概要・あらすじ
東京・神楽坂で三味線と都々逸の師匠をしている神楽坂菊之介。生まれてすぐに天涯孤独の身となり、芸者をはじめとする神楽坂の街の女性によって育てられてきた彼には、竿師という夜の顔があった。菊之介は、性についての悩みを抱えている様々な女性を相手に、きぬたや秘技・卍責めといった性技の数々を駆使して悦びを与え、その悩みを解消していく。
登場人物・キャラクター
神楽坂 菊之介 (かぐらざか きくのすけ)
東京・神楽坂で三味線と都々逸の師匠をしている25歳の男性。裏の顔として竿師を行っており、性で悩む女性たちを秘伝の技で助け、悦びへと導いている。神楽坂の芸者・白菊の私生児として生まれたが、白菊が出産時に難産により死亡したため、芸者をはじめとする街の女性たちによって育てられてきた過去がある。 必殺技はきぬた、秘技・卍責め、秘技・千手観音など。着流し姿とふんどしがトレードマーク。
幻の女
花柳界で古くから言い伝えられている「愛と性の二面を完璧に併せ持つ究極の女」で、神楽坂菊之介が長年探し求めている存在。肌は透き通るように白く、陰毛は剛毛で竜巻火焔形だと伝えられている。
牡丹 (ぼたん)
神楽坂で芸者をしている女性。年齢は40歳過ぎで、神楽坂きっての舞いの名手。神楽坂菊之介からは「姐さん」と呼ばれて慕われており、竿師としての仕事上では射精をしないと決めている菊之介の勃起を鎮める役もしている。菊之介の初体験の相手でもある。
山田 参平
神楽坂で幇間をしている男性で、歳は離れているが神楽坂菊之介が兄と慕う存在。幼い菊之介に性についての知識を教えてくれた性の師匠のような存在でもある。最近では客が少ないために副業として落語家をしており、世間からは落語家が正業だと思われている。
お婆様 (おばばさま)
神楽坂の花柳界の見番「神楽坂芸者組合」の元締めである老女。神楽坂菊之介への竿師としての仕事は彼女を経由して依頼されている。
春麗 (ちゅんりー)
歌舞伎町の中国人クラブ「紫禁城」に勤めている中国人女性。八頭身で足が長く、肌が透き通るように白い。どんな男でも落とせないことから「歌舞伎町の楊貴妃」の異名をとっている。幼なじみで、精の気を放つことで女性を絶頂に導く秘奥義「龍気功」の伝承者である剛雲に愛撫されたことで龍気功でないと絶頂を迎えることができない体になっており、神楽坂菊之介と交わっても全く絶頂を迎えなかった。
剛雲 (がんゆん)
中国雲南省・性倫寺の僧侶で、精の気を放つことで女性を絶頂に導く秘奥義「龍気功」の唯一の伝承者。幼なじみの春麗が絶頂を感じられない体になっていることを不憫に思っており、普通の性の交わりによる快感を与えてほしいと願って、神楽坂菊之介に龍気功を使った必殺技「秘技・千手観音」を教える。
ローズマリー
アメリカの超人気ポルノ女優。日米合作のAVを撮るために来日したが、日本のAV男優を潰して撮影を継続できなくさせ、違約金を奪うことが目的だった。神楽坂菊之介とのセックスで失神し、菊之介の弟子となって日本に長期滞在を始める。
ハルク
アメリカの人気ポルノ男優。ローズマリーとは仕事でもプライベートでもパートナーだったが、ローズマリーが神楽坂菊之介とのセックスの虜になって日本から帰ってこないため、彼女を取り戻しに来日した。いつもカウボーイのような服装をしており、フィストファックが得意。
幸子 (ちひろ)
吉原でソープ嬢をしている女性。源氏名は「ちひろ」。顔が良くないため「生」のセックスを売りにすることを強要されており、ピルを飲み続けているため副作用で太ってしまった。貯めた金で全身美容整形をすることを決めており、元の体の最後の思い出として神楽坂菊之介に竿師の仕事を依頼する。
場所
性倫寺 (しょうりんじ)
『艶恋師』に登場する寺。中国の雲南省に存在している。生まれてから一度も精を外に放たないことで体内に精の気を貯めこむ「龍気功」という技を伝えており、現在は僧侶・剛雲が唯一の伝承者となっている。
その他キーワード
きぬた
『艶恋師』に登場する必殺技。神楽坂菊之介が最も得意とする体位であり、多くのエピソードでフィニッシュとして使用される。正式名称は「後向女性仰臥男性座位」であり、その名の通り、後ろを向いて逆立ちするような姿勢になった女性の上に菊之介が座る形となる。この体位が出ると、女性は「アヒィ~ッ!!」と叫んで失神することが多い。
秘技・卍責め
『艶恋師』に登場する必殺技。神楽坂菊之介が得意とする前戯で、女性の胸から腹にかけてを中心に、「卍」の字を描くようにして長時間舐め続ける。
秘技・千手観音
『艶恋師』に登場する必殺技。僧侶・剛雲が使うことができ、神楽坂菊之介も剛雲に教わって身に付ける。千手観音の姿が見えるような手の動きで精の気を女体へ流し込むことにより、触れずに絶頂へ導くことが可能。