あらすじ
第1巻
前の学校で暴力事件を起こして転入してきたヤンキーの武藤篤志は、自分のことをまったく恐れない女子生徒の東郷茜のことが気にかかっていた。ある日、武藤は他校の不良たちにからまれ、倉庫で暴行を受ける。そこにたった一人で助っ人に現れたのが、茜だった。茜はその場にいた不良たちを、ハイキックで次々と沈め、その場を立ち去る。学校では優等生を装っている茜はいったい何者なのか、武藤はますます彼女の存在が気になるのだった。(第1話。ほか、6エピソード収録)
登場人物・キャラクター
東郷 茜 (とうごう あかね)
高校2年生の女子。父親が極道の組長をしており、学校へはボディガードである我妻に車で送迎してもらっている。幼い頃、友達が組の抗争に巻き込まれたことがあるため、高校では父親が極道であることを隠しており、詮索されないようにあえて孤立して他人との接触を避けている。しかし東郷茜自身は、ふつうの高校生として学園生活を送りたいと考えている。校内では規則にうるさい優等生として、不良男子生徒から煙たがられている。幼い頃に友達を自分の力で守れなかったことを悔いており、各務からケンカのやり方を教わったため、不良男子高校生を一発で倒せるほど強い。
武藤 篤志 (むとう あつし)
高校2年生の男子。前の学校で暴力事件を起こし、東郷茜の通う高校に転入してきた。金髪で制服を着崩しており、イケメンながら見た目はヤンキー。校内で自らの態度を注意してきた茜を気にかけるようになる。
我妻 (あがつま)
東郷茜の父親が組長を務める組織の構成員の男性。茜のボディガードをしている。黒服を身にまといサングラスをかけているが、かなりのイケメン。幼い頃から、茜のお世話係として面倒を見ており、現在も車で、茜の高校への送迎を担当している。
さやな
高校2年生の女子。東郷茜のクラスメイト。近寄りがたい雰囲気を漂わせ、周囲の生徒から敬遠されている茜と友達になりたいと、積極的に話しかけている。茜のことを、ほかの生徒が噂するような怖い女性ではないと気づいている。
各務 (かがみ)
東郷茜の父親が組長を務める組織の構成員の女性。ショートヘアのクールビューティで、いつもスーツを身につけている。幼い頃から茜を知っており、茜に頼まれてケンカのやり方を伝授した。実家が極道ということで茜が苦労していることは理解しており、優しく見守っている。