概要・あらすじ
名探偵の血を引く女子高生の謎尾解美は、幼い頃から次々と殺人事件を解決してきた天才少女探偵だった。しかし、極悪犯人七人衆に殺された、父、謎尾解造の遺言に従い、5年間謎を解くことを封印していた。そんなある日、全校集会で殺人事件が起きる。体育館の天井に、ボールのように丸まった男子生徒の死体が発見されたのだ。それを見た解美は、つい「犯人はこの中にいるっ!」という、探偵の決め台詞(ぜりふ)を発してしまう。発言を後悔する解美だったが、ある学生が無実の罪を着せられそうになり、事件解決を改めて決意。死体が体育館の天井に運ばれたトリック、そして真犯人をズバリと言い当てた。こうして復活した天才探偵、謎尾解美。彼女を誘うかのように新たな事件が次々と起こる中、ライバル探偵たちが解美への挑戦状をたたきつける。
登場人物・キャラクター
謎尾 解美 (なぞお とくみ)
天才的な推理力を持つ女子高生。前髪だけが金髪で、普段は「JK」の形だが、謎を解く際には「解」に変わる。幼い頃からずば抜けた推理力を発揮し、世界一の探偵組織「探偵ズ」で、最年少A級探偵になった。10歳の時に、名探偵だった父の謎尾解造が、極悪犯人七人衆に殺害される。父の遺言であった「探偵になるな」という言葉を守り、5年間謎解きを封印していた。しかし、「全校集会殺人事件」をきっかけにA級探偵に復帰。次々と難事件を解決していく。
謎尾 解造 (なぞお とくぞう)
謎尾解美の父。眼鏡と口ひげが特徴で、前髪が「解」の形をしている。世界一の探偵組織「探偵ズ」のA級探偵だったが、解美が10歳の時に、極悪犯人七人衆の手によって殺害される。解美への遺言は「探偵になるな」であった。普段から「探偵は危険な仕事だ」が口癖であり、解美にはYouTuberになるように勧めていた。
北江 麻久里 (きたえ まくり)
謎尾解美の活躍を小さい頃から見てきた幼なじみの女性。ショートカットで、常に陸上競技のユニフォームを着用し、ダンベルで体を鍛えている。幼少時は孤独だったが、「筋肉はトモダチ」をモットーとするボディビルダーの緒中割夫との出会いで人生が変わる。自分の筋肉と会話しながらトレーニングに邁進(まいしん)し、見事な筋肉を作り上げる。
田利木 本丸 (たりき ほんがん)
サングラスに口ひげが特徴の警部の男性。くわえたばこがトレードマークで、謎尾解美の事件現場にいつも偶然居合わせる。
集団・組織
探偵ズ (たんていず)
天才的な推理力を持った者たちが集まった世界一の探偵組織。探偵の実力によってA、B、Cにランク分けされており、謎尾解造、謎尾解美父娘はトップクラスのA級探偵である。しかし、A級の上にはS級があり、ロボ探偵、双子探偵、エスパー探偵、巨人探偵といった特殊能力を持つ探偵たちが存在するという。