鬼に捕まって拷問されると判断し、ミカエラに殺してもらう形で死亡した。

場所

百夜孤児院 (ビャクヤコジイン)

『終わりのセラフ』に登場する施設。様々な事情で引き取られた子供たちが家族として生活していた孤児院。日本で最大勢力だった宗教組織・百夜教が運営していた。

クレジット

原作

その他

書誌情報

終わりのセラフ 既刊15巻 〈ジャンプコミックス〉 連載中

第1巻

(2013年1月4日発行、 978-4088707051)

第2巻

(2013年5月2日発行、 978-4088706733)

第3巻

(2013年9月4日発行、 978-4088708140)

第4巻

(2014年1月4日発行、 978-4088708973)

第5巻

(2014年5月2日発行、 978-4088800639)

第6巻

(2014年9月4日発行、 978-4088801803)

第7巻

(2015年1月5日発行、 978-4088802831)

第8巻

(2015年4月3日発行、 978-4088803395)

第9巻

(2015年9月4日発行、 978-4088804729)

第10巻

(2015年12月4日発行、 978-4088805030)

第11巻

(2016年5月2日発行、 978-4088806778)

第12巻

(2016年9月2日発行、 978-4088807812)

第13巻

(2016年12月31日発行、 978-4088808925)

第14巻

(2017年5月2日発行、 978-4088810799)

第16巻

(2018年4月4日発行、 978-4088814063)

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