概要・あらすじ
1620年9月、神聖ローマ帝国は30年戦争のただ中にあった。プファルツ選帝侯領内のフックスブルグ城は、スペイン軍の侵攻を受けて落城寸前だったが、優れた銃の腕前を持つ日本人傭兵、イサックの活躍によって、スペイン軍を退けることに成功する。スペイン軍の中にいる恩人の仇を探していたイサックは、そのままプファルツ選帝侯の軍勢に留まることを選ぶ。
しかし、スペイン軍のさらなる大軍が、半壊したフックスブルグ城を目指して侵攻を始めていたのだった。
登場人物・キャラクター
イサック
日本人傭兵の男性。総髪で切れ長の目を持つ。オランニエ公から派遣される形でプファルツ選帝侯の軍勢に加わった。冷静沈着で、他人から受けた「恩」に報いることを何よりも重視する性格。スペイン軍の中にいるという、自分の恩人を殺したロレンツォという男を探しており、仇討ちのためオランダに渡って傭兵となった経緯を持つ。 日本刀と火縄銃を所持。500歩ほど離れた騎兵に、命中させるほど優れた銃の腕前を持つ。
ゼッタ
プロテスタントの少女。鍛冶職人の祖父とともに、ババリアから戦火を免れてフックスブルグ城に逃げ延びてくる道中、暴漢に襲われていたところをイサックに助けられ、以後イサックを慕うようになる。天候や風向きを読むことに長ける。
ハインリッヒ
プファルツ選帝侯フリードリヒ5世の弟。名門ヴィッテルスバッハ家に生まれるが、母親は正妻ではなく、召し使いだった女性であり、武勲を立てることにこだわっている。年は若いが、勇猛で毅然とした性格の持ち主で、部下からの信頼は厚い。
スピノラ
傭兵部隊を率いるイタリア人。スペイン軍と契約を結んでいる。天才的な戦術家であり、高い人望を持つ。統制の取れた彼の部隊は各地に名を知られている。9000人の軍勢を率いてフックスブルグ城を攻めるが、イサックの狙撃によって倒れる。
アルフォンソ
スペイン王太子。1万5000の軍勢を率いてフックスブルグ城を侵攻しようとしている。ハインリッヒからは「怯懦でプライドが高い」と評されているが、偵察中のイサックたちを遠くから発見したり、自分の戦死をも策のひとつとして捉えるなど、実力は底知れない。
場所
フックスブルグ城
ハインリッヒらが駐留している城。プファルツ選帝侯領内にあり、フリードリヒ5世のいるプラハと同盟国、ネーデルランドとをつなぐ街道に位置し、またスペイン領のフランドルとサヴォイを結ぶスペイン回廊上にも位置している。そのため、神聖ローマ帝国軍、スペイン軍の双方から重要視されている拠点となっている。
クレジット
- 原作
-
真刈 信二
書誌情報
イサック 17巻 講談社〈アフタヌーンKC〉
第1巻
(2017-07-21発行、 978-4063882810)
第2巻
(2017-11-22発行、 978-4065103463)
第3巻
(2018-03-23発行、 978-4065110546)
第4巻
(2018-07-23発行、 978-4065119808)
第5巻
(2018-11-22発行、 978-4065134481)
第6巻
(2019-04-23発行、 978-4065151921)
第7巻
(2019-09-20発行、 978-4065169421)
第8巻
(2020-02-21発行、 978-4065184493)
第9巻
(2020-07-20発行、 978-4065201299)
第10巻
(2021-01-21発行、 978-4065219874)
第11巻
(2021-07-21発行、 978-4065238974)
第12巻
(2022-01-21発行、 978-4065264638)
第13巻
(2022-07-22発行、 978-4065283011)
第14巻
(2022-12-22発行、 978-4065297872)
第15巻
(2023-05-23発行、 978-4065314326)
第16巻
(2023-11-22発行、 978-4065336236)
第17巻
(2024-05-22発行、 978-4065353981)