達人伝 -9万里を風に乗り-

達人伝 -9万里を風に乗り-

中国の春秋戦国時代。一人の若者が、強大な秦国に対抗するため、さまざまな技能を持つ「達人」たちを結集するべく戦う戦国ストーリー。「漫画アクション」2013年1/22号から連載を開始し、現在も連載中。

正式名称
達人伝 -9万里を風に乗り-
作者
ジャンル
歴史もの一般
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作品誕生のいきさつ

王欣太は、コミックスのカバー折り返しにある作者コメントにて、本作『達人伝 -9万里を風に乗り-』誕生のいきさつについて語っている。当初、「漫画アクション」編集者に執筆を依頼されたのは、ユリウス・カエサルを題材にした作品だったという。しかしカエサルの生涯を描くには相当な準備が必要なうえ、どのような切り口で描くかという点でも熟考が必要だった。そのため、いったん別の作品を描くことが決定。その際、編集者が提案したのが中島敦の「名人伝」。王欣太は以前『蒼天航路』を執筆した際に老荘思想に関心を持ったこともあり、意欲を刺激されて本作の執筆に至ったという。

あらすじ

中国春秋時代。荘子の孫にあたる青年の荘丹は、突如、自らの住む国が斉国に攻め込まれ、親友の玄信と王の琰王を殺害されてしまう。しかしなおも屈さず立ち向かった荘丹はその勇気を買われ、斉国の将軍・朱涯から、「9年間荘丹の国の安全を保障する代わりに、秦国に対抗できる達人たちを結集しろ」と交換条件を持ちかけられる。こうして、達人たちを探す荘丹の旅が始まるのだった。

作家情報

王欣太は、主に青年誌で活躍中の漫画家。1990年、『HEAVEN』が「月刊アフタヌーン」の四季賞大賞を受賞し「GONTA」名義のペンネームでデビュー。1994年「モーニング」で『蒼天航路』(原案・李學仁)の連載を開始した際、ペンネームを現在の「王欣太」に変更した。他の作品に『ファイアキング』『ReMember』などがある。出身地は大阪府。

登場人物・キャラクター

主人公

王宮衛士を務める若い男性。のちに「丹の三侠」の一人となる。前髪を上げて額を全開にし、肩につくほど伸ばした長い黒髪を一部お団子にしてまとめている。度胸の据わった落ち着いた性格で、弁舌に優れ、言葉を用いた... 関連ページ:荘丹

荘丹の仲間で、「丹の三侠」の一人。前髪を上げて額を全開にし、くせのある髪の毛をお団子にしてひとつにまとめている。年齢は二十代半ばの若い男性。左頬に入った小さな傷と、長く伸ばしたもみあげが特徴。関西弁の... 関連ページ:無名

荘丹の仲間で、「丹の三侠」の一人。料理人の若い男性で、頭に巻いたバンダナが特徴。初対面の荘丹が玄信と見誤ったほど、容姿が玄信によく似ている。無名に荘丹のことを頼まれたのをきっかけに彼に同行することにな... 関連ページ:丁烹

義賊の男性。前髪を上げて額を全開にし、パイナップルの葉のような大きな髪飾りでまとめている。稲妻のような形の眉とがっしりした身体、派手な服装が特徴。破格の大侠として知られており、豪快で懐の深い人物。義賊... 関連ページ:盗跖

盗跖の妹。セクシーな雰囲気の若い女性で、髪型や服装をよく変える。孟嘗君の奥方を騙り酒や料理を手に入れようとしていたところに無名と丁烹と出会い、無名を気に入って仲間に引き入れる。盗跖を「お兄ちゃん」と呼... 関連ページ:盗扇

盗跖の部下。前髪を上げて額を全開にし、白髪をお団子にしてまとめている年老いた男性。長い顎ひげと、左目が見えない隻眼なのが特徴。かつては秦王に仕えていたが、秦王の残酷なやり口に苦言を呈した際に左目を焼か... 関連ページ:謀幹

戦国四君の一人。前髪を上げて額を全開にし、肩のあたりまで伸ばした長髪をした年老いた男性。数千人もの食客を囲い、ちょっとした小国の王よりも有名な人物だが、荘丹は知らず、盗跖を通じて知り合った。秦国をけん... 関連ページ:孟嘗君

秦国の将軍。前髪を上げて額を全開にし、薄紫色の長髪をお団子にしてまとめている。並はずれた長躯と筋肉の持ち主で、人の心理を操る力に長け、数々の武術の心得、そして素晴らしい軍才も持つ。出陣のたびに勝利し、... 関連ページ:白起

戦国四君の一人。前髪を真ん中で分けて額を見せ、肩まで伸ばした長髪を外にはねさせている。口を囲むようにはやした髭が特徴。楚国に暮らし、白起と交渉するべく国の危機に駆け付ける。そして楚国の遷都と、太子を自... 関連ページ:春申君

商人の若い男性。前髪を上げて額を全開にし、肩のあたりまで伸ばした長髪を4本の三つ編みにまとめて、帽子をかぶっている。才知に長け目端の利く落ち着いた雰囲気の人物。荘丹、無名、丁烹とはある町で出会い、3人... 関連ページ:呂不韋

魏国の王族の男性。前髪を上げて額を全開にし、肩のあたりまで伸ばした長髪を一部お団子にし、かんざしを挿してまとめている。争いを嫌う飄々とした雰囲気の人物だが、非常に聡く機知に長け、戦場では素晴らしい采配... 関連ページ:信陵君

無名の師で、旅芸人の若い女性。前髪を上げて額を全開にし、肩のあたりまで伸ばした黒髪を三つ編みにしている。胡族で、楽器演奏が得意。無名に洛陽の外の世界を教えた人物であり、無名が関西弁のような口調をするの... 関連ページ:チータイ

秦国の将軍。とがった大きな耳が特徴の年老いた男性。范束と共に洛陽を攻めに現れる。圧倒的な実力を持ち、マントを鳥のように広げて騎乗し飛んで戦う。范束を強く信頼しており、彼の作戦を基に行動し、残忍な殺戮を... 関連ページ:王齕

王齕に仕える軍師。長いまつげと厚い唇、大きな耳が特徴。王齕の強い信頼のもと、共に行動し戦略を練っている。王齕からはよく両耳を引っ張られていたりもするが、王齕を強く慕っている。涙もろく、感情が高ぶるとす... 関連ページ:范束

魏国の軍師。魏国随一の戦略家と呼ばれており、信陵君の頼みで荘丹たち「丹の三侠」に戦略を教えることになる。講義中は非常に厳しく話が長いことから、荘丹たちに逃げられてしまうこともある。 関連ページ:蔡要

魏国の兵士。がっしりした大きな身体が特徴。体格に比して非常に警戒心の強い性格で、危機察知能力に長ける。不安を感じると声を上げて怯える性質を荘丹たちに見出され、意外な形で大きく貢献することになる。 関連ページ:鈍平

秦国の王。黒い肌とどこかうつろな瞳が特徴。政治は宰相と高官に委ね豪奢な生活を送っていたが、他の6国を滅ぼすため、ある時期を境に自ら権力をふるい覇業へと乗り出した。大量殺戮将軍である白起の存在すらさほど... 関連ページ:秦王

元流民の少女。肩のあたりまで伸ばした黒髪と、口元のほくろが特徴。一人さまよっていたところを旅芸人の一座に拾われ、舞子として笛を吹く仕事をしていた。そこで呂不韋と出会って見出され、身請けされる。幼名は「... 関連ページ:朱姫

趙国の王の家臣。前髪を上げて額を全開にし、肩のあたりまで伸ばした長髪を束ごとに外へはねさせている。秦王相手に単独で渡り合うほどの知性の持ち主で、趙王の使者として秦に向かった際の「和氏の璧」にまつわる出... 関連ページ:藺相如

秦国の宰相。傷だらけの顔に、歯が多く欠けているのが特徴。かつて魏国の魏斉に殺されかけ、名誉を深く傷つけられたことから魏国へ強い恨みを持っている。わずかな攻撃にも必ず復讐する執念深い性格だが、同時にどん... 関連ページ:范雎

戦国四君の一人。趙王の弟でもある。前髪を上げて額を全開にし、お団子にしてまとめている男性。髪の一部だけが白髪になっているのが特徴。自分を探していた荘丹たち丹の三侠に、偶然自分から声をかけたのがきっかけ... 関連ページ:平原君

秦の公子である少年。人質として趙国の邯鄲に住まわされている。前髪を上げて額を全開にし、お団子にしてまとめている。澄んだ瞳と黒く太い眉が特徴。安国君の20人近くいる息子の一人で、世継ぎとなる可能性は極め... 関連ページ:異人

安国君の正夫人。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、長髪を頭上でまとめている。安国君からの深い寵愛を受けているが子には恵まれていない。そこに目をつけた呂不韋は、華陽婦人に近づき異人を養子に迎えさせようと... 関連ページ:華陽夫人

趙国の将軍。太い眉と口ひげが特徴。荘丹、無名、丁烹とは、平原君が3人を上党駐屯軍副将に任命したことで知り合う。しかし3人を認めておらず、「馬骨」「馬骨三兄弟」と呼び見下している。名将である趙奢を継ぐ者... 関連ページ:孟梁

趙国の将帥。前髪を上げて額を全開にし、白髪をお団子にしてまとめている。口ひげと顎ひげが特徴。趙国随一、不敗の名将として知られており、一見穏やかな雰囲気だがすさまじいプレッシャーを放っている。王齕のこと... 関連ページ:廉頗

荘丹の友人。王宮衛士を務めている若い男性。前髪を上げて額を全開にし、黒髪を一部お団子にしてまとめ、後ろ髪は外にはねさせている。顎ひげが特徴。朱涯に攻め込まれた際、黥骨に殺害された。琰王を「最高の王」と... 関連ページ:玄信

荘丹と玄信の国の王。あらゆる人材を用いて国を富ませ、小国ゆえの結束と機動力、そして外交を駆使して国を守ってきた。しかし斉国に攻め込まれた際、朱涯が連れてきた黥骨に殺され亡くなった。玄信をはじめ、民には... 関連ページ:琰王

斉国の大将軍。白くなった太い眉と、長く伸ばした白い顎ひげが特徴の年老いた男性。斉国と隣国にあたる荘丹と玄信の国を襲い、黥骨に琰王を襲わせ殺害する。その際、琰王と玄信を殺されてなお自らに屈さなかった荘丹... 関連ページ:朱涯

秦国の刺客。褐色肌にスキンヘッドの男性。頭部に多くの傷跡があるのと、顔の周囲一面に生やした髭が特徴。すさまじい剣技の持ち主で、玄信と琰王を荘丹の目の前で殺害。その後も洛陽に現れ旻公や信陵君の命を狙う。 関連ページ:黥骨

集団・組織

丹の三侠

荘丹、無名、丁烹の3人組の総称。秦国に抗うべく、世の達人を結集することを目的としている。「丹の三侠」の「丹」とは荘丹のことであるとともに「赤色」の意味もあり、熱く鮮やかで変わらない強い覚悟を表している... 関連ページ:丹の三侠

その他キーワード

大呼吸

荘丹が祖父の荘子から唯一教わった深呼吸のこと。荘子は大呼吸を「生きる極意」と呼び、「深く深い呼吸を繰り返すことで、全身に血が巡るのを感じよ。自ずから然り、自分を自然に還す。水のように、赤子のようにある... 関連ページ:大呼吸

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