迷い家ステーション

迷い家ステーション

東北の第三セクター鉄道である虹湯鉄道の終着駅・迷い家駅を舞台にしたヒューマンドラマ。車両整備を行う検修係兼駅員の堺鉄行と、彼をとりまく人々、そして日々訪れる乗客たちの人間ドラマが綴られていく。

正式名称
迷い家ステーション
ふりがな
まよいがすてーしょん
作者
ジャンル
青春
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概要・あらすじ

検修係として車両の整備に従事しながら、運転士を目指す堺鉄行。彼が勤務する迷い家駅には、さまざまな乗客が訪れる。人生に迷った人、大切な思い出をたどる人、恋人との再会を待つ人。そうしたさまざまな人の想いに触れながら、鉄行の人生も続いていく。

登場人物・キャラクター

堺 鉄行 (さかい てつゆき)

迷い家駅に勤務する検修係で、駅員も兼任している鉄道員。車両整備の経験は豊富で、高い技術も備えている。運転士になるのが夢だが、30歳を超えた現在も希望が受け入れられず、車両整備に従事しながら機会を待ち続けている。性格は心優しく一本気。信念を持って鉄道の仕事に従事し、乗客に親しみを持って接することから、地元の人たちや同僚から信頼されている。

安曇 正直 (あずみ まさなお)

迷い家駅の駅長で、駅に隣接する蕎麦処「あずみ庵」の主人。一流の蕎麦職人で、「あずみ庵」の蕎麦を食べるために迷い家駅を訪れる客も少なくない。仕事に厳しく、何事にも実直に取り組む頑固オヤジ。だが心根は温厚で、堺鉄行を優しく見守っている。

安曇 春子 (あずみ はるこ)

安曇正直の妻。夫と共に「あずみ庵」を切り盛りしている。名前どおり、春の陽だまりのように暖かな女性。堺鉄行を家族のように思っており、毎日の食事を世話するなど、母親のような存在。鉄行にずっと迷い家駅にいてほしいと思っている。

安曇 森人 (あずみ もりと)

安曇正直の息子。父親とは正反対のお調子者で、軽はずみな行動でしばしば駅にトラブルを起こす。堺鉄行を兄のように慕っており、駅員見習いとして一緒に行動する中で、駅を訪れる客たちのさまざまな思いに触れることに。その経験を通して、精神的に成長していく。

安曇 菜月 (あずみ なつき)

安曇正直の娘。多感な年頃で、オシャレして東京に行こうとするなど華やかな生活に憧れている。そのため、地元に愛着がある父親とは衝突しがち。お調子者の弟にも手を焼いており、何かとトラブルに巻き込まれる。堺鉄行にほのかな恋心を抱いている。

間宮 (まみや)

虹湯鉄道の運転士。駆け出し運転士だった頃、仕事に厳しい堺鉄行と衝突した。だが鉄行の整備技術と経験の確かさを知り、自分の未熟さを痛感。以降は同僚として信頼しあう間柄である。車内スリ事件や霊界行き最終列車など、迷い家駅のさまざま出来事に関わることになる。

野田 一葉 (のだ ひとは)

定時性高校に通いながら虹湯鉄道に勤務する16歳の少女。見習い駅員として迷い家駅に配属され、堺鉄行が面倒を見ることになる。子供の頃から鉄道の仕事に憧れていたこともあり、仕事熱心で勉強にも意欲的。迷い家駅で鉄道の仕事に大切なことは何かを学び、成長していく。

その他キーワード

虹湯鉄道 (にじゆてつどう)

堺鉄行たちが務める鉄道会社で、東北の第三セクター鉄道。なお、鉄行が働いている迷い家駅の名前は、山奥に突如現れるという「迷い家」伝説がその由来であると、作中で安曇正直が語っている。

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